ナチュラルコンケーブ

グライダー10’6”のシェイプがほぼ出来上がりました。これでまだコンプリートじゃないということなので「ほぼ」です。もう少し手を入れたいそうです。

手を入れると言っても、何か特別なことや変わったことをするのではありません。おそらくは、どこかの何かをほんの少しだけ。次に見たとしても、おそらくは教えてもらわないと分からないレベルの変化だと思います。

それはこのボトム自体がそうです。フラットに見えるボトムですが、ほんの僅かにコンケーブが入っています。それは「コンケーブを入れた」のではなく、スムースなボトムの流れを作り出した結果、その形状になったものです。

自然に出来上がった形がこれです。いわばナチュラル

センター付近がほんの少しだけ凹んでいるのが見えますか？


ボトムのラインの抵抗を減らし、よりスムースに速くとトリミングしていった結果のスライト（ほんの少しの）コンケーブです。

「これ以上は（コンケーブを）掘らない方が良いと思います。これで走ります。」というのが活さんのお言葉です。

コンケーブやチャネルなど、いろいろと手を入れイジッたボトムは確かに目を引きますが、その形に至った工程を知らないと分からない、このほんの僅かなコンケーブには長い時間の蓄積があります。

シンプルなボトムには長いキャリアに裏打ちされた、シェイパーの自信が詰め込まれているのです。

そのパートを過ぎるとVEEが入り始めます。


フィン周りからテールエンドにかけては、しっかり目のVEEにエッジを強調する形にコンケーブが入ってきます。ボードコントロールのためのパートです。


去年作った10’6”と違う点は、よりフラット（からコンケーブ）になったボトムとはっきりとしたVEE、それにレールエッジです。

これらがどんな感覚をくれるのか？涼しくなって、夏の潮回りが変わったら海に浮かべてみようと思います。



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