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プロフィール
HN:
menehune
年齢:
59
性別:
男性
誕生日:
1964/09/15
職業:
サーフショップやってます
趣味:
ランニング、作文、お絵かき、料理、丸太切り、丸太割り、波乗り
自己紹介:
2001年のオープン以来、ロングボードをベースに、フィッシュ、ボンザー、シングルフィン、ニーボード、パイポとさまざまな種類のサーフボードを作り、試してきました。
 気が付けば還暦が近づいてきていますが、浮力を頼りにしながら、カラダもキープして、人生の荒波にチャージしていきたいと思っています。
 2006年に始めたこのブログ、サーフィンの他にランニングなどのフィットネスや食べ物、フツーの普段の生活のことなども綴っていきたいと思います。
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そろそろシェイプの順番が回ってきそうなので、オーダーの内容を改めて確認しています(自分のです)。ボードはニーボードとプリモ 8’4”。

そうです。何本目かは忘れましたが、まーた8’4”です 笑。サイズやシェイプは変わらずで形は同じですが、目立たない部分で変わってくると思います。どう変わるかは今の段階ではまだ分かりません。ブランクスを見て、そしてそれが実際に形になってからです。(という訳ですので、現在使っている8’3”をユーズドでお出しようと思います。興味ある方はお問い合わせください。)

ニーボードの方は新しいシェイプです。ボトムを変えてみようと考えています。これまでの一連のニーボードはシングルコンケーブオンリーでした(シングルフィンは別です)。それをVEEにしてみようと考えています。

アウトラインはシングルウィングのラウンドテール。フィンはトライで、レングスは5’8”です。ラウンドテールはスワローよりも細かい動きができます。VEEになるとルースさも出て、さらに反応が良くなると思います。

それにプラスしてスピードの要素として、アウトラインをできるだけストレートにするためにウィングを入れてみようと考えました。

スワローテールでは良い結果が出ています。最初のスワローはウィング無しでした。


ウィングを入れたアウトラインです。ウィングの前まではアウトラインがよりストレートになっているのが分かると思います。


このアウトラインの差で、走っているときとターンに入るときのメリハリがはっきりとします。ボトムターンを伸ばしたいときには、ヒザの横のストレートなラインの部分に伸びやかに体重を載せていく意識です。それでとてもスムースに波の先へと走ってくれます。そういうときのボードとの一体感もニーボードの面白さ、気持ちよさの一部分です。結構、繊細な感覚かもしれません。

前方のウィングの位置にサイドフィンがあるのですが、ターンのときはヒザへの加重をきっかけにして、上体からリードするように体重を載せていくとスネから足先へかけてが自然と上体のひねりに引き込まれるようにレールとテールを押し込んでいきます。

そうするとその部分(ウィングのあたり)が自然と機能しはじめてドライブしながらターンしていってくれます。そこからは足先でのデッキへのプッシュの力加減でターンをトリミングしていきます。

ラウンドテールのアウトラインではこんなイメージです。分かりやすいようにアウトラインを大げさに描いてみました。ラウンドテールでは、テールが絞られるのでよりウィングの部分を感じやすいのではないかと思います。


ウィングの役割は、それぞれのデザインによって違う目的と役割があると思います。今回のこのニーボードの場合は、ウィングまでのラインをよりストレートなアウトラインにして、ウィングを入れることでそこからは違うライン(より細いライン)へとつなげることが主な目的です。

おそらくウィングはこのニーボードと同じように、アウトラインを作る二次元的な作業過程から考えられ、その後のシェイプという造形作業の過程で三次元化され、サーフボードのデザインの一部として、様々な機能を付加される存在になったんじゃないでしょうか?

このニーボードの場合は前方のウィングとサイドフィンは、ほぼ同じ位置になります。トライフィンはサイドフィンとセンターフィンが同時に働いてはじめてトライフィンとして機能するのは何度もこのブログで書いてきています。(そのための乗り手の役割も)

アウトラインを見ると、ウィングで絞り込まれる直前にサイドフィンがあって、絞られた後のそれでもワイドがあるポジションにセンターフィンがくるセッティングはニーボード独特のスピード、そしてルースさをポジティブにコントロールするラディカルなマニューバを生み出しているとも考えられます。これはニーボードならではのことで、スタンディングとは違う点でもあります。

シングルウィング ラウンドテール、そしてVEE。それがどんな感覚をくれるのか?楽しみです。そして、マイナーチェンジのプリモ8’4”にも多いに期待しています。

その昔、ジョージ・グリノウはスプーンと呼ばれるニーボードで、サーフボードを短く変えていく大きな動きを作りだしたのですが、ボードと身体の接点が大きいニーボードはサーフボードからのフィードバックをとても強く、かつ繊細に感じるものです。それだけボードとの一体感が強い道具なのです。












朝早くはまだこんな感じ。潮は上げ気味でブレイクは厚め、人も少なくて久しぶりのグライダーを持ち出すには良さそうなコンディションでした。遠くのブレイクには誰も入っていないのでそこでやってみようと久しぶりの10フィートオーバーのボードです。



パドルのスピードは異常 笑(速い)。パドルでどこへでも行けそうな勢いでグングン進んでくれるのが気持ちが良い。あんまり進むので、目的地へ行く前にあちこちと寄り道してしまいました。波が無い日にはパドルボードで遊べます。

こんなでっかいボード、久しぶりでちゃんと乗れるのかと、緩く盛り上がったうねりにパドルすると、スーッと滑り出すあの感覚。まずはニースタンスになって、浮力が大きなボードが波の上を滑っていく感触を楽しんで、ゆっくりと立ち上がります。

潮が多いうねりは波のトップが崩れそうになりながらも、トロリとしたうねりのまま海水の斜面を保って岸へと近づいていきます。波の先へ出そうなボードを、ピークの方向へ身体を軽く開きながら体重を載せるとスムースに向きが変わって、波の奥へと戻って行きます。

岸が近づいてきたところで、半歩後ろへ下がってノーズを持ち上げ、波の向こう側へプルアウト。反応はゆっくりですが、それほど重たくありません。

フィンは9インチを付けてみました。見た目には小さめでも、特に問題は無さそうです。

普段のロングボードと同じだと面白くないので、うねりからの早い滑り出しのタイミングを掴もうと、いろいろ試してみました。ボードが大きいと滑り出しは早いのはその通りですが、大きい分、パワーも必要です。

気温と水温はこの時期にしては高めです。裏起毛素材のウェットは暑そうなので、起毛無しのZEROのエアドームでしたがそれでも暑く、顔に汗をかいているのが分かりました。ブーツも不要です。天気が良ければもう3フルで大丈夫だと思います。

暑くてのどが乾いて、頭もボーっとしてヤバそうな感じになってきたのでいったん戻って水分補給です。よっぽど水分が足りていなかったのか、500mⅼの水のボトルを一気に飲み干してしまいました。

10’6”のグライダー、とりあえずいい感じです。大きさの割にコントロールは大変じゃありません。それでもロングボードと比べて動きはゆっくりですぐに止まらないしで、人が多いところでは止めとこうと思います。今朝のように潮が多くて波が厚かったりで、人が集まっていないタイミングで楽しもうと思います。

水分補給してエネルギーも軽く補給したら、次はぐっと短く、マイナス5フィートして5’6”のニーボード。潮が引いてうねりも朝より上がってきました。

タイミングが合わず、昨年から乗っていなかったこのニーボードです。


ステップボトムもそうなんですが、他にも試みを盛り込んでもらった、AC SHAPEのシングルフィン。(どういう試みかはまた後で書きます)


いきなり5フィート短くなると違和感が凄いんじゃないか?と思われるかもしれませんが、ニーボードは別腹と言いますか、フィンを履いての海への入り方からして違うのでアタマもカラダもすぐに切り替わります。サーフィンには変わりありませんが、別の物なんです。

さっきよりもマイナス5フィートでも、テイクオフは正直申しましてニーボードの方が楽で簡単です 笑。
沖へパドルアウトして、ちょうど入ってきた数本のセット。目の前に盛り上がった波にボードをクルリと返し、キック一発で滑り出します。

滑り出してビックリです。ライン上に1人いるなと横目で見ながら滑り出したのですが、その人が避ける間もなくそこまで一直線。余裕があると思っていたら、それの上を行くスピードにビックリしたんです。

その人の横をすり抜けて、さらに先へ…。

決して誇張はしていません。このステップボトムが出来上がったときに、海外のニーボードのSNSに画像を投稿したのですが、元ワールドチャンプのアルバート・ムニョスを始め、世界のたくさんのニーボーダーから「こりゃ凄い」「飛ぶよ!」というコメントをもらったのですが、まさにその「飛ぶよ!」で「飛んでるよ!」なんです 笑。

テールから10”1/2のところにステップ(段差)が入っています。船舶のデザインを使ったもので、水流の抵抗を減らして揚力を発生させる仕組みです。

それがサーフボードのスピードで機能するのかどうかが一番の関心事だったのです。でもしっかり機能していると思います。とにかく速い。他のいろんな要素、例えばニーボードで一番やりたかったといつも言っているカービングを置いといても、このスピードは特別だと思いました。

動きも悪くありません。テールの動きを軽くする働きもあると思います。

面白いのは活さんのシングルフィンとの対比です。活さんのシングルは本当になめらかに滑ってくれて、ターンではフィンのしなり(どちらも同じ、9インチのフレックス使ってます)を多いに感じるのですが、このステップボトムではそのしなりはほとんど感じません。レール形状の違いで、このボードのフルレールのエッジが効いて、レールエッジでターンを支えている部分が多いんじゃないかと思います。

フィンはもう少し小さいもので良いかもしれません。次は小さめで試してみようと思います。

でも何を置いてもこのスピードは最高です。(二郎さんじゃありませんが)ステップボトムは本当に飛びます 笑。

そして最初に書いた、このボードのもうひとつの試みはボリュームと重量です。オーダーのときに「ブランクスの範囲内で最大限にボリュームをつけてください」とお願いしてシェイプしてもらったので、かなりボリュームがあります。

ラミネートも重量が出るように巻いてもらっています。小さいですがしっかりとした重量があります。つまりボリュームたっぷりで重たい5’6”なのです。


それは、ある大波乗りのサーファーから聞いた話(知り合いの知り合いで間接的です)で、彼が自分でシェイプしたガンは、レングスは7’2”のツインフィッシュでボリュームは4インチオーバー、本当に重くラミネートされているのですが、なんとそのたった7’2”の長さでJAWSの大波をメイクしてしまったという話です。

この話を聞いて思い浮かんだのは活さんのBOOGIEです。ノーズからテールまでボリュームたっぷりで、重たいラミネート。BOOGIEはJAWSは無理です 笑。でもBOOGIEの理論の確かさと面白さの秘密がそこに隠れていると気が付いた話でした。


このニーボードはその話から”ボリュームがあって重たい”ということをベースにしました。ステップボトムという、ハイドロダイナミクスにフィットするのではないかと考えたんですが、たぶんそれは正解だったんじゃないかと思います。

そんな訳で昨日は、二本とも最高でした。こんなボードを作ってもらえる私は幸せもんです。皆さんも、調子良いボードを手に入れたければ一度ご相談ください。





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昨年から長いニーボードを作れませんか?というご相談をいただいていました。長いニーボード、つまりニーボードのロングボードです。ロングボードに乗っているとき、ニーパドルの姿勢で滑ることがあります。確かにあの感覚は悪くないものだと思いますが、問題はコントロールです。

ニーボードは、5’6”~5’10”くらいのサイズで作ることが多いです。そのくらいのサイズなら、ヒザを載せて滑らせるポジションとコントロールするポジションを同じ位置に持ってこられるので問題はありません。

それが長くなってくると、コントロールするために加重するポジションがライディングのポジションから遠くなってきます。スタンディングなら後ろ足で加重して、ということになるのですが両ひざを揃えて真っすぐ前を向いているとそうも行きません。腕を後ろへ回してテールに加重して、というやり方もありますが、それではただ座って滑っているだけで、ニーボードとは言えません。

ニーボードの形やフィンのセッティングが特殊なのは、そういう事情があります。

ボードは長くなったとしてもコントロールのポジションをヒザを着く位置、つまりボードの前方へ持ってこなくてはいけません。ロッカーやボトムのデザインはイメージ出来るのですが、コントロールの要となるフィンのセッティングが難しい。

トライフィンはフィンの近くに加重してコントロールする必要がありますから、乗る位置に近づけてくると(前方へ持ってくると)センターフィンが役に立たなくなってきます。

それならばセンターフィンが無いクアッドか?と考えましたが、クアッドはセッティングが微妙で厄介です。それを、おそらく誰もやっていないと思われるロングニーボードで、いきなり試みるのはリスクが大きい。

さて、どうしようと数か月のあいだオーダーシートをPCの横の壁に貼り付け、忘れては思い出しを繰り返しながら考えていたところで出会ったのがフェイスブックの動画です。埋め込みが出来ないのでリンクを貼っておきます。
https://fb.watch/ra4x0c_0pL/

楽しそうに滑ってるじゃないですか。早速、ボード見せてください!とメッセージを送って、撮影してくれたのがこの画像です。ボードはもともとSUPでサイズは265cmということだったので、8’8”くらいです。


何よりフィンです。漠然とハルのようにフィンを前に持ってきたシングルフィンも考えていたのですが動きが重そうで、なんとなくニーボードっぽく無いなとそこで思考が停滞していました。(シングルスタビはどうも私のアタマの中には無いらしい)

サイドフィンがあればニーボードっぽくなりそうです。ついでにサイドフィンの少し後ろにフィンを付けられるようにしておけば、クアッドも試すことができるかなあ~?と色気を出したりもしています。

アウトライン、ロッカー、ボトム(はオールVEEか)、フィンの位置など、具体的に形にするには課題が盛りだくさんですが、俄然やる気が湧いてきました。長さは8’6”~8’10”くらいの予定です。上手く行くと思います。

活さん、また悩ませてしまうと思いますが、よろしくお願いいたします。



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お知らせ:3月26日(火)はお休みいたします。よろしくお願いいたします。

KSUSA「KNEEBOARD SURFING U.S.A.」の20周年を記念して作られた映像です。私がニーボードを始めたばかりで分らないことばかりだった20年前もそうですが、ニーボーダーというマイノリティにとっての貴重な存在であり続けています。


パドルとキックで波のキャッチがイージーで早く、その気になればショートボードよりも速い動きのマニューバができて、フルレールのカービングは最高。ただ滑るだけでも波のすぐ近くでスピード感たっぷりのクルージングが楽しめるなんていう乗り物は他には無いと思います。

ニーボードやってきて本当に良かったと思います。歳取ってきたらよりそんな気持ちが強くなってきたように思います。





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今朝です。昨晩抜けた低気圧のうねりはたっぷり残りました。ちょっと残り過ぎです。昨夜は比較的早い時間にオフショアに変わっていたので、朝には波はまとまってカタ・アタマくらいの良い波をニーボードで走り回る~、などと好き勝手なことを考えていましたが、沖へも行けなそうです。

車を走らせて他のポイントを見ましたが、他もイマイチまとまらない感じで、うねりだけが大きいという大変そうなコンディションです。おとといのブログで「海の上でまったりしそう」なんて書きましたが、それはちょっと無理。

これは少し落ち着くまで待つしかなさそうと、いつものところに戻って海を眺めていました。セットが入ってふと視線を遠くへ移すと、何やら記憶が呼び覚まされるような波が崩れています。

いつだっけ?と、ブログをたぐってみたら2008年です。10何年前?(計算できない)。2008年2月27日なので、だいたい今ごろの季節です。ニーボードでやって、今でもしっかりと覚えている波です。このときです。「いいなみ」2008年2月27日

その後も夏の台風のときに同じポイントで、いい波に乗った記憶があります。インサイドが海底のワカメが見えるほど急に浅くなって、うねりが急激に掘れてくるニーボードにばっちりのリーフです。

潮が引いたリーフの上をセットの波からの危険回避で、横向きにコロコロと転がった記憶が戻ってきました 笑。

しばらく見ていると、波もまとまっていて走れるフェイスが十分ありそうです。


時間も迫ってきていたので、少しでも乗れればと思い入ってみることにしました(店は時間通りにオープンしますよと言ったでしょ)。

写真撮るの忘れましたが、ボードは下の記事で紹介したツインフィンです。乗ってみたかったんです。レングスは5’2”で、ノーズはペラペラです。凄いでしょ。



どんな感じかと、恐る恐るボードに乗ってパドルをしてみましたが、全然普通なのに拍子抜け。厚みのバランスは結構極端ですが、その見た目とは違ってボードの上でパドルしている感覚に変わったところは感じられません。極めて普通です。浮力は見た目以上、予想以上です。

しかし、沖から引っ切り無しにスープが押し寄せてきます。こりゃジジイのパドルでは沖行けないかなあと思って横を見たら、私より先に入ったショートボードの人がドルフィンしています。それを見て、自分だけじゃないんだ(笑)と気を取り直してパドル再開です。

でも、昨日のアドバンスコースのピラティスのダメージは残って無いみたいです。

前もそうでしたが急に浅くなるので、結構掘れるんです。いつものポイントの優しい波と違う、巻き上がってくるような波の表情に「見逃してくれよー」と言いながらパドルを続け、目の前に割れる波をボードしっかりと握ってなんとかくぐり抜け、やっとセットの波が収まったなあと回りを見回したら沖に着いていました。

セットはアタマくらいで掘れて崩れてくるチューブっぽい波。とてもきれいな形です。沖には上手なショートボードの人が一人。

予定通り、ちょっとまったりしたりして 笑。

うねりはどんどんやってきます。乗れそうに盛り上がったうねりでも、さらに波が切り立つタイミングに合わせないとここの波は乗れないのは、パドルアウトの途中で思い出しています。

まずは横へ真っすぐ行ってみようと、小さめのセットにタイミングを合わせ、ポンとキックで滑り出します。ここ2~3年でニーボードを何本も作ってお出ししていますが、最初は慣れないかもしれませんが、フィンは本当に強い味方になります。諦めずぜひマスターしてください。

特に考えずいつもの感じで両ひざを着いて滑り出したら、スムースなこと。まさにフィッシュ!という感じです。

これは良さそうだとターンを入れてみることに。滑り始めて、ボトムへはあまり深く降りずにフェイスへ戻りつつレールを入れ替えようとしたら、急に挙動不審な動きをし始めました。

なんとなくアレに似てます。ニーボードを始めたばかりのころ、スタンスを後ろ気味にとってしまってノーズがバタついてしまうアレです。さっきは気持ち良く走ったよなーと、もう一発突っ込んでみたら、今度は振り落とされました。じゃじゃ馬です。

巻いてくる波なので板に当たらないように頭を守って巻かれ(ニーボードは板と身体が近いので一緒に巻かれます。逃げ方もマスターしましょう。)、浮き上がったところで今日この板に乗るのは止めた方が良いかもとネガティブな気持ちが湧いてしまったら、もうすっかり消極的です。

資格試験に合格するまで、今は絶対にケガしたくない時期だし、どうしようと考えてやっぱり止めとくことにしました。

横っ走りはとても気持ちが良いのです。もしかすると(スタンディングで)フィッシュに初めて乗ったときと似ているかもしれません。

波が良いので乗り慣れたトライフィンなら楽しめそうだと、クルマへ戻って時間を見たら、もう時間切れ。今日は4~5本乗って終了です。

普通のフィッシュのニーボードは問題無く乗れるんですが、やっぱりこいつは普通じゃないということか?次はいつものポイントの優しい波で乗ってみます。絶対に攻略してやります。



ウェットはAXXE CLASSICのU-ZIPを着てましたが、脱いでみたら全然濡れていないところが結構あってビックリ。防水性高いです。


そのAXXE CLASSICの2024年春夏スタイルブックが届きました。


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つい最近、ニーボードやりたいとオーダーいただいた方に新しいニーボードをお渡しして、今度は昨年の夏からニーボードに乗り始めた方が、インサイドまで突っ込み過ぎちゃいましたとボードをリペアに持ってこられました。そんな機会があるごとに、どうやって乗ればいいのかというお話をさせてもらっています。

自分にハウツーを語る資格があるかどうかは知りませんが、とりあえずは皆さんにとっては未知のもので、情報も少ない。気が付いたら20年やっているニーボードです。多少の情報は持っているつもりですので、自分が出来ることは何か?といつも考えております。

でもね、難しいんです。ニーボードのコントロールを説明するのって。

ボードが滑り出してから、パドルの姿勢からライディングの姿勢へと移行するのは、スタンディングよりも簡単です。おそらく皆さん問題は無いはずです。

ボードが滑り出したら胸を持ち上げ、両ひざを同時に出して正面を向いてデッキにヒザ立ちになります。大事なのはヒザを置く位置を正確にすること。前過ぎず、後ろ過ぎずで(私は)両ひざをこぶし二つ分ほど開く意識で、ボードの両側のレールに近い位置にヒザを置きます。

スタンスが前過ぎるとノーズやレールが引っ掛かります。パーリングします。後ろ過ぎだと滑りはしますが、ボードがバタついて滑ってくれずコントロールもできません。両ひざを置くのはパドルで胸を置いているあたりだと思います。

テイクオフの動作は小さいですが、ヒザを置くポジションを一発で決める必要があります。ヒザ立ちなので、スタンディングよりもスタンスの修正が難しいからです。ヒザを置くポジションがズレると最初のターンがうまく行かず、その先のライディングに影響が出てきます。

まずはこれを練習してください。パドルだけでのテイクオフが不安ならフィンを履きましょう。フィンが使えるようになると滑り出しが速く、その後に余裕ができます。

フィン(足ヒレ)ともうひとつのフィンの危険性を書いた過去のブログです。

フィン(足ヒレ)は自分で加工してもいいですよというブログです。

フィンはチャーチルのマカプウフィンとバルカンフィンの二つを使っていますが、どちらも先端を切っています。ニーボードは大腿部がデッキの上ですので、ボディボードのようにキックのストロークが出来ません。小さなストロークではフィンの先端まで使い切ることができないので、先端の飛び出した部分を切って左右対称に近い形にすることで脚の回旋を抑え、小さく素早くキックできるようにという発想です。

バルカンフィンは軽くしなやかな柔らかさがあるので、取り回し良く、推進力があり足への負担が少ないです。マカプウは昔からあるクラシックなフィンで少々重たいのです。それと比べると軽いバルカンフィンはとても足が楽に感じます。軽量性は重要だと思います。

フィンを味方にできれば波のキャッチがとても速くなります。8フィートのプリモと同じくらいの感じです。


ターンはどうやっているんだろうと考えてみましたが、今の時点で思いついたのは大事なのは「胸」じゃないかということです。胸を行きたい方向へ向けていると思います。

あ、でも頭がひざより前に出た状態だと胸は下を向いてしまうので胸というよりも、鎖骨(さこつ)と言う方がいいかもです。

これいいかも! 笑。 鎖骨(さこつ)が分らなければググってください。

鎖骨を胸の上部に通る一本の棒だと考えます。その鎖骨を行きたい方向へ向けていくように上体を向けながら、同時にターンの内側へ鎖骨を傾けます(反対側の鎖骨は上がります)。ヒザより前に頭が出ているとヒザに自然と体重が乗ってくるはずです。ターンする内側のレールに体重が乗るイメージできませんか?

鎖骨の両側は肩、そして両腕につながるので左右の腕を鎖骨の延長のイメージで使えば、ターンをリードできると思います。

床の上で、テイクオフからのヒザを置く位置、それから両腕を鎖骨の延長のイメージ(鎖骨と腕がひとつの骨でつながっているように)で、腕を使ってターンをリードしていくイメトレです。

前後への体重移動は、スネがポイントです。波のフェイスを横へ真っすぐ滑っているときはヒザに体重が乗っていると思います。その重さをヒザ~スネ~足の甲のあいだを移動させるイメージです。

ヒザ加重はニュートラル。頭や上体がヒザより前に出ればニュートラルより前よりの加重。ヒザの加重をスネに移してくると後ろ寄りで、足の甲で押せばテール加重です。ヒザを伸ばすような動きです。

こんなんで分かりますか~?

今書いた動きをイメージしてみてください。


最初は何をどうして良いのか分からず横へ真っすぐだと思います。私もそうでした。でもニーボードのスピードと視線の低さは今までにない経験です。横に突っ走るだけでも面白いもんです。


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チューブはともかく、ラウンドテールのカービング。まさにこれ、という感じの映像です。

波は金曜の朝二くらいからか?週末は波ありそうです。
お知らせ:2月27日(火)はお休みいたします。よろしくお願いいたします。


オーダーいただいたニーボードが出来上がりました。5’8”のスワローテールです。最初に作ってもらったボードの色と似ているので、その当時からのボードデザインの変化をつい考えてしまいました。見た目は昔のボードと似ていても、中身には20年間のデータが詰まっています(ちょっと大袈裟ですね)。

時間がかかったのは、主にフィンのセッティングです。トライフィンですが、スタンディングのサーフボードとはスタンスが全く違うニーボードです。

スタンディングポジションのようにテールへ加重しなくても、両ひざでフロントのパッドに体重を乗せたままの状態で反応してくれ、かつカーブ中のレールをキープしてくれるサイドフィンのポジション。そのカーブしていくテールを重すぎず、軽すぎずホールドしてくれるセンターフィンのポジション。

スピードをロスする、ボードの前後への体重移動を行わずに、フルレールでカーブしていけるフィンのポジションを試行錯誤した結果、出来上がったセッティングです。

ニーボードのモデルは、スワローテールの他にラウンドテールがあります。テールの形が変わるとフィンのセッティングも変わってきます。


ラウンドテールもスワローテール同様のコントロールが出来るようにセッティングされていますが、スワローテールと比べてより細かい動きが可能です。例えば、カーブの途中でカーブしていく円弧の大きさを小さくしていったり、テールを食い込ませて鋭角的に方向を変えることもできます。

スワローテールでも可能ですが、ラウンドテールはより細かい動きのコントロールがやりやすくなります。一方のスワローテールはダウンザラインでも、カーブでもスピードが出ます。特にカービングでのスピードはスワローテールならではのものです。

それぞれキャラクターがあるので、スワローテールでニーボードにハマったら、次はラウンドテールです 笑。

もちろん、シングルフィンも大好きです。スピードが速いのはやっぱりシングルフィンです。直進のためのフィンだけなので、抵抗が少ないんでしょうね。

動きはトライフィンよりも反応は遅くはなりますが(柔らかくなる、スムースになるとも言えます)、ニーボードならではのシングルフィンの動きがあります。シングルフィンでも、ノーズまでレールが入ったこんなターンが出来てしまうのがニーボードの面白さと言えます(トライフィンはもちろんです)。


今年は今までとは違うボトムデザインに挑戦してみようと思っています。テールはラウンドです。動きがどう変わるのかを検証してみたいと考えています。身体も変わっているので、ニーボードにそれがどう出てくるのかということも楽しみです。





お知らせ:1月30日(火)はお休みいたします。よろしくお願いします。


掘れた波にドロップインしてチューブを抜けて、の映像も凄いと思いますがこういう緩めの波の方が身体の使い方やマニューバの参考になります。皆さん、それぞれいい動きです。

新しくお願いしているVEEのニーボードのサイズ、もう少し長くしてもいいのかなあとも考えています(動きも大事だけど、波のキャッチも大事。歳だし 笑)それから、テールの形です。

今度の木曜日は日中オフに変わって波乗り出来そうです。ボードは何持ってきましょうか。波乗りするのは久しぶりなので、やっぱりアレかな。楽しみです。


明日は休みですが、波は期待出来なさそうなのでピラティスのレッスンの予約をふたコマ入れちゃいました。午前中はベーシックで、午後はアドバンス(上級)。それぞれ1時間ですが果たして身体が耐えられるかどうか…。どっちにしても、アドバンスはチャレンジです。出来る出来ないは別として、集中力だけはキープしたいと思います。

今朝、NHKの朝の番組でピラティスが紹介されていましたが、見ていて気になることがたくさんでした。番組にするには見る人の興味を引かなくちゃいけないし、仕方が無い部分もあるんでしょうね。

興味があれば基本の身体の使い方から学ぶことが大事です。波乗りだって同じです。身体の動かし方、使い方とそれによってボードが海面から受けるレスポンスの感触。その感触と身体の使い方がリンクして身体に浸み込んでいないとマニューバの安定感は生まれません。

動きに必要な筋力が付いてくるのにも時間がかかります。何事も一朝一夕には行きません。明日のことが若干不安だったですが、こうやって書いていたらもうチャレンジするしかないと前向きな気持ちになってきました。

明日はがんばりまーす。そして海の神様、木曜日は波をお願いしまーす 笑。



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川南正さんシェイプのニーボードをお借りしてきました。ティアドロップスタイルのシングルフィン。1960年代に作られたのが最初です。私はまだ幼稚園のころ 笑。



60年代のものと同じで、ボトムには深いコンケーブが入っています。一番の特徴はロッカーだと思います。5’2”のレングスですが、7フィート代のブランクスのボリュームがあるところを使って削り出されています。

つまりロッカーは川南正さんのオリジナルです。今と違ってただの大きな塊のフォームがブランクスだった時代と同じ作り方です。ウレタンの大きな塊の中から、彫刻のように三次元的にイメージする形を作るのは「削り出す」という表現がぴったりだと思います。



ロゴマークと色のデザインは活さんですが、黄色のピグメントとロゴマークの赤白、ボトムの白の組み合わせがクラシックで、私にはできないカラーリングです。このボードにぴったりだと思います。


まさにジャパニーズ・クラシック。デッキに真っ黒のパッドを貼るのはなんとも無粋に思えます。このままワックス塗って乗ろうと思います。次の波は見逃しませんよ。

先日のブログに載せたこの画像ですが、私はグラブレールに注目しました。


私は普段、できるだけレールをつかまないように意識してニーボードに乗っています。理由はヒザでのコントロールを大事にしたいから。ボードから離れそうなときなど、必要と思う時はグラブレールします。手をできるだけ使わないようにボードコントロールすることを意識しています。

でもこのグラブレール、苦手なレギュラー方向のカットバックに取り入れてみようと思っています。レールをつかむことでイメージする上体の形を作り出せるんじゃないかと考えたのです。それが上の画像でした。

プリモでお気に入りの8’4”の長さですが、その8’4”で新しいアイデアもあります。ピラティスばっかりやってちゃダメなんですが、またひとつ越えられそうな壁の向こうが見えてきたところです。でもそろそろ海も行かなくちゃダメですね。


先日のダイアモンドテールのMINIはアップする前に貰われていってしまいましたが、私のピンクと合わせて二本の画像をサイトにアップしたので見て下さい。

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