MENEHUNE BEACH STORE 店主のブログ
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プロフィール
HN:
menehune
年齢:
60
性別:
男性
誕生日:
1964/09/15
職業:
サーフショップやってます
趣味:
ランニング、作文、お絵かき、料理、丸太切り、丸太割り、波乗り
自己紹介:
ショップのオープンは2001年。それ以来、ロングボードをベースに、フィッシュ、ボンザー、シングルフィン、ニーボード、パイポとさまざまな種類のサーフボードを作り、試してきました。
還暦を過ぎて、BASIピラティスのマットインストラクターの資格を取得。年齢に関係なく調子良く動けるカラダ目指しています。
還暦を過ぎて、BASIピラティスのマットインストラクターの資格を取得。年齢に関係なく調子良く動けるカラダ目指しています。
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お知らせ:4月18日(月)は午後2時開店です。遊びに来られる方は、少しだけゆっくり目でお願いします。
さて昨日は時間が無くて書ききれなかったフィッシュのお話の続きです。カツカワミナミサーフボードのフィッシュシェイプには、KK FISHとBONITA FISHの二つがありますが、それぞれの違いについてのお話です。
20年ほど前にリバイバルしてきた、このフィッシュというサーフボードですが、そのルーツはロングボードの時代までさかのぼります。私がまだ小学校へ上がる前の1960年代後期のことです。
フィッシュはもともと、ヒザ立ちで乗るニーボードとして生まれてきました(このブログを読まれている方にはニーボードは、比較的身近に感じていただけているのではないかと勝手に思ってますよ)
ボードのデザインを見ると、BONITA FISHはこのニーボードとして作られたときのフィッシュのデザインに近いシェイプです。なので、BONITA FISHはフィッシュのオリジナルに近い、クラシックなシェイプだと言うことができます。
それから70年代から80年代にかけて、一世を風靡したマーク・リチャーズのツインフィンはご存知だと思います。このツインフィンのデザインのルーツはフィッシュなのですが、フィンが二つということ以外、シェイプのデザインはかなり変化しています。
KK FISHは、ニーボードのフィッシュがこのマーク・リチャーズのツインフィンへと進化していく過程のデザインからインスピレーションを受けて、作られたフィッシュです。
古い写真があります。活さんによると1972年ということです。サーファーは、リノ・アベリラです。持っているボードはツインフィンのフィッシュです。
写真は辻堂でリノ・アベリラが来日したときのものです。KK FISHのルーツはここにあります。波はあいにく、小波だったそうですが、リノはその波をこのボードで凄いスピードで滑っていたそうです。
20年前のフィッシュリバイバルのときに、そのツインフィンをイメージしながら作られたのが、KK FISHです。そういう意味では、世の中にいろいろなフィッシュのシェイプがありますが、KK FISHは活さんのオリジナルのデザインを言うことができます(ちなみにこのリノ・アベリラのボードから生まれたもう一つのツインフィンが、BOOGIEというモデルです)。
位置的にはマーク・リチャーズのツインフィン寄りのフィッシュということになります。
ボードのシェイプとデザインを見ると、それが良く分かります。
まずはフィンの違いです。
BONITA FISHです。
これは、KK FISHです。
BONITA FISHのフィンは、ベースが広くレイクがありません。直進性とスピード性能に優れたフィンです。
一方のKK FISHのフィンはレイクがしっかり入っており、ベースも短くなっています。トライフィンのサイドフィンを大きくしたような形です。
フィンが取り付けられる位置も違い、KK FISHの方が前寄りに取り付けられます。フィンの形状もセッティングもBONITA FISHと比べると、反応が良くマニューバしやすいデザインです。
ボトムの形状を絵に描いてみました。
下のBONITAはシングルコンケーブ。直進性とスピードです。一方のKK FISHはVEE。ボードを傾けやすく、VEEの深さ分レールロッカーが増えます。よりマニューバしやすいデザインです。
実際のラインのイメージはこんな感じです。波のボトムからボードを上げようとすると、BONITA FISHは2番のように大きなラインになります。KK FISHのラインのイメージは1番で、より波を縦方向に上がっていくイメージです。
カットバックのようなターンでも同様の傾向になってきます。
波を滑る感覚も変わってきます。シングルコンケーブで水流をテールへ流すBONITAはスムースです。スピード感やターンの伸びを感じられます。
KK FISHのフラット~VEEはコンケーブよりも抵抗が増えますが、その分コントロール性も増え、体重移動に素早く反応してくれます。この辺りがツインフィン寄りのデザインと言う所以です。
反応の良さとマニューバを求めるなら、KK FISHです。フィッシュの安定感を持ったまま、ツインフィンに近い動きをしてくれます。
BONITAは(クラシックな)フィッシュらしい動きをしてくれます。角度があるターンではちょっとギクシャクしつつ、ダウンザラインに入ったときの爆発的(ちょい大げさか)なスピード感で楽しませてくれます。
BONITAのフィンのセットアップにはもうひとつ、よりクラシックなダブルフォイルのフィンもあります。フィッシュのオリジナルのフィンセッティングです。
これは本当になめらかに滑ってくれます。それまで抜けられなかったようなセクションやスープの下も抜けていってくれます。一番クラシックなマニューバと言えますが、私はこれが好きなのです。動画で見ると、若干スムースじゃないけど特徴ある動きをしているなあと思ったら、大抵はBONITAと同様のセッティングです。あれをやりたければ、BONITA FISHを選んでください。
KK FISHもBONITA FISHもどちらも、フィッシュというデザインは本当にフレンドリーです。活さんのシェイプは、クラシックなフラットデッキとダウンレールが特徴です。サイズの数値よりも浮力を感じると思います。ジジイの私でも、5’6”~5’8”で問題無く乗ることができます。
書いていたら、ダブルフォイルのキールフィンで滑ってみたくなってきました。次に波が上がったときには、6.8のBONITA FISHを持ち出してみようと思います(6.8かよ、とお思いかと思いますが、乗れるのと波が取れるのは別のお話なのです。なにせ人が多いもので。)
大きいフィッシュも面白いのです。肩も治ってきたし、ロングフィッシュ(プリモフィッシュ)も乗りたいです。
6’8”BONITA。かっこいいでしょ。
さて昨日は時間が無くて書ききれなかったフィッシュのお話の続きです。カツカワミナミサーフボードのフィッシュシェイプには、KK FISHとBONITA FISHの二つがありますが、それぞれの違いについてのお話です。
20年ほど前にリバイバルしてきた、このフィッシュというサーフボードですが、そのルーツはロングボードの時代までさかのぼります。私がまだ小学校へ上がる前の1960年代後期のことです。
フィッシュはもともと、ヒザ立ちで乗るニーボードとして生まれてきました(このブログを読まれている方にはニーボードは、比較的身近に感じていただけているのではないかと勝手に思ってますよ)
ボードのデザインを見ると、BONITA FISHはこのニーボードとして作られたときのフィッシュのデザインに近いシェイプです。なので、BONITA FISHはフィッシュのオリジナルに近い、クラシックなシェイプだと言うことができます。
それから70年代から80年代にかけて、一世を風靡したマーク・リチャーズのツインフィンはご存知だと思います。このツインフィンのデザインのルーツはフィッシュなのですが、フィンが二つということ以外、シェイプのデザインはかなり変化しています。
KK FISHは、ニーボードのフィッシュがこのマーク・リチャーズのツインフィンへと進化していく過程のデザインからインスピレーションを受けて、作られたフィッシュです。
古い写真があります。活さんによると1972年ということです。サーファーは、リノ・アベリラです。持っているボードはツインフィンのフィッシュです。
写真は辻堂でリノ・アベリラが来日したときのものです。KK FISHのルーツはここにあります。波はあいにく、小波だったそうですが、リノはその波をこのボードで凄いスピードで滑っていたそうです。
20年前のフィッシュリバイバルのときに、そのツインフィンをイメージしながら作られたのが、KK FISHです。そういう意味では、世の中にいろいろなフィッシュのシェイプがありますが、KK FISHは活さんのオリジナルのデザインを言うことができます(ちなみにこのリノ・アベリラのボードから生まれたもう一つのツインフィンが、BOOGIEというモデルです)。
位置的にはマーク・リチャーズのツインフィン寄りのフィッシュということになります。
ボードのシェイプとデザインを見ると、それが良く分かります。
まずはフィンの違いです。
BONITA FISHです。
これは、KK FISHです。
BONITA FISHのフィンは、ベースが広くレイクがありません。直進性とスピード性能に優れたフィンです。
一方のKK FISHのフィンはレイクがしっかり入っており、ベースも短くなっています。トライフィンのサイドフィンを大きくしたような形です。
フィンが取り付けられる位置も違い、KK FISHの方が前寄りに取り付けられます。フィンの形状もセッティングもBONITA FISHと比べると、反応が良くマニューバしやすいデザインです。
ボトムの形状を絵に描いてみました。
下のBONITAはシングルコンケーブ。直進性とスピードです。一方のKK FISHはVEE。ボードを傾けやすく、VEEの深さ分レールロッカーが増えます。よりマニューバしやすいデザインです。
実際のラインのイメージはこんな感じです。波のボトムからボードを上げようとすると、BONITA FISHは2番のように大きなラインになります。KK FISHのラインのイメージは1番で、より波を縦方向に上がっていくイメージです。
カットバックのようなターンでも同様の傾向になってきます。
波を滑る感覚も変わってきます。シングルコンケーブで水流をテールへ流すBONITAはスムースです。スピード感やターンの伸びを感じられます。
KK FISHのフラット~VEEはコンケーブよりも抵抗が増えますが、その分コントロール性も増え、体重移動に素早く反応してくれます。この辺りがツインフィン寄りのデザインと言う所以です。
反応の良さとマニューバを求めるなら、KK FISHです。フィッシュの安定感を持ったまま、ツインフィンに近い動きをしてくれます。
BONITAは(クラシックな)フィッシュらしい動きをしてくれます。角度があるターンではちょっとギクシャクしつつ、ダウンザラインに入ったときの爆発的(ちょい大げさか)なスピード感で楽しませてくれます。
BONITAのフィンのセットアップにはもうひとつ、よりクラシックなダブルフォイルのフィンもあります。フィッシュのオリジナルのフィンセッティングです。
これは本当になめらかに滑ってくれます。それまで抜けられなかったようなセクションやスープの下も抜けていってくれます。一番クラシックなマニューバと言えますが、私はこれが好きなのです。動画で見ると、若干スムースじゃないけど特徴ある動きをしているなあと思ったら、大抵はBONITAと同様のセッティングです。あれをやりたければ、BONITA FISHを選んでください。
KK FISHもBONITA FISHもどちらも、フィッシュというデザインは本当にフレンドリーです。活さんのシェイプは、クラシックなフラットデッキとダウンレールが特徴です。サイズの数値よりも浮力を感じると思います。ジジイの私でも、5’6”~5’8”で問題無く乗ることができます。
書いていたら、ダブルフォイルのキールフィンで滑ってみたくなってきました。次に波が上がったときには、6.8のBONITA FISHを持ち出してみようと思います(6.8かよ、とお思いかと思いますが、乗れるのと波が取れるのは別のお話なのです。なにせ人が多いもので。)
大きいフィッシュも面白いのです。肩も治ってきたし、ロングフィッシュ(プリモフィッシュ)も乗りたいです。
6’8”BONITA。かっこいいでしょ。
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