MENEHUNE BEACH STORE 店主のブログ
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プロフィール
HN:
menehune
年齢:
60
性別:
男性
誕生日:
1964/09/15
職業:
サーフショップやってます
趣味:
ランニング、作文、お絵かき、料理、丸太切り、丸太割り、波乗り
自己紹介:
ショップのオープンは2001年。それ以来、ロングボードをベースに、フィッシュ、ボンザー、シングルフィン、ニーボード、パイポとさまざまな種類のサーフボードを作り、試してきました。
 還暦を過ぎて、BASIピラティスのマットインストラクターの資格を取得。年齢に関係なく調子良く動けるカラダ目指しています。
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お知らせ:10月13日(火)はお休みいたします。よろしくお願いします。

波は少しだけ残ったみたいですが、今日はランニング。波乗りばかりで腰が痛いし、波乗りとは違う身体の使い方をしたかったのです。波乗りやっていれば身体はOKですが、動きを変えるというのも大事だと思っています。

裏山トレイル、8キロ/1hくらいのゆるラン。走っていると涼しい北風が汗をかいた身体にかなり気持ちがいい。身体が喜んでいるのが良く分かります。丹沢から秩父山系までの稜線がくっきり見えるようになってきました。秋の空気です。


足元は変わらず、ベアフットです。ソールがあるシューズよりも細かいところの足の筋肉を使います。波乗りにはこれが一番。画像のアースサンダルとフィンガーシューズを使ってますが、地下足袋でもOKです。


自宅へ戻って、体幹とプッシュアップ(正月から続けてます)。海に入っているとこういうのも調子良くできます。アップしているのを実感。シャワーで汗を流してから瞑想を15分。これで仕事前のフルコース終了です。

マユハケオモトが花芽を出し始めました。毎年10月。時期を間違えずに出てきます。この花が出てくると秋本番です。


ウェットのリペアを承りました。お尻のパーツ交換です。この方はお尻の骨が出ているのかこういう消耗のしかたになります。ヒジが破れやすい人など、人それぞれのクセがあります。


作っていただいてから、まるまる四年のウェットですが、生地は全然柔らかいです。リペアでもう少し着られると思います。時間が経つとだんだんリペアも難しくなってきます。古い生地と新しい生地と貼り合わせが、生地の経年劣化で難しくなってくるからです。

そうなってくると寿命です。見た目はしっかりしていても、生地の合わせ目から水が浸みこんできたりするようになります。水温が高い時期に使うウェットなら多少の浸水は気になりませんが、水温が低い時期には体温を下げることになります。

使っていて最初に浸水が始まることがいちばん多いのはお尻の周辺でしょうか。波待ちでボードに跨るので伸び縮みが大きいのと、体重とボードの浮力の圧力とが上下からかかるポイントなのでラバーがつぶれやすいのです。

ラバーの中には独立した小さな気泡の粒がたくさんあります。これが保温してくれるのですが、古くなってくるとこれが潰れます。気泡が潰れるとラバー自体もつぶれたように薄くなります。そうなると破れていなくても水が浸みこんでくるようになります。

波待ちしていてお尻から水が入ってきて冷たいから、そのあたりの縫い目をボンドでくっつけてみても水が浸みてくる。そうなったら修理が必要になってきます。縫い目からの浸水じゃないのです。

生地の劣化はどうしても避けられないことですが、リペアすることでまた保温性を回復することができます(冬場の波待ち中の尻からの浸水は本当に冷たく、冷えの原因です。震えが止まらなくなってしまったら低体温症の初期症状ですので、要注意です。)

冬、波待ちが寒くてもう寿命かと思ったら、ウェットを作ったショップにいちど相談してみてください。リペアすることで寿命を延ばすことができる可能性ありです。

うちで取り扱っているウェット、AXXE CLASSIC、 ZERO、AIDENTIFY、STEAMER、どれもリペアできます(これらのメーカーでしたら他店で作ったものでもOKです)。セミドライを冬に着ていて、そういえば…と思い当たることがあれば、本格的な冬のシーズンになる前にご相談ください。決してお安くないセミドライです。少しでも長く使えるようご協力させていただきます。


ウェットは生地同士を接着して、縫い合わせることで縫い目の防水性と強度を確保しています。接着だけではすぐに破れるし、縫うだけでは水が入ります。防水性を高めているのが接着ですが、使っているとこの接着剤も劣化してきます。

身体のあちこちから、なんとなく水が浸みこんでくるようになるのは接着剤の劣化です。浸みこむ量が多くなるとこれも体温を奪うことになります。

こうなってくるとウェットの寿命が近づいているサインですので、リペアで浸水を減らすのは難しくなります。

新しいウェットを作ることをお勧めしますが、どうしてもあとワンシーズンだけ使って来シーズンに作りたいという方には、インナーを使うという方法があります。0.5ミリと裏起毛の二種類の「水を通さない」インナーがあります。

「水を通さない」というところが重要です。以前、実際に実験くんしていますので、過去ブログご覧ください。どのインナーが良いのか、いつでもご相談にのります。

ここまで読んでいただいて、リペアでもインナーでも無く、今年はセミドライ作るぞーという方は、ぜひ一度ご相談ください。ボードと同じでウェットにもずいぶん投資している私です 笑。真冬でも暖かくて動きやすいウェットとアイデアがあります。

明日(13日・火)はお休みいただきます。




台風は弱まりながら南へ離れていって、波も落ち着いてきました。明朝はまだ少し残りそうな感じです。朝は潮が少ないし、ロングボードなら遊べそうです。

台風の波がしばらく続きましたが、これでひとまず小休止といったところ。しばらくはまた待ちの時間になりそうです。季節が変わってくるので、ボードのメンテンナンスやウェットの準備など今のうちにやっておくと同時に、身体のメンテナンスも忘れずにやっておきましょう。

明日は海へ行こうか、久しぶりにしっかりめに走ってみようか、どちらにしようか考えているところです。波が続きそうなときには身体を使い過ぎないように軽い負荷で身体を動かすくらいにしています。

体力はキープできていても、おっさんは回復が遅いのです。若いときにはアップするパートと、それをキープすることを考えていれば問題ありませんでしたが、歳を取ると回復する時間も海へ入るタイミングに合わせて考えておく必要が出てきます。

夏のあいだは暑いばかりで波はほとんどなかったし、その前もコロナの影響でほとんど波乗りも出来ていませんでしたが、やることをやっておいたおかげでパドルは疲れずに続いてくれるし、足腰だって問題ありません。

やっていることはずっと同じです。ランニング、自重トレーニング、そして瞑想です(ランニングは週4~5回、トレーニングは週2回です)基本はやっぱりランニングかな。心肺機能と波に乗るのに必要な足腰を作ってくれます。続けているとランニングそのものが面白くなってきますし、波乗りと同じくらい気持ちよくなってきたりもします。

何をやればいいのか分からなければ、とりあえず走るのがおすすめです。ショップの立ち上げやケガでダメダメになった身体でリスタートしたのは10数年前、たった3キロの距離を走ることからでした。

身体が動くようになってくれば、自然と次は何をやろうかと先へ進む思考になってくるものです。

調子良く波乗りしたいというのが全てのモチベーションであることはずっと変わりません。

先週のこと。海の中はみんなロンスプやシーガルを着て波乗りしている中、いきなり沖から上半身はだかでトランクス一枚の爺さんがテイクオフしてきたときには、ギョッとしました。77歳(戦時中生まれ!)の最年長の大先輩です。

大先輩、今週はさすがに気温が下がったのでトランクスにベストを着ていましたが、やっぱりギョッとしました 笑(私は3フル)。そうなれとは言いません(なれません)が、56歳の私はまだ20年は波乗りできるということです。

ウェットは着るつもりですが、やっぱりああなりたいものだと、改めてリスペクトの大先輩でした。

もししばらく海を離れてしまって、波乗りをあきらめかけている人がいたら、まず3キロ走ることから始めてみるのもいいんじゃないでしょうか。最初はもれなく筋肉痛ですが、だんだん気持ちよくなってきます。

人生楽しくするための波乗りです。身体も苦行じゃなく、楽しみながらキープしていくのが良いと思ってます。

楽しみながら…。







今年の春に作って、緊急事態宣言とやらで出番が無かったゼロウェットスーツの3ミリフルスーツ、台風へ吹き込む北風で急に気温が下がったせいで、秋にはちょっと早いタイミングでしたがやっと出番が回ってきました。

ごく普通のバックジップのウェットスーツです。形は昔ながらのフルスーツ。今の時代、海の中で回りを見まわしてみたら、バックジップというのは結構クラシックな存在なのかもしれません。最初からノンジップ、という人もいるんでしょうね。

まあそれはそれで良いとして、言いたいのはこのゴム何なんですか!?ということです。そのくらい気持ちが良いのです。裏地に使っているジャージ素材の肌触りと、心地よく締め付けてくるラバーのフィット感。違う意味でのウェットマニアになりそう(笑)な快適さです。

百聞は一触にしかずです。ショップにあるサンプルの手首からでも足首からでもいいので、腕を入れてみてください。肌触りの良さが実感できると思います。真冬用にはその肌触りが良いままでの暖かバージョンもあります。

もちろんジッパーレスバージョンもあります。個人的には会社勤めの時代から着ている老舗のZEROウェットスーツ、現在の納期は三週間ちょっとです。


さて、台風はだいぶ接近してきましたが、今日もクローズせずに出来たようです。明日は北風がさらに強まって波は今日よりも小さくなりそうな感じです。流れもあるし、オフショアで沖へどんどん押し出されますので初心者の方は注意です。

初心者で思い出しましたが、先週とおとといと海に入っていて気になったことがあります。ごく基本的なことです。

沖から他の人が波に乗ってきたらどう動けば良いのか?

インサイドにいて、もしアウトから誰かが波に乗ってきたら、フェイスの方向ではなくスープ側へ避けましょう。スープが押し寄せてきたら波が崩れていない方向へ逃げたくなるかもしれませんが、それは間違いです。フェイス方向へ逃げたら沖から乗ってきた人を邪魔することになります。

偶然かもしれませんが、最近そうやって邪魔されることが何度かありました。本人は避けようとしているのかもしれませんが、波に乗っている方から見れば、自分が進んでいく方向へわざわざパドルしていって邪魔しているようにしか見えません。

じっと待って捕まえた良い波を途中で中断しなければいけなくなります。トラブルの原因になるかもしれません。波に乗っている方に技術が無ければ衝突という危険性もありえます。

沖から波に乗ってくる人がいたら、その進行方向とは逆の方向へ避けましょう。「人のライディングを邪魔しない」というお互いの危険回避のためのルールです。

いまさらこんなことを書くとは思いませんでしたが、やっぱり必要なんでしょうね。



相模湾は東南東のうねり、2.6メートル/10秒。 明日もできそうです。

10月10日(土)は午後6時に閉店いたします。よろしくお願いします。

今日のブログはまた後程。

海岸線に出たとたん、目に飛び込んできたセットの波。高さは頭半くらいですがワイドな一直線です。いつもより高いところから滑り降りるのは楽しめそうですが、その後はもれなくスープまみれ。

風は一日オフだし、波も無くなる心配は無いし、休みで時間があるし、で海岸線を走って波をチェックしてみることにしました。

お目当てのいくつかのリーフはうねりの向きが合っていないのか、コシちょっとくらいの小さなブレイク。ログなら面白そうですが、せっかくサイズがあるのにそれではもったいない。

途中で引き返して、またいつものビーチへ。先週入った活さんの家の前のポイントも良さそうでしたが、結局いつも入るポイントへ。サイズはアタマくらいです。


8フィートのプリモで入ろうと思っていましたが、オフショアが強くて長さがあるボードだと風にあおられて影響が大きそうだったので小さいニーボードで入ることにしました。新しく埋め込んでもらったFCSプラグの位置でのテストもしたかったのです。


こんな感じです。センターフィンを1インチ前寄りに移動しました。


センターフィンを前に持って来ましたが、それでルースする感じはありません。フィンはしっかり効いています。かと言って効きすぎる感じでもなく、ダウンザラインはスムースで、急激なターンでも以前よりも軽く反応してくれるような感じです。

春先から乗り始めたこのボード、いい感じに決まってきました。フィンの位置を変えた、ボードのいろんなところの感覚が伝わってくるようになったように思います。

レールエッジ、コンケーブ、ラウンドピンのテールの感じなどなどです。両ひざ下を密着させているとたくさんの情報が伝わってくるのです。

これの前に乗っていたのはスワローテールでした。


ほぼ同じアウトラインで、違う点はテールエンドのこの差だけ。


スワローは軽く良く動きます。ラウンドピンも同様に動きは良いですが、より細かくコントロールできるように感じます。スワローよりもテールの浮力が少ないからだと思います(アウトラインの違いもあります)が、もっと乗り込んでいってみようと思います。

面白いのはフィンの位置です。

スワローのセンターフィンもFCSプラグがたくさん入っているのが見えると思います。これも後から入れたものですが、スワローの場合は後ろへ下げるためにプラグを追加しました。

一方のラウンドピンは、スワローのセンターフィンを後ろに下げたときと同じセッティングを参考に作って、それからプラグを追加してフィンを前にしています。

スワローテールでは最初のセッティングでは、センターフィンが抜けてルースすることがあったので後ろに下げました。一方のラウンドピンはそれと同じ位置で作ったら、動きが重たかったのでセンターフィンを前に移動しました。

それぞれ逆のアプローチから入って、結果が逆になって出てきました。

ラウンドピンよりもスワローの方が、よりボードの動きは軽く感じます。一方のラウンドピンは動きも良いですが、それに加えてよりパワーを感じさせるようなライディングになっているのではないかと思います。。

ラウンドピンテールはもう一本持っています。

こちらの方が、テールのラインがより丸みを帯びてラウンドテールっぽくなっています。この形だとパープルのラウンドピンテールと比べると反応が滑らかになってきます。厚めの波で滑らせるとかなり気持ちが良い滑りと動きをしてくれます。(掘れた波が良くないと言うことではありませぬ)

こうやって見てみると、サーフィンのHOW TO本のセオリー通りの結果になっているようです 笑。そういうことが実際に身体に伝わってくるのもボードとの一体感が強いニーボードならではだと思います。

ニーボード、面白いです。

台風は南岸を通過していく予報になってきました。前線と一緒なので、北風に抑えられてクローズアウトまでは行かないと思います。明日もできるんじゃないでしょうか。ウェットは3フルがお勧めです(水温はまだ暖かいですが、気温と風で結構寒いです)コンディションを良くみて、無理の無いように楽しみましょう。




R.I.P. Eddie Van Halen(1955-2020)


この方も…。Johnny Nash(1940-2020)






カツカワミナミサーフボード BONITAフィッシュのユーズドが入荷しました。グッドコンディションの5’6”です。サイトチェックしてください。

さて、時代が変わったなあと改めて感じさせるニュースがありました。アメリカの一番古いサーフィン雑誌のサーファーマガジンが廃刊になったそうです。インターネットというツールの進化と普及で、紙に印刷された媒体が利益を上げつつ存続していくことが大変になっている世の中では仕方が無いことかもしれません。時代の流れとは言え、やっぱり寂しいものはあります。

サーファーマガジンを1960年に創刊したジョン・セバーソンは2017年に亡くなりました。彼のアートを扱っていたこともあって、メールのやりとりをしていた時期もあります。サーファーマガジンはそもそも、ジョン・セバーソンの「SURF FEVER」という映画の宣伝のために作られた、映画に登場するサーファーたちの写真とボードメーカーの広告を載せた30ページちょっとのフォトブックからスタートしました。

店の壁に何気なくぶら下がっていますが、これがそのTHE SURFERを宣伝するための当時のポスターです。1ドル50セントとあります。


上のポスターはオリジナルですが、これはサーファーマガジンの25周年号(85年ですね)の誌上で復刻された創刊号の表紙の部分です。


上のページには、当時の編集長のスティーブ・ペズマンの文章が載っています。創刊号が発売された当時のことをコーキー・キャロルに聞いているという内容です。

当時、まだ学生だったコーキーは母親から1ドル50セントをもらって、ハンティントンのロバートオーガストのショップに本が無くならないうちに急いで買いに行ったと書かれています。

そして本の中の、ランスカーソンのノーズライド、リンコンのケンプ・オバーグとイエイター、ハワイの大波のパット・カレンの写真を何時間もずっと見て、それの真似をしたと言っています。



1960年にわずかなページでスタートしたサーファーマガジンですが、写真、文章、アートなどでサーフィンを表現するいわゆるサーフカルチャーはそこから生まれてきたものです。

写真では、リロイ・グラニス、ロン・ストナー、ジェフ・ディバイン、アート・ブリューワー、ウォーレン・ボルスター。アートはリック・グリフィンやジョン・ハマースフェルド(エンドレス・サマーのポスターのデザイナー)

私の知識が60年代、70年代に偏っているので人名もその時代に偏っていますが、その後もサーフィンに関する文化を生み出してきたのがサーファーマガジンでした。


70年代に入ってジョン・セバーソンからスティーブ・ペズマンへと編集長は変わりましたが、そのスティーブ・ペズマンは、今はサーファーズ・ジャーナルの発行人です。

有名フォトグラファーによる有名サーファーの写真、文章を書くライター、デザイナー、広告といったサーフメディアのあり方だけでなく、サーフィン業界そのものがこの1960年のTHE SURFERから始まったサーファーマガジンによって作られてきたのですが、創刊から60年が経った2020年にその役目を終えたのです。

おそらくネット上でサーフメディアとして残っていくとは思います。(プリントされた文字という意味での)活字中毒の私としては、ネットのメディアは一過性に過ぎない軽いものに思えて仕方が無いのですが(文章も書いた人が明らかに読書をしていないと思われるような作文的なものも多いです)、時代はそちらへ流れていることを受け入れざるを得ないことを改めて認識させられた、サーファーマガジン廃刊のニュースでした。




昼間の日差しが「暑い」から「心地よい」に変わってきました。秋らしい秋は久しぶりじゃないでしょうか?昨年などは10月になっても暑くて、お彼岸からひと月遅れでヒガンバナが咲いていました(今年は季節通りに咲いてますね)

少しずつ深まっていく秋ですが、皆さんウェットスーツの準備はお済でしょうか(やっぱり、そこへ来ました)もうちょっとしたら3フルの季節で、それから二か月後はもう年末です。あっという間です。

いつも言っていることですが、秋冬(特に真冬)はウェットの性能がライディングにも大きく影響します。動きにくいウェットや保温力が無いウェットでは身体のパフォーマンスも半減します。

今年の最右翼モデルは何と言っても、AXXE CLASSICのU-ZIPモデルです。私は3ミリフルスーツをネッスルで作りました。


AXXE CLASSICはブランドの立ち上げ当時からお付き合いさせていただいてます。私はジッパーレスのウェットはAXXE CLASSICが初めてでした。

そこからネックインスーツ → ロングチェストジップと進化してきて、今回のU-ZIPです。動きやすさや着脱性の簡単さ、保温性など、モデルチェンジするごとに進化してきたのを同じ時間の流れで体感してきました。

そうやって考えても、今回のU-ZIPは画期的であり、そろそろ最終形体じゃないかと思うくらいです(細かい改良点は出てくると思いますが)

フラップを上げた状態です。とにかくシンプルなのがお分かりいただけると思います。首回りのパーツはネックインのときの思い切り伸びるラバーです。着るのも脱ぐのも簡単です。


ジッパー回りの防水のしくみはロングチェストジップと同じです。これも真冬に経験済ですが、ジッパーからの浸水はゼロと言い切れます。それでいてシンプルに軽い作りになっています。すごいです。

AXXE CLASSICには個人的にはもうひとつ、地味目にすごいと思っているモデルがもうひとつあります。

昨年から登場したオートジップシステムのバックジップスーツです。


オートジップというのは、背中の防水のしくみがジッパーの上下に連動してくるジッパーのことです。今までだとインナーネックがどこかへ行ってしまって(背中で見えないし届かないので、見失うと結構大変でした)いたのを解消したしくみのことです。


それだけじゃありません。

これは実際に使ってみると分かるのですが、バックジップの弱点だった首回りの防水性が、ノンジップと同程度に向上しているのです。いきなり三段階くらい飛び越してきた感じです。

今年の年明けからこれで何度も波乗りしましたが、首回りを適切にフィット(首の締め具合は調節できます)させれば、ドルフィンでもワイプアウトでも首回りからの浸水はほぼゼロとこちらも言い切ります。真冬でも(湘南です)全く寒くありませんし、動くと暖かくなるという裏地は看板に偽りなく発熱します(U-ZIPも同じ素材です)

それから、U-ZIPのあの形に曲がっているジッパーを見ればお分かりいただけると思いますが、同じジッパーを使っているので背中へのストレスも多いに軽減されています。ひっぱると縦に伸びます(それまでのジッパーはがっちり伸びません)ジッパーのストレスは感じません。

実際に使ってみての感想です。自分で気に入らないものはお勧めしませんし、自分でも着ません。

もうひとつ気に入ってずっと使っているウェットがあります。

ZEROウェットスーツのエアドームです。最初のものは5シーズンほど使って(2014~2019)、昨年新しくしました。長持ちするのもお勧めポイントです。


これの良さは作りがシンプルで動きやすいということ(パドルは本当に楽です)。防水性と保温性が高く、暖かいということ。

茨城まで5/3ミリの裏起毛無しで冬も大丈夫です。裏起毛無しというのがポイントです。さらりとして肌触りが良いいので着心地も良いのです。

AXXE CLASSICでネックインが登場したころは、このZEROのエアドームが一番のお気に入りでした(文字通り首がネックな私はネックインは首の防水リングが苦手で、防水のためにフードをかぶっていました。ネックインをオーダーいただいた方には、首締め付けても平気ですか?と聞いていました)

ロングチェストジップとではエアドームの方が作りがシンプルで軽い分、少しだけゼロに軍配上がってましたが、今回のU-ZIPでは完全にイーブンです。

すべて主観なので、これまで書きませんでしたがイーブンに感じる今は白状してもいいでしょう。これ本音です。そのくらいエアドームは独創的だと思います。

なので現在のおすすめウェットの二大巨頭は、AXXE CLASSIC U-ZIPとZEROウェットスーツのエアドームの二つです。どちらも甲乙つけがたい良いウェットです。


最後にあんまり有名じゃないブランドも紹介させてください。茨城のSTEAMERサーフスーツです。


セミドライでは防水性と動きやすさでは上の二つのブランドには負けます。でも春秋用の3フルはラバー、ジャージともにいい素材を使っていますので低価格ながら着ていて快適で動きやすいです。作っていただいた方、皆さんにそう言っていただいています。

クラシックなイメージでラバーを多く使った、ごく普通のウェットです。3ミリフルスーツやロングジョンとジャケットのセットアップなんか良いですよ。

どのメーカーも現在、3~4週間ほど時間がかかっていますのでお早目がお勧めです。








オーダーいただいたロングフィッシュが完成しました。7’10” x 22” x 2”7/8というようなサイズです。ノーズ、テールともに幅がありますから、8.0のプリモと同じような感じの浮力になってくると思います。

私はテストでシェイプしていただいた8フィートジャストに乗っていますが、この長いフィッシュは誰でも楽しめるボードだと思います。あまりハードな波はアレですが、コシくらいからアタマサイズくらいまで気持ちよく滑ってくれます。

センターフィンが無いとダウンザラインはとてもスムースです。抵抗をまるで感じません。いつもプリモはスムースで速いと言いますが、たぶんそれ以上にスムースです。

テールエッジの配分を私のフィッシュとは変えてもらっています。こっちの方がより安定してターンしていってくれると思います。ボトムはシングルコンケーブ。レールはプリモと同様の形状です。


8フィート近くあると、ロングボードのような乗り方になってきます。でも忘れちゃいけないのは、これがツインフィンだということです。ターンのときにはテール(のフィンとレール)をしっかりと意識して踏みながら曲げていきます。

基本的に動きは軽いです。シングルと同じようにやってしまうとセンターフィンが無いので、ボードの挙動が不安定になってくるのは想像できると思います。

その感じをつかめば、動きはとても軽いです。小波で前に出過ぎてしまっても結構な勢いで戻ってくれます。



書いていたら、自分の8フィートに乗りたくなってきましたよ。長いフィッシュに乗ってますが、テールをしっかりと意識しているのが分かると思います。


軽く動くツインフィンですが、ダウンザラインでの安定感は逆にシングルフィンよりもあると思います。ノーズに行けそうな気もしましたから。

長いボードがくるりと戻ってくるのでプルアウトも面白いです。ロングフィッシュ、波の最後まで楽しませてくれます。

今のところ、8.0まで作ることができます。






川南活。湘南のクラシックポイントでのボトムターン。この後、掘れてチューブセクションになってくることを感じさせるタメがあるターンです。

2014年7月。ボードはシングルフィンのプリモ 7’3”。

画像のストックをさかのぼってみると、最初のプリモはもう10年前の2010年です。はじめは8フィート2インチでした。

私の最初のプリモは8フィートジャスト。いまも乗っているサイズです。10年前のブログをみると、フィンの位置が決まったら、もうばっちり最高になったとありましたから、今も昔も同じことをやっているみたいです。


それからミッドレングスサイズの7’3”。このデザイン、さわやかでいいですね。

このボードの感触も良く覚えています。過去のブログを見てみるとサイズが上がったときのリーフで何度もいい思いをしたようです。

それからもう少し短くなって6’9”。このサイズだとドルフィンできますが、それを考えてのこのサイズでした。


現在、さかんにお勧めしている8’4”のサイズに乗り始めたのは2015年から。

たまたまこのサイズでシェイプしたのがダブってしまって、自分でも乗ってみたという成り行き的なきっかけでしたが、それ以来このサイズが一番のお気に入りなのは皆さんご存知だと思います。

8.4の二本目は同じクリアでフィンをグラスオン(現在、三本目をオーダーしております)


プリモ、どのサイズもとにかく楽しいのです。

とにかくスピードが出ます。そしてコントロール性が高い。よくシングルフィン以上に動きますといいますが、シングルフィン以上、トライフィンにちょっと負ける(は言い過ぎか)というくらい波のフェイスをかっちりと掴んでターンしていってくれます。

7.3も8.4も途中でロッカーをマイナーチェンジして、さらに性能アップして現在に至ります。

サイドフィンを付けたら…と試したこともありましたが、やっぱりシングルの方が良いというのがほぼ全員が一致している意見です。

登場から10年間、すでに完成されたデザインだと言っていいと思います。変わらずずっと人気があるのがその証拠です。

ミッドレングスサイズなら、6.8~7フィート代。ロンガーさんがロングボードと同じ感覚で乗りたいなら、8フィート~8.4がお勧めです。(特に8.4 笑)









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