MENEHUNE BEACH STORE 店主のブログ
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プロフィール
HN:
menehune
年齢:
60
性別:
男性
誕生日:
1964/09/15
職業:
サーフショップやってます
趣味:
ランニング、作文、お絵かき、料理、丸太切り、丸太割り、波乗り
自己紹介:
ショップのオープンは2001年。それ以来、ロングボードをベースに、フィッシュ、ボンザー、シングルフィン、ニーボード、パイポとさまざまな種類のサーフボードを作り、試してきました。
 還暦を過ぎて、BASIピラティスのマットインストラクターの資格を取得。年齢に関係なく調子良く動けるカラダ目指しています。
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アルベール・カミュのペストを読んでいます。この小説を読むには、今以上の環境には絶対に巡り合わないであろうというタイミングです。それだけに臨場感を持って伝わってきます。

小説はフランス植民地下のアルジェリアのオランという実在する都市が舞台です。そこでペストという恐ろしい伝染病が発生するのですが、そこに閉じ込められた人たちが、蔓延していくペストとの闘いを通して何を考え、どう行動していったかということを描いたある種の不条理文学です。

読み解くのが難しい部分もあって、何度も読み返しながらようやく半分くらいまで読み進んだところです。

コロナウィルスも同じ感染症ですから、話しの進み方は今と類似している部分が多く出てきます。ぺストらしき症状で最初の犠牲者が出たときには、なかなかそれをペストだとは認めたがりません。自分たちにそういう災厄が降りかかってくるという現実をなかなか受け入れられないのです。

オランの街はその不安を忘れたいかのように、かえって賑わいを増しますが、いよいよそれがペストであるということを認めざるを得なくなったと同時に街が封鎖されます。門は閉ざされ、外部との人の出入りが厳しく取り締まられれるようになり、閉じ込められた人々は自分たちの暮らしや生命をおびやかす、ペストという不条理な存在と対峙せざるを得なくなってしまいます。

病気と闘う医者、なんとか脱出しようと試みるもの、神罰だと説教を行う神父、保健隊を結成する有志たち、おびえて閉じこもる人々、ペストに感染してしまった家族を気遣いながらも中へ入ることができず病院の外で立ちすくすだけの人々。様々な人たちが登場します。

そんな中に一人の興味深い人物が登場します。

彼は役人です。毎日をただ無難にやり過ごし、出世欲も無く、傍から見ると何の取り柄も無い小役人として登場するその人物は、何年にも渡って小説を書き続けています。

彼は保健隊の有志の一人として、忍耐強い働きをするのですが、その危険な仕事をこなしながらもただひたすらに彼が考えているのは、自分の小説のある場面の言い回しをどのようにするかということなのです。

自分が今置かれている状況や未来に関して考えることよりも、ただひたすら美しい表現の文章を考えている彼をこの物語の筆者は、彼こそが今の状況下におけるヒーローであると言います。

私が読んだのはここまでです。これから先、どのような展開になっていくのかはそれぞれ皆さんで読んでいただくとして、この物語の筆者がこのぱっとしない小役人をどうしてヒーローと呼んだのかということを読み解いたとき、涙が出るほど感動しました。鳥肌が立ちました。

主人公である医者は「ペストと闘う唯一の方法は誠実さだ」と言います。

この小役人は、保健隊としてペストと闘い、役所での自分の業務もこなし、さらにライフワークである小説の執筆にも没頭しています。

主人公が言う「誠実さ」のひとつの形がこれだと思います。自分がやるべきことに全てに対して真剣に対峙している姿勢はいま私たちが見習うべき行動ではないかと強く思います。

そして医者が言った言葉の「ペスト」を「コロナウィルス」に置き換えてみると、そのまま私たちが今直面している問題にも当てはまると思います。

「コロナウィルスと闘う唯一の方法は誠実さである」

誠実さというのは、自分を律していくことだと思います。不要不急の外出をしないということに誠実に取り組むということです。

先週末、海は大変な人手で賑わったそうです。平時のニュースなら楽しい話題ですが、今はそれを我慢するときです。誠実に取り組んでいる人ほどこれを聞いて腹が立ったことと思います。海の人手=サーファーではありませんが、海にいればその中サーファーもその中に含まれることになってしまいます。

何度もいいますが、今は海は我慢しましょう。人が動くことが、そのまま感染の拡大につながるということを理解しましょう。

前に自宅の目の前の海にだったら入ってもいいんじゃないかと書きましたが、それはやっぱり海の中が空いているいるというのが条件です。

ランニング中の大きな呼吸にはくしゃみやせきと同じように飛沫が含まれるそうです。ランニングのときには前を走る人と10メートルは離れた方が良いという研究結果があります。パドルしているときの呼吸も似たようなものです。

私が入るようなピークがはっきりしているようなポイントだったら、ワンピークに数人が限度でしょう。人が多い湘南では現実的には難しくなってきます。

海の上でも人が複数いれば感染の可能性はあるということです。

東京都の感染者数は減っているように見えますが、陽性率は危険な状況まで上がっているそうです。感染しても実感していない感染者がかなりの数存在していのではないかということです。慶応大学病院で、4月13日~19日の間に手術を行ったコロナウィルスとは無関係の患者をPCR検査したところ、6%に陽性反応が出ているそうです。検査の絶対数は少ないですが、これも恐ろしい数字だと思います。
http://www.hosp.keio.ac.jp/oshirase/important/detail/40171/4

明日から走るときにはBUFFをマスク代わりにしようと思います。以前は誰もいなかったトレイルですが、最近はすれ違う人が増えてきたので、やっぱりお互いのエチケットです。


今日はランニングの途中、この倒木の上で鳥とニホンアカガエルの鳴き声を聞きながら瞑想しました。森の中は気持ちいいです。














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