MENEHUNE BEACH STORE 店主のブログ
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プロフィール
HN:
menehune
年齢:
60
性別:
男性
誕生日:
1964/09/15
職業:
サーフショップやってます
趣味:
ランニング、作文、お絵かき、料理、丸太切り、丸太割り、波乗り
自己紹介:
ショップのオープンは2001年。それ以来、ロングボードをベースに、フィッシュ、ボンザー、シングルフィン、ニーボード、パイポとさまざまな種類のサーフボードを作り、試してきました。
 還暦を過ぎて、BASIピラティスのマットインストラクターの資格を取得。年齢に関係なく調子良く動けるカラダ目指しています。
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真空管。知ってますか?子供の頃、オーディオやテレビの後ろのパネルのすきまから、中身はどうなってんのかな~と覗いてみるといろいろな機械の間で細長いガラス球が光っているのが見えて、なにやらわくわくしたものです。

温まらないと働きません。スウィッチを入れてポワッと光ってからしばらくしないと、音も画面も写りませんでした。視覚的の温かみだけでなく実際の温かさもあったわけです。

真空管が普通に使われていたのは、小さな子供の頃までだったと思います(今年で54でございます)。その後、真空管の機器は残りつつも、トランジスタに変わって機器もコンパクトになっていきました。変化の流れは今も昔も同じです。

以前も書きましたが、10代の中頃から20代の初めごろまでずっとベースギターを弾いていた時期がありました。それで、ハタチくらいの頃だったと思います。渋谷に真空管の古いベースアンプが置いてある貸スタジオがあったのです。

その真空管のアンプが大好きで、よくそのスタジオを利用していました。そのアンプに当時使っていた自分の古いフェンダーのジャズベースをつなぐと、何とも言えない温かみがあるいい音が出ていたのです。


とても大きなアンプで自分の身長ほどもあったように記憶しています。電源を入れると中がホワッと光って、つないだベースの弦をはじいていると真空管が温まるにしたがって音がボン、ボンとだんだんと響いてくる感じが大好きでした。

真空管のアンプの音が本当にいいのかどうか、理屈の上では分かりません。でも自分の耳と身体と心には、とても心地よく響いてくる音でした。後ろを覗いてみたら真空管の光が見えて真空管っていい音出すんだなあと思いました。

あれから30年以上が過ぎて、あの真空管を思いだして、自分の仕事もあのアンプみたいなものだったらいいなあとしみじみ思っています。

そんな昔のことを突然思い出したのは、海に行けず、空いた時間で見ていた昭和30~40年代の映画や小説のせいかもしれません。

映し出される風景も人々の行動も今とは違います。情報は少ないですが、真空管アンプの音と同じような独特の空気感があります。私にとっては、とても懐かしい雰囲気です。

たとえば、シェイパーである活さんの作業。ウレタンフォームの塊りに線を引いて、切り抜いて、レールやボトムをシェイプしていって出来上がるサーフボード。やっていることは50年前も今も同じです。

もう数えきれないほど見てきたことですが、いまだに一本一本の出来上がりにわくわくしてしまいます。

シェイパーが作り出すものに対して、私はこの真空管のアンプを通した音のように、理屈ではなくて感覚的に特別なものを感じています。活さんの仕事はそんな雰囲気があると思います。

その感じていることをできるだけ多くの方々に響かせることができたら素晴らしいなあと思っています。






















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