MENEHUNE BEACH STORE 店主のブログ
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プロフィール
HN:
menehune
年齢:
60
性別:
男性
誕生日:
1964/09/15
職業:
サーフショップやってます
趣味:
ランニング、作文、お絵かき、料理、丸太切り、丸太割り、波乗り
自己紹介:
ショップのオープンは2001年。それ以来、ロングボードをベースに、フィッシュ、ボンザー、シングルフィン、ニーボード、パイポとさまざまな種類のサーフボードを作り、試してきました。
還暦を過ぎて、BASIピラティスのマットインストラクターの資格を取得。年齢に関係なく調子良く動けるカラダ目指しています。
還暦を過ぎて、BASIピラティスのマットインストラクターの資格を取得。年齢に関係なく調子良く動けるカラダ目指しています。
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金曜日は予定が急にキャンセルになったので店開けようかなあとも思ったのですが、もうお休みしますとアナウンスしてしまったのでいまさら…と結局お休みすることにしました。久しぶりの一日フリーだったし波も上がりそうだったのでこれは「絶好のカムバック日和かも?」と海へ行く気満々で準備をしていたのですが医者の「あと一月は…」という言葉を思い出ししばし逡巡。
日常歩いたりゆっくりと重たいもの(丸太)を運んだりするのにはほぼ問題無いのですが、走ったらどうか?波乗りしていて瞬間的に足先に力が入ったらどうなるのか?これまでの自分だったら絶対に「大丈夫でしょ!」と行っちゃってたと思いますが、珍しく我慢。たまには医者の言うことも聞いてみようかと年内はログワークで筋力を鍛えつつ波乗りは我慢することにしました。今ここでまた悪くしちゃって長引くのも嫌ですから…と言ったら珍しく女房に褒められました(笑)
それで以前から行ってみたかった日本民家園というところへ行ってみました。ここは日本各地に残っていた17世紀から20世紀初頭の古い民家を川崎の生田緑地に移築して保存している施設で、山あいにかやぶき屋根の家がたちならぶ景色はまるで隠れ里のような雰囲気です。17世紀というと関が原の合戦が1600年ですから江戸時代から、明治大正まで昔の日本人が実際に生活していた場をみることができるようになっています。
農家、商家、漁師の家などそれぞれ住む人によって家の作りが異なり、昔の庶民にとって家という場所は仕事から冠婚葬祭の儀式まですべてが行われる場所であったようです。食事の煮炊きはカマド。一家団欒は囲炉裏の回り。火がついた囲炉裏に初めてあたりました。
自宅でも薪を焚いて暖をとっていますが囲炉裏はかなりワイルド。家じゅうがうっすらと煙ったようになって身体全身燻されました。風通しがかなりいいので火が当たっていない背中は寒い。パタゴニアのダウンを着ていても寒いくらい。昔の人は身体強かったんだろうなあ。
天井は燻されてすっかり真っ黒ですが燻されることによって虫が付きにくくなって、柱を結び付けている縄がよりしっかりと結ばれます。昔の日本家屋は平屋でも十分な高さがあるので作ろうと思えば今の家のロフトや2階部屋も作れたように思いますが2階は居室ではなく養蚕に使われていたようです。
竹を何本も渡した上に藁のむしろを敷いただけの粗末な床。夏の強い日差しは寄せ付けないような分厚い茅葺き屋根で、風通しが良い家は夏場はそれなりに快適なのでしょうが冬場は過酷な住環境だったと思います。兼好法師は徒然草の中で「家の作りは夏を旨とすべし」と綴っていますが、夏の気温を下げるすべがなかった時代には暑さをしのぐ方が優先されていたのかもしれません(夏場につきものの「湿気」も同様に)
冬の寒さと夏の暑さ。そしてその間に春と秋という移ろう季節。日本人の季節感や感性を培ってきたのであろう「何か」を垣間見ることができたように思いました。果たして都会で暮らす現代人が一年間でもあの家で生活できるものなのか?
日常歩いたりゆっくりと重たいもの(丸太)を運んだりするのにはほぼ問題無いのですが、走ったらどうか?波乗りしていて瞬間的に足先に力が入ったらどうなるのか?これまでの自分だったら絶対に「大丈夫でしょ!」と行っちゃってたと思いますが、珍しく我慢。たまには医者の言うことも聞いてみようかと年内はログワークで筋力を鍛えつつ波乗りは我慢することにしました。今ここでまた悪くしちゃって長引くのも嫌ですから…と言ったら珍しく女房に褒められました(笑)
それで以前から行ってみたかった日本民家園というところへ行ってみました。ここは日本各地に残っていた17世紀から20世紀初頭の古い民家を川崎の生田緑地に移築して保存している施設で、山あいにかやぶき屋根の家がたちならぶ景色はまるで隠れ里のような雰囲気です。17世紀というと関が原の合戦が1600年ですから江戸時代から、明治大正まで昔の日本人が実際に生活していた場をみることができるようになっています。
農家、商家、漁師の家などそれぞれ住む人によって家の作りが異なり、昔の庶民にとって家という場所は仕事から冠婚葬祭の儀式まですべてが行われる場所であったようです。食事の煮炊きはカマド。一家団欒は囲炉裏の回り。火がついた囲炉裏に初めてあたりました。
自宅でも薪を焚いて暖をとっていますが囲炉裏はかなりワイルド。家じゅうがうっすらと煙ったようになって身体全身燻されました。風通しがかなりいいので火が当たっていない背中は寒い。パタゴニアのダウンを着ていても寒いくらい。昔の人は身体強かったんだろうなあ。
天井は燻されてすっかり真っ黒ですが燻されることによって虫が付きにくくなって、柱を結び付けている縄がよりしっかりと結ばれます。昔の日本家屋は平屋でも十分な高さがあるので作ろうと思えば今の家のロフトや2階部屋も作れたように思いますが2階は居室ではなく養蚕に使われていたようです。
竹を何本も渡した上に藁のむしろを敷いただけの粗末な床。夏の強い日差しは寄せ付けないような分厚い茅葺き屋根で、風通しが良い家は夏場はそれなりに快適なのでしょうが冬場は過酷な住環境だったと思います。兼好法師は徒然草の中で「家の作りは夏を旨とすべし」と綴っていますが、夏の気温を下げるすべがなかった時代には暑さをしのぐ方が優先されていたのかもしれません(夏場につきものの「湿気」も同様に)
冬の寒さと夏の暑さ。そしてその間に春と秋という移ろう季節。日本人の季節感や感性を培ってきたのであろう「何か」を垣間見ることができたように思いました。果たして都会で暮らす現代人が一年間でもあの家で生活できるものなのか?
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