MENEHUNE BEACH STORE 店主のブログ
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プロフィール
HN:
menehune
年齢:
60
性別:
男性
誕生日:
1964/09/15
職業:
サーフショップやってます
趣味:
ランニング、作文、お絵かき、料理、丸太切り、丸太割り、波乗り
自己紹介:
ショップのオープンは2001年。それ以来、ロングボードをベースに、フィッシュ、ボンザー、シングルフィン、ニーボード、パイポとさまざまな種類のサーフボードを作り、試してきました。
 還暦を過ぎて、BASIピラティスのマットインストラクターの資格を取得。年齢に関係なく調子良く動けるカラダ目指しています。
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昼間の強い日差しが傾きはじめると、街のあちこちから爆竹の破裂音とロケット花火(長崎では矢火矢(やびや)と呼びます)が撃ちあがる怪音が聞こえ始めます。

花火の音が聞こえてくるのは主に墓地から。長崎では14日と15日の夜は墓に提灯を立て、墓参りをしつつ盛大に花火をする習慣があります。平らな土地が少ない長崎では墓は大抵、街を取り巻く山の斜面にあるので余計に音が響きます。

父の墓へ行ってみると墓地はたくさんの人で大賑わい。爆竹と花火の煙がもうもうです。私も子供の頃は、お盆の夜に墓へ行って花火をするのが楽しみだったものです。

久しぶりに爆竹と矢火矢の音を聞いていると、この不思議な感じが長崎なんだなあと改めて気が付きます。東京だったら叱られるもん。

子供の頃は当たり前で別になんとも思っていませんでしたが、改めて見渡してみると十字架が着いている墓石がたくさんあるのも不思議な光景です。カトリック信者の墓にはてっぺんに十字架がついて、墓石には戒名ではなく洗礼名がカタカナで刻まれています。


もしかすると長崎で育った人にとって、爆竹の音は夏を思い出させるものなのかもしれません。そしてそのクライマックスが8月15日の精霊流しです。

夕方になって、鉦(かね)を打ち鳴らす音と爆竹の音が聞こえてくると、祭り好きが祭り囃子を聴いたときのようになにやら腰のあたりが落ち着かない気持ちになってきます。

早速、出かけましょう。

精霊流しというと実家のご近所のあの方の歌が有名ですが、実際に見ると想像をかなり裏切られます。

ちょっと何か事件か紛争が起きたみたいにも見えますが、普通の光景です。


動画を撮ってみました。お隣の人は爆竹を投げられて逃げ惑ってますが、昔のじげもん(私)は盛り上がってます。手足に爆竹の破片がバチバチと当たってくるのがなんとも言えないんですよ(笑)。


この人は派手好きだったんでしょうね。船も動きも派手です。矢火矢(ロケット花火)は周辺でボヤが出たので現在では禁止になっているようです。


長崎では毎年8月15日、亡くなって初盆を迎える方をこうやって船に乗せて爆竹と花火で盛大に送り出します。賑やかにバカ騒ぎしているように見えますが、それは表向きの賑やかさです。精霊船は流し場というところで解体されますが、そのときの親族と担ぎ手の人たちの様子を見ているとそれが良く分かりました。

こういう送り方をするのも長崎なんだと、この年齢になったせいなのか、そんなことにも心が行くようになった自分に気が付いた西暦2013年の精霊流しだったのでした。



飛行機に乗れば長崎まですぐですが、遠くなったかなあ…となんとなく。





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