MENEHUNE BEACH STORE 店主のブログ
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プロフィール
HN:
menehune
年齢:
60
性別:
男性
誕生日:
1964/09/15
職業:
サーフショップやってます
趣味:
ランニング、作文、お絵かき、料理、丸太切り、丸太割り、波乗り
自己紹介:
ショップのオープンは2001年。それ以来、ロングボードをベースに、フィッシュ、ボンザー、シングルフィン、ニーボード、パイポとさまざまな種類のサーフボードを作り、試してきました。
還暦を過ぎて、BASIピラティスのマットインストラクターの資格を取得。年齢に関係なく調子良く動けるカラダ目指しています。
還暦を過ぎて、BASIピラティスのマットインストラクターの資格を取得。年齢に関係なく調子良く動けるカラダ目指しています。
アーカイブ
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クリス・クリステンソンのC-HAG。フィンはジョージ・グリノウの9.75インチを付けています。いまではロングボードのフィンとして珍しくない形状ですが、このフィンが生まれたのは1960年代前半のこと。サーフボードといえばイコール、ロングボードの時代です。
フィンはいわゆるDフィンやハーフムーンと呼ばれる大きなものが取り付けられていました。そんな時代にグリノウがマグロのヒレにヒントを得て、自らのニーボードに取り付けるために作り出したのがこのフィンです。
グリノウは64年にオーストラリアに渡り、オーストラリアでのサーフボードエボリューションに大きな影響を与えます。ボードの変化の皮切りの一つがこのフィンなのです。
1966年、カリフォルアニアでの世界大会に出場するためナット・ヤングはSAMと呼ぶ、9.4のボードをシェイプします。当時の基準からすれば短く、薄いレールを持つこのボードにグリノウのこのフィンが取り付けられます。
新しいフィンに慣れるため大会の前の1ヶ月間、ナット・ヤングはボブ・マクタヴィッシュらと人の少ないブレイクで密かに練習を積んだそうです。
グリノウのフィンを付けたSAMでナット・ヤングは1966年のチャンピオンの座を勝ち取ります。(3:30あたりから登場しますが、あきらかに他のサーファーと動きが違います。スープに当てて、パラレルスタンスで降りてくるのがカッコイイ!)
SAMレプリカ
ナット・ヤングのSAMは、ロングボードとショートボードをつなぐ位置にあるデザインです。SAMの登場以降、サーフボードのサイズはどんどん短くなっていきます。C-HAGはクラシックなロングボードですが、この時代のボードに限りなく近い、進化したクラシックボードです。ナット・ヤングのSAMのように、グリノウのこのフィンがよくマッチするボードです。
何気なく手にしているグリノウフィンですが、かつてサーフボードデザインの歴史を動かしたフィンなのです。
今回の沖縄旅行は、「沖縄の歴史と文化をまじめに勉強してみよう」というのがテーマのひとつでした。歴史小説は好きでたくさん読んでいますが、その土地の歴史を知っていると旅の浪漫が何倍にも広がります。
沖縄をテーマにした歴史小説は読んだことが無かったので、まずは現地に行ってからと、那覇市内の資料館や博物館を回ってお勉強しました。それから、それらの博物館での文字や写真での情報にフィールドワークを交えて情報を集めていくと、アタマの中でおおまかな流れがつかめてきました。
フィールドワークのスタートは、沖縄を最初に統一した尚巴志(しょうはし)が琉球王朝の首府とした首里城です。
首里城 久慶門。城の醍醐味、門と石垣です。
そして首里城の正殿です。
正殿前にある首里森御嶽(うたき)。御嶽とは琉球の信仰上での聖域のことです。ここで祭祀が行われた場所です。正殿前にあって人がたくさん通りますが、そんなパワースポットとは知る人は少ないようで足を止めてみる人はほとんどいません。
那覇市街の眺め。遠くに海が見えています。
首里城には琉球王朝の歴史とは別に、かつて日本が間違えてたどった道筋の歴史も残されています。陸軍第32軍総司令部の跡です。これを撮影している私の後ろには通信壕の入り口もありました。
こちらも知っていなければいけない歴史です。首里城にはたくさんの修学旅行生がいましたが、ここはゼロ。今の学校教育はこういうことには関心が薄いのでしょうか?
首里城から南側へ下っていくと迎賓館としても使われていた王様の別邸「識名園」があります。これは御殿(うどぅん)です。
外観はいかにも沖縄ですが、中を見ると本土の平城と同じような作りになっています。こんなところに住んでみたいものです(ここも世界遺産です)
首里城以外にも沖縄には世界遺産に登録されている、すばらしい城址がいくつか存在しています。
その中から今回はここを選んで行ってみました。沖縄の中部、東海岸側のうるま市にある勝連城址です。
ここにはかつての郭(くるわ)の跡と石垣しか残されていません。小高い丘の頂上にこの石垣が積まれている景色は思わず足を止めて見とれてしまうほど、その形や色が美しい城跡です。世界遺産にふさわしい佇まいです。
三つの郭があって、見えている石垣の上が三の郭です。
三の郭から、二の郭へ続く石段と一番高いところが一の郭です。私が撮影しているすぐ右側に、そこから人骨が発掘されたという看板が立っていました。
他にも見るべき遺跡はたくさんありますがそれは次回のお楽しみにとっておくことにしました。それまでにもっと沖縄のことを勉強しておこうと思います。
ここは本当に感動しました。本土の城跡とは違い、白い石灰岩の石垣がとても美しく、南国ならではの明るさが溢れ、沖縄という土地を感じました。ここもパワースポットだということなので、そういうのがお好きな方にもいいと思います。
沖縄をテーマにした歴史小説は読んだことが無かったので、まずは現地に行ってからと、那覇市内の資料館や博物館を回ってお勉強しました。それから、それらの博物館での文字や写真での情報にフィールドワークを交えて情報を集めていくと、アタマの中でおおまかな流れがつかめてきました。
フィールドワークのスタートは、沖縄を最初に統一した尚巴志(しょうはし)が琉球王朝の首府とした首里城です。
首里城 久慶門。城の醍醐味、門と石垣です。
そして首里城の正殿です。
正殿前にある首里森御嶽(うたき)。御嶽とは琉球の信仰上での聖域のことです。ここで祭祀が行われた場所です。正殿前にあって人がたくさん通りますが、そんなパワースポットとは知る人は少ないようで足を止めてみる人はほとんどいません。
那覇市街の眺め。遠くに海が見えています。
首里城には琉球王朝の歴史とは別に、かつて日本が間違えてたどった道筋の歴史も残されています。陸軍第32軍総司令部の跡です。これを撮影している私の後ろには通信壕の入り口もありました。
こちらも知っていなければいけない歴史です。首里城にはたくさんの修学旅行生がいましたが、ここはゼロ。今の学校教育はこういうことには関心が薄いのでしょうか?
首里城から南側へ下っていくと迎賓館としても使われていた王様の別邸「識名園」があります。これは御殿(うどぅん)です。
外観はいかにも沖縄ですが、中を見ると本土の平城と同じような作りになっています。こんなところに住んでみたいものです(ここも世界遺産です)
首里城以外にも沖縄には世界遺産に登録されている、すばらしい城址がいくつか存在しています。
その中から今回はここを選んで行ってみました。沖縄の中部、東海岸側のうるま市にある勝連城址です。
ここにはかつての郭(くるわ)の跡と石垣しか残されていません。小高い丘の頂上にこの石垣が積まれている景色は思わず足を止めて見とれてしまうほど、その形や色が美しい城跡です。世界遺産にふさわしい佇まいです。
三つの郭があって、見えている石垣の上が三の郭です。
三の郭から、二の郭へ続く石段と一番高いところが一の郭です。私が撮影しているすぐ右側に、そこから人骨が発掘されたという看板が立っていました。
他にも見るべき遺跡はたくさんありますがそれは次回のお楽しみにとっておくことにしました。それまでにもっと沖縄のことを勉強しておこうと思います。
ここは本当に感動しました。本土の城跡とは違い、白い石灰岩の石垣がとても美しく、南国ならではの明るさが溢れ、沖縄という土地を感じました。ここもパワースポットだということなので、そういうのがお好きな方にもいいと思います。
地球の裏側。季節は日本と逆のうらやましいオーストラリアのマーク・トムソンさんからサーフマットのシークエンスが届きました。
’ZERO G’ つまり、重力ゼロの状態。ダウンザラインから波のトップへ向かい、レールを抜いたニュートラルな状態でボードをボトムへと向きをかえつつ、無重力状態を楽しんで、一気に波を滑り降ります。
ミッドレングスやロングボードなら全身の力が抜ける気持ちいい瞬間、短いボードだったらリップした直後の脱力の瞬間。どっちにしてもテイクオフのときよりもスピードに乗って波を滑り降りる最高の瞬間。それからまたボトムターン。
そして’HACK!’ ボードのサイズに関係なく波の高いところへ上がってから、波のフェイスを切り取るようにドライブ感たっぷりのカットバック。サーフマットだけでなく、ロング、ショート、トランジション、ミッドレングス、ニーボード、乗り物に関係なく気持ちいい瞬間です。
いい波です。
’ZERO G’ つまり、重力ゼロの状態。ダウンザラインから波のトップへ向かい、レールを抜いたニュートラルな状態でボードをボトムへと向きをかえつつ、無重力状態を楽しんで、一気に波を滑り降ります。
ミッドレングスやロングボードなら全身の力が抜ける気持ちいい瞬間、短いボードだったらリップした直後の脱力の瞬間。どっちにしてもテイクオフのときよりもスピードに乗って波を滑り降りる最高の瞬間。それからまたボトムターン。
そして’HACK!’ ボードのサイズに関係なく波の高いところへ上がってから、波のフェイスを切り取るようにドライブ感たっぷりのカットバック。サーフマットだけでなく、ロング、ショート、トランジション、ミッドレングス、ニーボード、乗り物に関係なく気持ちいい瞬間です。
いい波です。
ユーズドのモデルTアップしました。かなりきれいなコンディションです。詳しくはホームページのユーズドボードコーナーをチェックしてください。
お休みありがとうございました。溜まっていた航空会社のマイルが期限切れになりそうだったので、もったいないと急でしたが沖縄へ行ってきました。
沖縄は今回が二度目でした。二度目の沖縄は前回とはかなり違い、かなりインパクトが強かったです。食べ物、人、文化、歴史、自然、前回は割りと沖縄=メロー、というイメージだったのですが、今回は違いました。いろいろなものが強烈でした。沖縄はまりそうです。
かなり面白かったので、何回かに分けてご紹介してみたいと思います。
生きているこいつにも遭遇しました。こんなおっきなヤツじゃありませんでしたが、暗がりでいきなり出てきたのでかなりビビリました。地元の人もビビッていたのでやっぱりヤバイんですね、ハブちゃん。
そんなわけで、今日からいつもどおり営業していますのでよろしくお願いします。
お休みありがとうございました。溜まっていた航空会社のマイルが期限切れになりそうだったので、もったいないと急でしたが沖縄へ行ってきました。
沖縄は今回が二度目でした。二度目の沖縄は前回とはかなり違い、かなりインパクトが強かったです。食べ物、人、文化、歴史、自然、前回は割りと沖縄=メロー、というイメージだったのですが、今回は違いました。いろいろなものが強烈でした。沖縄はまりそうです。
かなり面白かったので、何回かに分けてご紹介してみたいと思います。
生きているこいつにも遭遇しました。こんなおっきなヤツじゃありませんでしたが、暗がりでいきなり出てきたのでかなりビビリました。地元の人もビビッていたのでやっぱりヤバイんですね、ハブちゃん。
そんなわけで、今日からいつもどおり営業していますのでよろしくお願いします。
お知らせ:11月25日(月)~28日(木)はお休みをいただきます。お休み中、ご迷惑をおかけしますがよろしくお願いします。
ドナルド・タカヤマのモデルT ユーズドボードが入荷しました。キズ無し、ヘコミはほんのわずかの極上コンディションです。レングスは9.8。
お休み明けにアップします。気になる方はメールでツバつけてください。お渡しは店頭のみです。
カレンダープレゼントは終了しました。どうもありがとうございます。
さて開催中のウェットスーツオーダフェアですが、プレゼントをご用意しました。
プレゼントは2014年のカレンダーです。
ネイザン・オールドフィールドやライアン・テーターらが撮影した波乗り写真を使ったカレンダー。大きさはA4サイズをひろげた形になります(A4の倍です。上が写真で下がカレンダーです)カレンダーの画像は事情があって載せられませんが毎月いい雰囲気の写真が登場します。
ウェットオーダーいただいた方にプレゼントします(ウェットのメーカーはどこでもOKです)
先着10名様に、と言いたかったのですがすでに5点は行き先が決まってしまったので残り5点です。(現在、出来上がり待ちの方の分はキープしてありますのでご安心ください)
ウェットスーツ、オーダーお待ちしております。
ドナルド・タカヤマのモデルT ユーズドボードが入荷しました。キズ無し、ヘコミはほんのわずかの極上コンディションです。レングスは9.8。
お休み明けにアップします。気になる方はメールでツバつけてください。お渡しは店頭のみです。
カレンダープレゼントは終了しました。どうもありがとうございます。
さて開催中のウェットスーツオーダフェアですが、プレゼントをご用意しました。
プレゼントは2014年のカレンダーです。
ネイザン・オールドフィールドやライアン・テーターらが撮影した波乗り写真を使ったカレンダー。大きさはA4サイズをひろげた形になります(A4の倍です。上が写真で下がカレンダーです)カレンダーの画像は事情があって載せられませんが毎月いい雰囲気の写真が登場します。
ウェットオーダーいただいた方にプレゼントします(ウェットのメーカーはどこでもOKです)
先着10名様に、と言いたかったのですがすでに5点は行き先が決まってしまったので残り5点です。(現在、出来上がり待ちの方の分はキープしてありますのでご安心ください)
ウェットスーツ、オーダーお待ちしております。
お知らせ:11月25日(月)~28日(木)はお休みをいただきます。私のもうひとつのルーツがある南の島へ行ってきます。お休み中、ご迷惑をおかけしますがよろしくお願いします。
今日は2007年4月15日のメネフネニュースレターよりお楽しみください。
「LOCAL SHAPER NEVER DIE」
一本のサーフボードが目の前の台に乗っている。長さは6フィート2インチ。クラシックなイメージを漂わせる三角形のフィンが一本だけついたシングルフィン。スピードとルースさを感じさせるフラットなボトム。シンプルなボトムラインにテールエリアのVEEが僅かな変化を加えている。レールはシングルフィン全盛の時代そのままの厚くボリュームがあるダウンレール。テール近くには手触りも鋭くエッジが立てられている。デッキはレールに厚みを持たせるためにフラットに近いシェイプ。ダウンレールはサーフボードの両サイドから緩やかな曲線を作ってノーズで交わり、イーグルノーズというクラシカルな形状を作り出している。
ラミネートの樹脂に透明感がある明るいグリーンのカラーが混ぜられた古典的な着色方法。トップコートの樹脂がその上を包み込み、絶妙な力加減で磨き上げられた表面は深みのある光沢を放ち、廻りの景色を映し出している。ボトムからのラミネートのトリムラインには几帳面さと勢いを感じる極めて細いピンラインが一本、デッキのクリアをくっきりと引き立たせるアクセントになっている。
30年昔の時代に戻ってしまったかのようなデザインのボードだが、3日前にできたばかりのブランニューボードだ。もう40年近くもサーフボードを削り続けているサーフボードシェイパーが削ってくれた、1970年代そのままのデザインのシングルフィン。現在のほとんどのショートボードに付けられているトライフィンがまだ無かった時代、当時のサーファーはこんなシングルフィンのサーフボードで波に挑み、さまざまなテクニックに挑戦していた。
このサーフボードは、ダウンザラインとシングルフィン特有のラインでのサーフィンに加えて、テールのVEEを使うことによって今のトライフィンに負けないマニューバを描けるシングルフィンとして作られた。シェイパー曰く、いまのトライのショートボードでリップしている若いサーファーたちに試してもらいたいデザインだということだ。トライフィンと違ってフィンの限界を超えればスピンアウトしてしまうシングルフィン。一つしかないフィンとレールを使ってのサーフィンはきっとトライフィンのサーフィンの役に立つはずだし、新鮮な経験になるはずだと言う。
このシェイパーは、自らの豊富なサーフィンの経験を活かして、様々なタイプのサーフボードをシェイプする。南の島のシャローなリーフに砕けるチューブラースウェル、日本が世界に誇るパワフルなリバーマウス、湘南のリーフやビーチで割れるメローで優しい波。それぞれの波をイメージし、数多くあるブランクスの中から最適と思われるサイズ、ロッカーを選び出し、大きなウレタンフォームの固まりを素晴らしいサーフボードに変身させる。一本一本のシェイプを味わい、楽しむようにじっくりと時間をかける。一月のあいだにシェイプするサーフボードは10数本。商業的に成り立つとは考え難い数字。一本ずつそれぞれのシェイプを楽しんでいる様をみていると、おそらく彼の頭の中ではオーダーシートに書かれた顧客より一足先にそのボードでのサーフィンをイメージの中で楽しんでいるように見える。
サーフボードは柔らかい発泡ウレタンを樹脂を含ませたガラスクロスで薄くラミネートすることによって作られるとてもデリケートなこわれ物だ。こわれやすいという悩みを解消するために素材とラミネートの方法を変えた壊れにくいサーフボードの人気も高まってきた。このサーフボードはシェイプではなく、「型」から出てきた時点でサーフボードの形をしており、それを着色、仕上げすることによって完成される。大量生産をするのが容易な合理的な製法で作られるのだが、実際のところアジアのある一つのサーフボード工場では年間27万本ものサーフボードが作りだされているというから驚きだ。「型」(モールド)ボードだけでなく、従来の方法で作られるウレタンとガラスクロスのサーフボードもシェイプマシンを使うことによって、シェイプの手間が減りボードの生産数を増やすことが可能になった。
サーフボードを大量生産し、スポンサードするライダーでブランドイメージを作り出し、多くの宣伝費用を投じてサーフボードを販売する。サーフウェアという位置づけで、ブランディングと販売戦略を展開するアパレルメーカーやウェットスーツメーカーを含めてサーフィンの一大産業を作り出している。サーファーたちはそれらの中から自分の好みに合ったサーフボードとウェットスーツを手に入れ、サーフウェアを着こんで海へと向かう。それが現在の一般的なサーファーの姿だ。
頑固という訳でも、変わり者という訳でもない。一枚のA4サイズのオーダーシートから広がるイメージを楽しんでいるかのように、ブランクスにマーキングをし、テンプレットを当ててボードのアウトラインを引く。大切なのはビジネスのペースよりも自分のペース。それが彼にとってシェイプという「仕事」を楽しむコツのようだ。派手な宣伝はしない(できない)が、評判を聞いた地元のサーファーたちがシェイプを依頼にやってくる。出来上がってくるサーフボードは有名なサーフボードメーカーにも負けない出来映えだ。なによりも地元の波を知り尽くしているのも強味になっている。
有名なインターナショナルブランドやモールドボードがサーフボードマーケットのシェアのほとんどを占めるようになったとしても、地元のシェイパーはそんなことには関係なく地元のサーファーのためにサーフボードを削り続ける。量販店の店先に並ぶ色とりどりのボードから自分が気に入る一本が見つかったときの嬉しさも格別だし、ストックとして量産されたサーフボードだって調子は変わらず良いものだ。
インターナショナルなブランドをチェーン店の飲食店に例えるなら、地元のシェイパーたちはご当地自慢の味の料理を出す昔ながらの料理屋のようなものだ。どの地域の店で食事をしても同じ味を提供してくれるのがチェーン店の良いところなら、地元でないと味わえない特別な味もある。地元で地元のサーファーたちのためにボードを削り続けているシェイパーは皆さんの意外と近くにいるかもしれない。地元で評判の料理店なら、地元にしかない食材を使って、その旨みを最大限に引き出す調理法で自慢の一皿を提供してくれるだろう。地元のシェイパーもそれと同じだ。地元の波に乗って集められたデータと経験をもとに、インターナショナルブランドのサーフボードには無い、地元ならではの特別な一本を作り出してくれる。
パワフルなインターナショナルブランドに負けない魅力を持つアンダーグラウンドなローカルシェイパーのサーフボード。そこには大量生産品にありがちな均一感は存在しない。生産効率よりも乗り手と作り手のコミュニケーションから生まれる相互の理解が重視される。そして同じシェイパーのボードを使うものどうしの連帯感。人と情報の交流がある種感情的なエッセンスとなったローカルシェイパーが作り出すサーフボードには、乗り手と作り手の顔が見え隠れしているように思えてくる。
地球上のどこかでは今この瞬間にも、白い粉にまみれながら海岸近くの秘密基地のようなシェイプルームの中で密かな楽しみに没頭しているローカルシェイパーがいるに違いない。
今日は2007年4月15日のメネフネニュースレターよりお楽しみください。
「LOCAL SHAPER NEVER DIE」
一本のサーフボードが目の前の台に乗っている。長さは6フィート2インチ。クラシックなイメージを漂わせる三角形のフィンが一本だけついたシングルフィン。スピードとルースさを感じさせるフラットなボトム。シンプルなボトムラインにテールエリアのVEEが僅かな変化を加えている。レールはシングルフィン全盛の時代そのままの厚くボリュームがあるダウンレール。テール近くには手触りも鋭くエッジが立てられている。デッキはレールに厚みを持たせるためにフラットに近いシェイプ。ダウンレールはサーフボードの両サイドから緩やかな曲線を作ってノーズで交わり、イーグルノーズというクラシカルな形状を作り出している。
ラミネートの樹脂に透明感がある明るいグリーンのカラーが混ぜられた古典的な着色方法。トップコートの樹脂がその上を包み込み、絶妙な力加減で磨き上げられた表面は深みのある光沢を放ち、廻りの景色を映し出している。ボトムからのラミネートのトリムラインには几帳面さと勢いを感じる極めて細いピンラインが一本、デッキのクリアをくっきりと引き立たせるアクセントになっている。
30年昔の時代に戻ってしまったかのようなデザインのボードだが、3日前にできたばかりのブランニューボードだ。もう40年近くもサーフボードを削り続けているサーフボードシェイパーが削ってくれた、1970年代そのままのデザインのシングルフィン。現在のほとんどのショートボードに付けられているトライフィンがまだ無かった時代、当時のサーファーはこんなシングルフィンのサーフボードで波に挑み、さまざまなテクニックに挑戦していた。
このサーフボードは、ダウンザラインとシングルフィン特有のラインでのサーフィンに加えて、テールのVEEを使うことによって今のトライフィンに負けないマニューバを描けるシングルフィンとして作られた。シェイパー曰く、いまのトライのショートボードでリップしている若いサーファーたちに試してもらいたいデザインだということだ。トライフィンと違ってフィンの限界を超えればスピンアウトしてしまうシングルフィン。一つしかないフィンとレールを使ってのサーフィンはきっとトライフィンのサーフィンの役に立つはずだし、新鮮な経験になるはずだと言う。
このシェイパーは、自らの豊富なサーフィンの経験を活かして、様々なタイプのサーフボードをシェイプする。南の島のシャローなリーフに砕けるチューブラースウェル、日本が世界に誇るパワフルなリバーマウス、湘南のリーフやビーチで割れるメローで優しい波。それぞれの波をイメージし、数多くあるブランクスの中から最適と思われるサイズ、ロッカーを選び出し、大きなウレタンフォームの固まりを素晴らしいサーフボードに変身させる。一本一本のシェイプを味わい、楽しむようにじっくりと時間をかける。一月のあいだにシェイプするサーフボードは10数本。商業的に成り立つとは考え難い数字。一本ずつそれぞれのシェイプを楽しんでいる様をみていると、おそらく彼の頭の中ではオーダーシートに書かれた顧客より一足先にそのボードでのサーフィンをイメージの中で楽しんでいるように見える。
サーフボードは柔らかい発泡ウレタンを樹脂を含ませたガラスクロスで薄くラミネートすることによって作られるとてもデリケートなこわれ物だ。こわれやすいという悩みを解消するために素材とラミネートの方法を変えた壊れにくいサーフボードの人気も高まってきた。このサーフボードはシェイプではなく、「型」から出てきた時点でサーフボードの形をしており、それを着色、仕上げすることによって完成される。大量生産をするのが容易な合理的な製法で作られるのだが、実際のところアジアのある一つのサーフボード工場では年間27万本ものサーフボードが作りだされているというから驚きだ。「型」(モールド)ボードだけでなく、従来の方法で作られるウレタンとガラスクロスのサーフボードもシェイプマシンを使うことによって、シェイプの手間が減りボードの生産数を増やすことが可能になった。
サーフボードを大量生産し、スポンサードするライダーでブランドイメージを作り出し、多くの宣伝費用を投じてサーフボードを販売する。サーフウェアという位置づけで、ブランディングと販売戦略を展開するアパレルメーカーやウェットスーツメーカーを含めてサーフィンの一大産業を作り出している。サーファーたちはそれらの中から自分の好みに合ったサーフボードとウェットスーツを手に入れ、サーフウェアを着こんで海へと向かう。それが現在の一般的なサーファーの姿だ。
頑固という訳でも、変わり者という訳でもない。一枚のA4サイズのオーダーシートから広がるイメージを楽しんでいるかのように、ブランクスにマーキングをし、テンプレットを当ててボードのアウトラインを引く。大切なのはビジネスのペースよりも自分のペース。それが彼にとってシェイプという「仕事」を楽しむコツのようだ。派手な宣伝はしない(できない)が、評判を聞いた地元のサーファーたちがシェイプを依頼にやってくる。出来上がってくるサーフボードは有名なサーフボードメーカーにも負けない出来映えだ。なによりも地元の波を知り尽くしているのも強味になっている。
有名なインターナショナルブランドやモールドボードがサーフボードマーケットのシェアのほとんどを占めるようになったとしても、地元のシェイパーはそんなことには関係なく地元のサーファーのためにサーフボードを削り続ける。量販店の店先に並ぶ色とりどりのボードから自分が気に入る一本が見つかったときの嬉しさも格別だし、ストックとして量産されたサーフボードだって調子は変わらず良いものだ。
インターナショナルなブランドをチェーン店の飲食店に例えるなら、地元のシェイパーたちはご当地自慢の味の料理を出す昔ながらの料理屋のようなものだ。どの地域の店で食事をしても同じ味を提供してくれるのがチェーン店の良いところなら、地元でないと味わえない特別な味もある。地元で地元のサーファーたちのためにボードを削り続けているシェイパーは皆さんの意外と近くにいるかもしれない。地元で評判の料理店なら、地元にしかない食材を使って、その旨みを最大限に引き出す調理法で自慢の一皿を提供してくれるだろう。地元のシェイパーもそれと同じだ。地元の波に乗って集められたデータと経験をもとに、インターナショナルブランドのサーフボードには無い、地元ならではの特別な一本を作り出してくれる。
パワフルなインターナショナルブランドに負けない魅力を持つアンダーグラウンドなローカルシェイパーのサーフボード。そこには大量生産品にありがちな均一感は存在しない。生産効率よりも乗り手と作り手のコミュニケーションから生まれる相互の理解が重視される。そして同じシェイパーのボードを使うものどうしの連帯感。人と情報の交流がある種感情的なエッセンスとなったローカルシェイパーが作り出すサーフボードには、乗り手と作り手の顔が見え隠れしているように思えてくる。
地球上のどこかでは今この瞬間にも、白い粉にまみれながら海岸近くの秘密基地のようなシェイプルームの中で密かな楽しみに没頭しているローカルシェイパーがいるに違いない。
風は夜のうちに北に回ったものの、うねりはいまいちまとまらなかったみたいです。すぐにまた南西が吹き始めてしまいました。やってやれないことはありませんでしたが、私は火曜のトレイルの気持ちよさが続いていて、気持ちも身体もまだたっぷりと満足状態だったので気持ちよくドライブしておりました(本当はまだ疲労回復してない…)
そんな自分の身体にじんわりと年齢を感じつつ、波を見ながらドライブしてシェイプルームへ。ここのところ毎週のルーティーンになっているホームページリニューアルのミーティングです。時間がかかる作業ですが面白くなってきました。
それぞれのモデルの話を改めて掘り下げて聞いていると、自分のモチベーションも上がります。自分自身も多少は進化しているので、ボードに対する見方や考え方が昔とは変わっていて、若干の反省を交えながら気持ちも新たに話を聞くと刺激的で、見慣れたはずのそれぞれのモデルたちがとても新鮮です。いまさらですがやっぱり奥が深い…。
そんなKATSU KAWAMINAMI SURFBOARDSの代表的な存在がこれ。KK FISHです。
プロトタイプはMINIのノーズをそのまま使っていました。それも調子良かったのですがより洗練されてこのきれいなアウトラインが完成しました。
実はこのKK FISHは、BOOGIEの開発過程からスピンアウトしてきたFISHなのです。当時はもちろんBOOGIEはありません。かつて絶好調だったツインフィンのイメージがカツさんの頭の中にあってKK FISHを作ってみたら小さな波から大きな波まですごく調子いいけど、イメージとはちょっと違ったので「KK FISH」というモデルとして残しつつ、まだ見ぬBOOGIEを追い求めていたそうです。(ちなみにKK FISHの最初の呼び名はスーパーMINIやMINIフィッシュと呼んでおりました)
それが2004年の話ですから、カツさんのBOOGIEへの思い入れの強さと、サーフボードのデザインへの飽くことがない探究心をうかがい知ることができるというものです。
ページのリニューアルが出来上がるころには、KKサーフボードのスペシャル展示会も開催できる予定です。それに向けて現在、ソープ・スリッパー、MINI5(ボンザー)、ロングボードなどなどを製作中です。
私の10フィートPRIMOのシェイプもそろそろ順番が回ってきそうなので、そんなに店に置けるのかと少し心配になってきました。年明け早々にはオーダーしているロングボードのブランクスも出来上がってくるので、すーぐシェイプしていただきます。
寒くなってきましたがKKサーフボード、ヒートアップしてきてます。年末、年始、お楽しみに。
先月末から開始したリハビリで、少し走れる自信がついてきたので久しぶりにトレイル行ってきました。しかし三ヶ月のブランクを埋めるのがこんなに大変だとは思いませんでした。
北高尾の木下沢(こげさわ)林道入り口。1月に雪が降ったときに歩いたコースです。ここからトレイルスタートです。
7キロくらいの緩い登りの林道で、トレイル入門には最適です。ここを走るのは本当に気持ちよくて、途中の電車の中からすでにワクワクしてました。
沢沿いの道なので、きれいな流れと水の音を楽しみながら走ることができます。
久しぶりだったのでちょっと足にきましたが、50分ほどで林道は終了。関場峠に到着です。ここからは登りがきつくなります。急な斜面は早足で登って、走れるところは走ります。堂所山までは登りがきつくあまり走れません。
途中、山アジサイがきれいに黄葉していました。
堂所山を過ぎると高尾~陣場の尾根に出ます。人が少なくて、それほどきつくないアップダウンが続く気持ちがいいトレイルです。
ずっと登ってきたせいか、調子が良くなってかなり気持ちよく走れます。
いつも書いてますが、長い登りの後、ゆるいアップダウンのトレイルを走っているときほど気持ちいいものはありません。波に乗っているのと同じくらい気持ちいいのです。
飛ばすともったいないので、ゆっくり楽しみながら走ります。
あまりに気持ちよくって、ヘラヘラしながら走って景信山に到着です。空気が澄んでいるのか、東京湾とその向こうの房総半島まで見えました。江ノ島も見えていました。東京の高層ビル群がまるでモノリスのように見えています。スカイツリーも写っています。
東京に背を向けると富士山が日の光に煌めくように見えています。
どこを見ても日の光が溢れて、心が洗われる思いでした。世界は美しい!
こうなってくると、少しランナーズハイの状態になっているのか、最初の足の重さはどこへやら。不思議と疲労は感じず、気持ちよく山の中を走ります。
高尾山に近づくにつれてだんだんと人が増え、中腹の薬王院は紅葉シーズンですごい人出です。
久しぶりのトレイル、20キロ。無事走破です。腰は大丈夫そうで、自信がついてきました。
今日は全身に疲労感が気持ちよく残っています。少しずつ戻ってきています。
やっぱりトレイルは気持ちいいですよー!
北高尾の木下沢(こげさわ)林道入り口。1月に雪が降ったときに歩いたコースです。ここからトレイルスタートです。
7キロくらいの緩い登りの林道で、トレイル入門には最適です。ここを走るのは本当に気持ちよくて、途中の電車の中からすでにワクワクしてました。
沢沿いの道なので、きれいな流れと水の音を楽しみながら走ることができます。
久しぶりだったのでちょっと足にきましたが、50分ほどで林道は終了。関場峠に到着です。ここからは登りがきつくなります。急な斜面は早足で登って、走れるところは走ります。堂所山までは登りがきつくあまり走れません。
途中、山アジサイがきれいに黄葉していました。
堂所山を過ぎると高尾~陣場の尾根に出ます。人が少なくて、それほどきつくないアップダウンが続く気持ちがいいトレイルです。
ずっと登ってきたせいか、調子が良くなってかなり気持ちよく走れます。
いつも書いてますが、長い登りの後、ゆるいアップダウンのトレイルを走っているときほど気持ちいいものはありません。波に乗っているのと同じくらい気持ちいいのです。
飛ばすともったいないので、ゆっくり楽しみながら走ります。
あまりに気持ちよくって、ヘラヘラしながら走って景信山に到着です。空気が澄んでいるのか、東京湾とその向こうの房総半島まで見えました。江ノ島も見えていました。東京の高層ビル群がまるでモノリスのように見えています。スカイツリーも写っています。
東京に背を向けると富士山が日の光に煌めくように見えています。
どこを見ても日の光が溢れて、心が洗われる思いでした。世界は美しい!
こうなってくると、少しランナーズハイの状態になっているのか、最初の足の重さはどこへやら。不思議と疲労は感じず、気持ちよく山の中を走ります。
高尾山に近づくにつれてだんだんと人が増え、中腹の薬王院は紅葉シーズンですごい人出です。
久しぶりのトレイル、20キロ。無事走破です。腰は大丈夫そうで、自信がついてきました。
今日は全身に疲労感が気持ちよく残っています。少しずつ戻ってきています。
やっぱりトレイルは気持ちいいですよー!
ログもフィッシュもシングルフィンも、
ニーボードも!
サーフィン楽しい!
ニーボードも!
サーフィン楽しい!
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