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MENEHUNE BEACH STORE 店主のブログ
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プロフィール
HN:
menehune
年齢:
52
性別:
男性
誕生日:
1964/09/15
職業:
サーフショップやってます
趣味:
ランニング、作文、お絵かき、料理、丸太切り、丸太割り、波乗り
自己紹介:
2001年のオープン以来、ロングボードをベースに、フィッシュ、ボンザー、シングルフィン、ニーボード、パイポとさまざまな種類のサーフボードを作り、試してきました。
 気が付けば50歳を越えてしまいましたが、浮力を頼りにしながらもカラダもキープして、人生の荒波にチャージしていきたいと思っています。
 2006年に始めたこのブログ、サーフィンの他にランニングなどのフィットネスや食べ物、フツーの普段の生活のことなども綴っていきたいと思います。
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父の日。自分の父親は9年前に他界してしまっているし、女房の父親も一昨年に…。自分はと言うと父の日の対象になることもなく、親としての責任がどういうものなのかも知ることがない人生を送っています。

それはそれで気楽だけどやっぱりちょっと寂しい父の日です。だからちょっとだけ不思議な父のお話をしてみたいと思います。

9年前、母からの電話を受けたときには半分覚悟を決めて、黒いスーツを抱えて長崎へ向かいました。空港からは実家へは向かわずそのまま父が入っていた介護施設へ向かいました。

その5ヵ月前には内容に少しおかしなところがありながらも会話はできていたのですが、そのときはすでに私の呼びかけに「うっすらと目を開けているような気がする」程度の反応しかできなくなっていました。

それから二週間のあいだ、朝9時から夕方6時まで施設の面会時間一杯を病室で父の手を握って過ごしました。高台にある介護施設で、長崎の街と海が窓から見える気持ちの良い部屋でした。

動かない父親の手を握り、その顔を眺める以外に何もすることがない病室ですが、毎日の施設での時間は決して退屈なものではありませんでした。今改めて考えてみても不思議と心地よい印象ばかりが残っています。

そうやって施設で過ごす日が続いたある日、何の前触れもなく父の心臓は止まりました。

それから通夜で一晩兄とともに父の側で過ごし翌日、葬儀を終え遺体を荼毘に付しお骨を収めた壷を抱きかかえて実家へと帰ったのです。

その夜のことです。通夜と葬式、いろいろなことで身体は疲れきっているはずなのに夜中に目が覚め、隣で寝ている東京から来たばかりの女房をふと見て驚きました。

そこに父が寝ていたのです。

自分は夢を見ているのだと思いました。反対側へ顔を向け、自分が今確かに目覚めていることを確かめてもう一度女房の方を見てみると……やはりそこには父が寝ています。

手を取って触ってみると、昨日まで握っていた父の手の感触そのものなのです。

「変だ。夢じゃない。自分は今確かに目が覚めている、父がいるはずは無い、でもこれは父だ。おかしい。変だ。」自分はきっと疲れておかしくなっているのだと思いました。混乱したまま手を触っていると、女房が目を覚まし「どうしたの?」と声を出した瞬間、顔も手も父のものでは無くなっていました。さっきまで皺だらけでゴツゴツしていた手は、女房のツルッとした手になっていました。

自分に意識があって目が覚めていることを何度も確かめました、手の感触もはっきりと残っています。

私は幽霊は信じません。でも人の心のように肉体を越えて存在する何かはあるように思っています。その夜はそのあと妙に落ち着いて朝までぐっすりと眠ることができました。きっとあれは、最期までひとことも言葉を交わせなかった父のお別れだったんじゃないかと思っています。

お父さん、ありがとう。

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