MENEHUNE BEACH STORE 店主のブログ
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プロフィール
HN:
menehune
年齢:
60
性別:
男性
誕生日:
1964/09/15
職業:
サーフショップやってます
趣味:
ランニング、作文、お絵かき、料理、丸太切り、丸太割り、波乗り
自己紹介:
ショップのオープンは2001年。それ以来、ロングボードをベースに、フィッシュ、ボンザー、シングルフィン、ニーボード、パイポとさまざまな種類のサーフボードを作り、試してきました。
 還暦を過ぎて、BASIピラティスのマットインストラクターの資格を取得。年齢に関係なく調子良く動けるカラダ目指しています。
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2002年の年末。ハレイワビーチパークでの写真です。かたわらのボードはクリス・クリステンソンのフィッシュ。顔をしかめているのは腰痛のせい(自分で指圧してます)。


30代後半です。若いです 笑。

初めてのフィッシュなのでよく覚えています。長さは6フィートジャスト。クリステンソンの初期のフィッシュで、マイケル・ミラーのラミネート。ブルーのピグメントでボトムに白のピンラインが入っていました。フィンはゲファートフィン。

先週、海に入っているときそのフィッシュを思い出すようなブルーのフィッシュを上手に乗っている人がいたのですが、その人が私のそばでカットバックしたときに、ボトムに白いピンラインが入っているのが見えました。

あれ?と思って沖に戻ってきたそのフィッシュの色、大きさを見て、やっぱりもしかしてと思い「それ、クリステンソンのフィッシュですか?」と聞いてみました。

「そうですよ」と見せてくれたボトムには白のピンラインにオルタナティブロゴ、そしてゲファートフィン。まさに上の画像のフィッシュで、フィンに節があったのも思い出しました。

あちこちにリペア跡とヘコミがみえましたが、私が2002年の年末に手に入れたことを言うと、「そんな古いんですかーこれ。でもラミネートはまだまだしっかりしていてぜんぜん使えますよ」と言っていました。調子が良さそうなのは波に乗っているのをみれば良く分かります。

あのブルーの6’0でフィッシュに慣れて、もう少し短くしようと考えて5’10”をシェイプしてもらった後に手放してしまいましたが、まだまだ現役で乗られているのを見たらすっかり嬉しくなってしまいました。

その5’10”がこれです。クリスの家の玄関で撮影した写真です。これの後に同じ5’10”でクリアをもう一本シェイプしてもらいました。


すっかり懐かしくなってしまったお話でした。皆さん、フィッシュ乗ってますか?

明日は定休日です。リペア工場&シェイプルームへ行ってきます。気温と水温がだんだんと下がってきました、セミドライスーツの出番ももうすぐです。みなさま準備はよろしいでしょうか?何を選ぶべきか、迷ったらウェットマニアに相談です。





長さは11’6”と7’だそうですが、ボードの長さだけでフィンのサイズは決められないという「極端な」例です。この二本のボードにもしフィンを付けるとしたら、ほんの小さなフィンで十分だと思います(付けないでしょうけど)。

フィン選びはバランスが大事です。フィンレス、面白そうですが混雑の湘南じゃ難しそうですね。

沖で吹いた西風ですこーしだけですが、明日は波がありそうです。沖の西風は北に変わりそうなので、大潮の引きにかけて早めにが良さそうです。ロングボードですね。

台風は先週と同じコースになりそうです。土曜に一番近づきそうで、うまくいくと週末に波上がるかもです。画像は16日土曜朝の予想図です。


サーフボードのカラーリングで何か新しいアイデアになりそうなものが無いかと探していたら、こんなのを見つけました。カラーは全然関係ありません。


クアッドのリアフィンの位置とそれぞれの性格を、ドライブ、ピボット、ホールドに分類してそれぞれのセッティングのステイタスを表現しています。面白いので借りてきました。

クアッドフィンのセッティングは良く尋ねられますが、説明するのは結構ややこしいのです。

上のふたつはリアフィンの左右の位置で、下のふたつは前後の位置の変化でボードの性格がどう変わるかを表しています。

リアフィンがレールに近くなるほど、ドライブするようになって、ターンは大きく、ホールドが強くなり、後方へ移動していくとそれと同様の変化が起こるということですが、後方へ移動する方が変化はより大きくなると読み取ることができます。

分かりやすいと思いますが、これはサーフボードを作る側、製作サイドの理屈です。

ユーザーはサーフボードを購入、もしくは出来上がってきた時点でフィンの位置は決まっています。もっとドライブさせたいからと言って、プラグの位置を動かすことは簡単にはできません。変えるのはフィンの位置ではなくフィンそのものです。

フィンの大きさを変えることで、フィンの位置を動かすのと同じ効果が生まれます。

たとえば、一番上の性格をその下の性格へと変えたければ、リアフィンをレール側に動かす代わりにひと回り大きなフィンを使うことで同じ変化を生み出すことができます。一番下にしたいと思う人はあまりいないと思います(曲げるの大変だと思う)が、より大きなリアフィンを使えばそれに近づいていきます。

直進性が強すぎると感じる場合は逆のこと、リアフィンを小さくすればいいのです。

フロントフィンも関係してくるし、クアッドは自分に合うセッティングを見つけるのが結構ややこしくて嫌う人もいるみたいですが、セッティング次第でスピードを強調したり、スピードと動きをバランス良くしたりとトライには無い性格を作り出せるところに特長と面白さがあります。

クアッドだけでなく、トライでも同様のことは言えますし、シングルフィンも同じです。それぞれにこのクアッドと同様のセオリーがあって、フィンの形状とサイズ、取り付ける位置によってサーフボードは変わらなくても、違う性格をサーフボードに与えることができます。

フィンのことをあまり気にしてない人も結構いますが、サーフボードのボトムからあんなに大きく飛び出しているものです。一番気にしてもいいパートじゃないかと思います。唯一、自分でいじれるところでもあります。

今使っているニーボードはトライフィンですが、センターフィン用にプラグを追加してもらって、プラグ一個分後ろへ下げたら劇的に良くなりました。シングルフィンのプリモはBOXの横にフィンの位置の目安をマーキングしてお渡ししてます。だからグラスオン仕様もできるのです。

Dフィンだけは例外。乗り手がボードに合わせることで「らしさ」が生まれてくると思うと、いろんな意味でフィンは重要だと思います。

波乗りした後ってマインドオープン、気持ちは開きっぱなしの状態になるものです。新しいアイデアが沸いてきたり、同じものでも違って見えたりすることもしばしばです。そんな状態で新しいサーフボードを作ってもらうのは最高です。

アウトラインを引く下ごしらえ。プレーナーでボトムの皮をむいてフラットにします。


待つあいだ、テンプレートをあてて想像です。お題はラウンドピンテールのニーボードです。


考えているのはDISHというモデルのアウトラインを使ったニーボードです。ニーボードは幅が広くて短く、通常のサーフボードよりもカーブがきつくなってくるため、テンプレートがそのまま使えないことも多々あります。うまくつながらないと、ちょうどいいカーブのテンプレートを探してかなり面倒な作業になってきたりします。

考えてきたプランのサイズをマーキングしていきます。問題は、それがきれいにつながるかどうか。迷宮の入り口になってしまうか、運命の分かれ道です。


はーい、ばっちりでした。何の修正もなく、DISHのアウトラインと考えてきたサイズがぴったりと合いました。


レングスは5フィート8インチ、幅は23インチ。きれいなカーブのアウトラインができました。

きれいにできたアウトラインですが5’8”、なんか大きく感じます。画像では実感しずらいですが、幅が23インチもあるのです。ノーズとテールの幅もそれなりに広いのです。

ちなみに今一番お気に入りのピンクのニーボードのサイズは、公称5’6”、実寸5’ 5”1/2です。2.5インチ長くなったら、ずいぶんでっかいなあと…

そもそも、5.8にしようと思ったのは、ラウンドピンテールだと全体のアウトラインがカーブだらけになってしまいそうで、少しでも直線的なところを作り出せるかと思ったことと、スワローよりも浮力が落ちることからです。

それで、5’6”で引いてみました。


テール基準は変わらないので、2インチの変化はノーズだけになってきます。テール側は変わりませんから、5.6にしてもライディングに関係してくるパートのアウトラインはまったく同じです。

ノーズの2インチはロッカーで上がっている部分の先で、ロッカーの先が伸びるだけでパドルのときにはほとんどが海面から出ています。直接浮力には関係してくる部分は多くありません。

2インチ短くするとノーズの先端へ至るまでの厚みのバランスが変わってくるので、その点では浮力は落ちますがそもそもそれは現在の5.6と同じです。

テールはラウンドにした分、浮力は落ちますがラウンドピンを選んでいる時点で浮力を落として回転性を選んでいるわけですから、ここはそもそも問題にするべきパートではありません。

「そもそも」が二回も出てきました。

2インチ長くなってもライディングのポジションは変わらないと思います。ヒザから先が2インチ長くなるだけです。その分ドルフィンのときの浮力が増えます。こうやって考えるとどうやら、5’8”はノーズの先に2インチ分のぜい肉をつけるだけになりそうな感じです。こうなってくるのはおそらく、幅が23インチもあるからだと思います。

そういう訳で今回も5フィート6インチで行くことにしました。

アウトラインがきれいに決まって、今はカラーで悩んでます。

もうひとつニューシェイプを考えているのはコレです。これがDISHのオリジナル。スタンディング用です。


このDISHのアウトラインはいろんなサイズに対応できそうなので、5’6”や5’8”が主流だったDISHをおっさん向けに6’0~6’2”くらいで作って乗ってみようとたくらんでおります。

ニーボードはトライフィンですが、スタンディングはシングルフィン。ボトムはどちらもシングルコンケーブ。コンケーブで速くて、レールエッジが効いて反応がいいシングルフィンというのがDISHの特長です。

面白くなりそうです。

いい天気ですが、早朝は結構涼しくなってきました。2ミリのオートジップではちょっと寒いくらい(裏起毛なしです)。波は、コシ~ハラくらい。朝早くから混んでます。

持っていったのは、8フィートのプリモとニーボード。どっちも混んでいても波が取れる反則(?)ボードです。

着替えながら見ていて、レフトが良さそうだったのでレフト狙いでニーボードでやることに。


本当は最初からアタマの中はニーボードでした。いろいろと考えたかったのです。

沖でロングボードに混じってセットを待ちますが、インサイドに人が多くてタイミングが難しい。何本かは人を避けてスープまみれ、何本かはチョー気持ちいい(笑)ラインを塞がれたくらいで、いちいち腹を立てていては身が持ちません。状況をいかに楽しめるかが大事かと。

おかげで楽しくてたまりませんでした 笑。ニーボードのおかげでもあります。どうしてみんなやらない?

いまさらですが、いま気が付いたのはニーボードのスープライドはかなり面白くないということです。こればっかしは、スタンディングの方がまだ楽しみようがあります。

これも今思いつきましたが、スープまみれになったら、ヒザ立ちから腹ばいになってみたらどうかと思います。フェイスに追いつけるかもしれません。今度試してみます。

そのかわり、ブレイクが速いところを抜けて滑っていくときのスピードや滑走感、それにフェイスでのマニューバは最高。ニーボードだとフェイスが広く感じるのは不思議です。

ファンウェイブでした。

最初に書きましたが、朝は2ミリのオートジップのフルスーツでは少し寒かったです。防水性が高くて水は入ってこないのに救われましたが、3ミリフルスーツの代わりと書いたのは訂正します。やっぱり生地の厚さイコール保温性です。3ミリフルスーツの代わりにするなら、インナーに0.5ミリのエアスキンを着れば大丈夫です(もともと、そういう使い方をするつもりでした)。

たっぷり楽しんだあとは、秋の日差しを楽しみながら、持参した食料でブランチ。皆さんいろいろなボードでそれぞれ楽しんでいます。人それぞれで見ていて面白いです。



海の後はシェイプルームへ。いい流れのまま活さんとニーボードのニューシェイプの打ち合わせ。考えていたテンプレットが使えるかどうか…。


そして、ニーボーダーひとり誕生です。オーダーいただいていたニーボード出来上がりました。体格がいい方なので、少し長めで全体的にボリュームを残したシェイプです。

5’8” x 23” x 2”5/8、ばっちり楽しめると思います。


昨日は自宅の冬支度。薪ストーブの煙突掃除です。子供の頃、屋根の上に干した布団の上に猫と一緒に寝っ転がっていたものですがやっぱり屋根の上は気持ちがいい。


薪ストーブはきちんと焚けば煙突からはほとんど煙は出ません。火を付けてから炉内の温度が上がるまで、最初の30分くらいは白い煙が少し出ますが、温度が上がると排煙は無色になります。近所の人に本当に焚いてるの?と聞かれるくらいです。

完全燃焼しているからですが、それでもひと冬使うと煙突の中にススが付きます。放置したまま使っていると、溜まったススに引火して火事の原因になります。

外せる部材は外して、残りは屋根の上からブラシを入れてゴシゴシ落とします。


薪作りはどちらかと言えば好きな作業ですし、煙突掃除は準備から後片づけまで半日ぐらいで出来てしまいます。薪ストーブは手がかかりそうなイメージがあるかもしれませんが、10数年やっているともう特別なことでもありません。

冬の寒い日、薪ストーブの火は目にもあったかいのです。

掃除を済ませたあとは東京へ。今月オープンしたばかりの渋谷スクランブルスクエアへ行ってみました。東急東横線の渋谷駅の地上ホームの跡に建てられたビルです。東横線の渋谷駅はいろいろと思い入れがある場所ですが跡形もありません。今やすっかり高層ビル。

街は変わっていくものですが、二度目の東京オリンピックに向かって、その変化は加速度的になっているように感じます。

東京すごいです。「東京」よりも「Tokyo」の方がぴったりくるようになってきたと思います。刺激的で面白い街です。この歳になってまたそう思うようになってきました。



台風23号は東へ離れていきますが、北にある高気圧とのあいだで吹く風のおかげで、明日、明後日はすこーし波ありそうな気配です。


気象庁の波浪予想では、午前9時南東のうねり1m/10秒。ロングボードが良いかもです。



こちらの冬支度はお済みですか?まだの方は、ご相談ください。各メーカー、オーダー料無料でおつくりいたします。



お知らせ:11月5日(火)はお休みいたします。よろしくお願いします。

クゲヌマのDUCT TAPEの映像を見ていましたが、テールまでワイドで、パラレルなアウトラインのボードが結構多いです。波が小さいから?それにしてもテールが広いです。

昨日の続きで相変わらず考えをいろいろ巡らせておりますが、考えれば考えるだけきりが無いのに気が付きました 笑。そこでアイデアをいくつか練っておいて、出来上がったブランクスを実際に見ながらその場のインスピレーションで決めることにいたしました。それまでにいろいろと見て、あたまを柔らかくしておくことにします。

ひとくちにクラシックと言ってもいろいろありますね。


ミジェット・ファレリーのホットドギング。やっていることは、今も昔も同じです。


何かの手違いがあったのか、自分の新しいログ用に特注したブランクスが遅れております。待つ時間があるとあれこれと余計なことを考えてしまうもので、そのたびに変更を入れているうちに当初に作ろうと思っていたものとかなり違うものになってきてしまいました。ちなみに、長さも変えてます 笑。

特注しているのは、ロッカーとストリンガーです。これまで作ってきたフラットなDフィンにテールロッカーをプラスして、ストリンガーを1インチ幅のバルサで依頼をしています。

頼んだブランクスのスペックでは、サイドフィン付きのオルラウンドやパフォーマンスタイプのロングボードには無理があります。向いているのはシングルのノーズライダーやクルーザー系です。作ることができるレングスは、9’4”~9’6”くらいが妥当なサイズです。

使用するブランクスで出来上がるサーフボードは決まってきます。ロッカーはほぼブランクスのとおりで、長さ、幅、ボリュームなどもブランクスの範囲内です。

英語だと「blank」ですが、そもそもの意味は「空白」や「白紙」というような意味です。仕事が忙しくて、3か月海へ行けなかったようなときに「3か月のブランクがあって」などと言ったりしますが、それと同じ意味です。絵を描く前のまっさらなキャンバスは、a blank canvasです。

風景画、人物画、静物画、抽象画。真っ白なキャンバスは、自由に描くことができます。縦横
どちらに使うのも自由です。

サーフボードブランクスも真っ白ではありますが制約は結構あります。こいつを横向きに使うシェイパーはあまりいません。


その範囲の中で幅を1/2インチ変えるかどうかなんて小一時間くらい考えているのですから、かなり地味なお話です。その地味な出来上がりの差に一喜一憂していると思うと何やら可笑しくもなったりします。

でも、その地味な差がサーフボードを作るという原動力になっているのも事実です。

キャンバスの絵だったら色を乗せてみた後からも修正ができますが、サーフボードは形も色も出来上がってしまったら修正は不可能です。新しく作るしかありません。

ここのサイズを1/2インチ変えたら、全体のアウトラインはどう変わるのか?実際、たった1/2インチ(両側に分けると1/4インチの差)でも変えると雰囲気が変わってくるのです。

これまでずいぶんたくさんボードを作ってきていますが、そのモチベーションはどうもこの小さくて地味な変化(進化?)にあったみたいです。

これはロングボードに戻ってきて最初に作った9’4”のPIGです。ここから9年間、地味に少しずつ変わりながら今の形になってきました。


このPIG、良かったのです。これのテール幅を少し絞ったアウトラインで作ってみようか、という「振り出しに戻る」的なアイデアもブランクスを待っているあいだに沸き上がってきたりしています。(面白そうでしょ?)

さてどうするか?はまたしばらく考えます。地味な話の中で、いかに大きな自由を見つけ出すかというお話でした。
宮崎、よかばいね~。


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