MENEHUNE BEACH STORE 店主のブログ
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プロフィール
HN:
menehune
年齢:
60
性別:
男性
誕生日:
1964/09/15
職業:
サーフショップやってます
趣味:
ランニング、作文、お絵かき、料理、丸太切り、丸太割り、波乗り
自己紹介:
ショップのオープンは2001年。それ以来、ロングボードをベースに、フィッシュ、ボンザー、シングルフィン、ニーボード、パイポとさまざまな種類のサーフボードを作り、試してきました。
還暦を過ぎて、BASIピラティスのマットインストラクターの資格を取得。年齢に関係なく調子良く動けるカラダ目指しています。
還暦を過ぎて、BASIピラティスのマットインストラクターの資格を取得。年齢に関係なく調子良く動けるカラダ目指しています。
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走ると腰が痛いので、今朝はウォーキング。いつも走っているトレイルをゆっくりと、でもしっかりと身体全体を使って歩きます。
いい天気です。日差しはまだまだ結構強くて、小春日和というよりも小夏日和と言ったほうがしっくりきそうな天気です。見下ろす街はすっかり色づいて、丹沢の向こうには雪で白くなった富士山が山頂をのぞかせています。
季節は秋から冬へと移りつつあります。
落ち葉に埋もれるように緑の葉を出しているのは、秋のお彼岸に赤い花を咲かせていたヒガンバナの今の姿。
これは同じ場所の、9月末の写真です。同じ株です。
花の後に関心を払う人はほとんどいないかもしれませんが、ヒガンバナは秋の始めにまず花を咲かせ、花が枯れたあとに葉を出します。葉は春になると枯れ、夏が過ぎるまで休眠状態にはいるという珍しい生態を持っている植物です。
通常とは逆の生態です。冬はほとんどの植物が枯れてしまうので、競争をせずに太陽の光をたっぷり浴びることができます。どういうきっかけかは分かりませんが、そういう生き方を選んだちょっと変わった奴だと思うと、何やら親近感がわいてきます 笑。
トレイルと里山をゆっくり歩いて、途中立ち寄った農産物直売場で駅弁祭りをやっていたので、昼食に買ってきました。鮎好きの女房は鮎弁当、私はかしわめしです。
かしわ肉のしぐれ煮と卵と海苔の素朴な弁当です。
関東の人にはあまりなじみが無いみたいですが、関西や九州方面では鶏肉のことをかしわ肉とも呼びます。鶏肉には違いが無いのですが、それを「かしわ」と呼ぶと急にノスタルジックな響きになってくるのは10代の終わりまで九州で暮らしていたからだと思います。
かしわと聞いて真っ先に浮かんでくるのはうどんです。この弁当に乗っているのと同じようなしぐれ煮をうどんに乗せた「かしわうどん」。
佐賀県に鳥栖(とす)という駅があります。今はどうなのかは分かりませんが、昔はこの駅が博多方面、大分方面、鹿児島方面、長崎方面、佐世保方面と九州各地へ列車が分かれたり、各地からの列車が連結されたりする分岐点でした。
この駅のホームの立ち食いスタンドでよく食べていたのが「かしわうどん」でした。編成替えをする列車を待つあいだに食べる「かしわうどん」がなんとも言えず美味しかったのです。父が大好きで、停車時間を確認しては列車を降りて食べていました。
最後に食べたのはその父と一緒でした。父は二十年前に亡くなりましたから、ずいぶん昔の話です。三年前、鉄道で長崎まで行ったおりに特急列車で鳥栖の駅を通りましたが、まだあのスタンドは残っていました。
特急列車の停車時間ではうどんなど食べている時間があるはずも無く、まだあの「かしわうどん」はあるのかなあと、つゆと甘辛く煮た鶏肉の味を思い浮かべながら通り過ぎました。
列車の窓からうどんをもらって、すすっていると(そうでなければ、ホームでうどんを食べる父が列車の時間に遅れないか心配していると)ガッチャーンと後ろから列車が連結される衝撃が伝わってきて、ああ出発だと子供心になにか旅情めいたものを感じていたものです。
ただの鶏肉ですが、「かしわ」と言い換えただけでなにか特別なもののように感じてしまうのは、そんなはるかな昔の思い出のせい。
素朴な味のごちそうなのです。
いい天気です。日差しはまだまだ結構強くて、小春日和というよりも小夏日和と言ったほうがしっくりきそうな天気です。見下ろす街はすっかり色づいて、丹沢の向こうには雪で白くなった富士山が山頂をのぞかせています。
季節は秋から冬へと移りつつあります。
落ち葉に埋もれるように緑の葉を出しているのは、秋のお彼岸に赤い花を咲かせていたヒガンバナの今の姿。
これは同じ場所の、9月末の写真です。同じ株です。
花の後に関心を払う人はほとんどいないかもしれませんが、ヒガンバナは秋の始めにまず花を咲かせ、花が枯れたあとに葉を出します。葉は春になると枯れ、夏が過ぎるまで休眠状態にはいるという珍しい生態を持っている植物です。
通常とは逆の生態です。冬はほとんどの植物が枯れてしまうので、競争をせずに太陽の光をたっぷり浴びることができます。どういうきっかけかは分かりませんが、そういう生き方を選んだちょっと変わった奴だと思うと、何やら親近感がわいてきます 笑。
トレイルと里山をゆっくり歩いて、途中立ち寄った農産物直売場で駅弁祭りをやっていたので、昼食に買ってきました。鮎好きの女房は鮎弁当、私はかしわめしです。
かしわ肉のしぐれ煮と卵と海苔の素朴な弁当です。
関東の人にはあまりなじみが無いみたいですが、関西や九州方面では鶏肉のことをかしわ肉とも呼びます。鶏肉には違いが無いのですが、それを「かしわ」と呼ぶと急にノスタルジックな響きになってくるのは10代の終わりまで九州で暮らしていたからだと思います。
かしわと聞いて真っ先に浮かんでくるのはうどんです。この弁当に乗っているのと同じようなしぐれ煮をうどんに乗せた「かしわうどん」。
佐賀県に鳥栖(とす)という駅があります。今はどうなのかは分かりませんが、昔はこの駅が博多方面、大分方面、鹿児島方面、長崎方面、佐世保方面と九州各地へ列車が分かれたり、各地からの列車が連結されたりする分岐点でした。
この駅のホームの立ち食いスタンドでよく食べていたのが「かしわうどん」でした。編成替えをする列車を待つあいだに食べる「かしわうどん」がなんとも言えず美味しかったのです。父が大好きで、停車時間を確認しては列車を降りて食べていました。
最後に食べたのはその父と一緒でした。父は二十年前に亡くなりましたから、ずいぶん昔の話です。三年前、鉄道で長崎まで行ったおりに特急列車で鳥栖の駅を通りましたが、まだあのスタンドは残っていました。
特急列車の停車時間ではうどんなど食べている時間があるはずも無く、まだあの「かしわうどん」はあるのかなあと、つゆと甘辛く煮た鶏肉の味を思い浮かべながら通り過ぎました。
列車の窓からうどんをもらって、すすっていると(そうでなければ、ホームでうどんを食べる父が列車の時間に遅れないか心配していると)ガッチャーンと後ろから列車が連結される衝撃が伝わってきて、ああ出発だと子供心になにか旅情めいたものを感じていたものです。
ただの鶏肉ですが、「かしわ」と言い換えただけでなにか特別なもののように感じてしまうのは、そんなはるかな昔の思い出のせい。
素朴な味のごちそうなのです。
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