MENEHUNE BEACH STORE 店主のブログ
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プロフィール
HN:
menehune
年齢:
60
性別:
男性
誕生日:
1964/09/15
職業:
サーフショップやってます
趣味:
ランニング、作文、お絵かき、料理、丸太切り、丸太割り、波乗り
自己紹介:
ショップのオープンは2001年。それ以来、ロングボードをベースに、フィッシュ、ボンザー、シングルフィン、ニーボード、パイポとさまざまな種類のサーフボードを作り、試してきました。
 還暦を過ぎて、BASIピラティスのマットインストラクターの資格を取得。年齢に関係なく調子良く動けるカラダ目指しています。
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昨日のお話です。低気圧が通過する前、風がオフのうちに入ってくる波を狙って海へ行きました。天気が回復するのは9時ごろの予想です。経験上、天気の回復に従ってうねりが入り始めることが多いので狙ってみました。

8時ちょっと前に海へ到着。雨は本降りで、クルマのフロントガラスからは沖へ向かって強いオフショアが海面を撫でるように吹き付けているのが見えるだけ。


フリースのブランケットに包まって、半分寝ながら待つこと約一時間。8時半過ぎですが天気は一向に変わりそうにありません。これは今日はダメなのかなあと、先に用事を済ませとこうとリペア工場へ向かいます。

これ、なんだか以前にも同じようなことがありました。そのときは戻ってきたらちょうどいい具合にうねりが入り始めたのです。でも、今日は昼前には強オンの予報…。(ありました。ずいぶん前です。しかし、やっていることが変わり映えしないこと 笑)

用事を済ませた午前11時前。相変わらず雨です。再び戻ってみますが変化の兆候はありません。


このあとオンショアが吹きまくる予報だし、今日はダメだったかとあきらめ、活さんのシェイプルームへ行き、オーダーの打ち合わせをして、今日はもう帰ろうと家に戻りました(の前にちょっとでもネット見れば良かったんだよなあ、って後の祭りです 笑)

家に戻って何気なくフェイスブックを見たら、知り合いがアップした波の写真。いい波だなあ、いつのだろう?と時間をみたらついさっき。

ありゃーと思って、ライブカメラの過去の映像を見たら、なんですかー、このスジスジは 笑。私が二度目にチェックした少し後から急速に、このスジスジとこの天気に様変わりしたようです。サイズもしっかりあります。


あと30分違っていたらこいつに出会えてたのかと思うと…。結局午後の2時過ぎくらいまではオフショアだったようなので、どうやら予報よりも低気圧がノロノロだったみたいです。自然相手だから仕方が無いのはよーく分かってますが、昨日はタイミング悪かったなあ。

しかし、この行き場の無い気持ち 笑。自分がどれだけ波乗りしたかったのか、改めて分かりましたよ。

オンショアは明日も吹きそうです。昔からクリスマスは波があるというジンクスを勝手に作っている私ですが、今年のクリスマスはどうでしょう。

気持ちを切り替えて、次を待つことにいたします。

暖かいインナー、ブーツソックス、ストレスフリーフード、冬の装備揃ってます。
MENEHUNE BEACH STOREウェブサイト
期間限定 BONITA FISH 10%オフ 12月28日まで。



夜明けの空。新月に近い下弦の月が、南東の空に残っています(タップして探してみてください)。波はヒザから、セットでなんとかハラくらい。初霜が降ってすっかり冬になりました。

ウェットはU-ZIP起毛3ミリにブーツ、それにオフショアが冷たいので念のためフードです。フードは使わなければ、外してネックウォーマーのように使えます。腰が気になる人はブーツは早めに使い始めましょう。NV200にしてからは、車の中で着替えるのが楽になりました。


ボードはこれ。ツインピンに乗ろうと思ってましたが、ゆるい波が多いので今日はロングボードでしょうとSLIDEの9’2”を浮かべてみることにしました。


でも本当のところを言うと、ロングボード;に乗るのは気が重かったのです。何故かって、以前のように思うようにコントロール出来ないし、ウォーキングだってなんだかベタベタです。もしかして、ロングボードはもう無理なのかと若干寂しくもなっておりました。

何本か乗りますが、ネガティブは感覚は消えません。滑り出しても、きっちりコントロールできない。何かが違う。そんなはずは無いのにテイクオフだって8.0の方が速いんじゃないかと感じるくらいです。気が重かったのは前回からそんな気分を引きずっていたからです。

どーしよーか、オレ? 自分がロングボーダーというのは、もう返上かあ?などとすっかりネガティブです。楽しいはずの海の上がいまいち楽しくない。こんなんだったら、車へ戻ってボードを8フィートのツインに換えようかなあなどと考えていた矢先でした。その時がやってきたのは 笑。

小さなうねりに滑り出したものの、立ち上がるにはまだ早そうなのでボードの上にスッと座り込んでニーパドルの姿勢で滑り出しました。

長いニーボードみたいにニーライドでコントロールしながら波が立ち上がってくるのを待って、ボードをゆっくりとフェイスの方へ向け滑っているとなんだか気持ちが良い。気持ち良さにまかせ、そのまましばらく走って立ち上がりました。

そうしたら、今までには全くなかったスムースさ、それにスピード感。

そのままボードの上に真っすぐ立ち、先の方で少し掘れてくるセクションのリップの真下にボードをうまく合わせ、その先へ出たら後ろ足を少し下げつつ波の高いところからカットバックです。

戻ったらまた足を揃え、足先へ少しだけ体重を乗せながらレールでスピードをコントロールしながら真っすぐ滑って行き、最後にゆるく崩れる波頭に乗せて前へ押し出されたら、そのスピードを使ってプルアウト。

あ、これじゃん!!!!でした 笑。

次の波も、滑り出したら両手をついてムネを持ち上げつつボードにスピードが付くのを待って、波に合わせてポップアップ。つま先に軽く体重を乗せ、ボードを動かすよりも滑らせる意識でターンさせ、ゆるく斜めに波を滑ったら、前に立ち上がっている波のフェイスにレールをセット。そうしておいて、何もしないでそのまま真っすぐ…。

さっきまでの、なんとなくネガティブな気分は一発で吹き飛びました。ヒザ・モモの小波のスープだらけのインサイドで、まるでロバート・オーガストがケープ・セント・フランシスの波に乗ったときみたいにストークして叫んでました。完全に変な人ですが、本当にそのくらい最高だったのです。

それからはもう最高、ニコニコです。そうしたら不思議、滑り出しは速くてスムースだし、ウォーキングだってもうキャットウォークです 笑。

腰と股関節に不安があったので、しばらくロングボードから離れていました。Dフィンや重いログはもう無理と手放して、作ってもらったのがこの9’2”です。

その間に乗っていたのは、8.0と8.4のプリモに小さくて良く動くニーボード、そして最近のツインピンは8.0です。

このSLIDEは9’2”ですが、重量級では無いまでも決して軽いボードではありません。デッキは6オンスで三層ラミネートしています。そういうシングルフィンのロングボードの乗り方、楽しみ方、気持ち良さ、そんなものをすっかり忘れてしまっていたみたいです。

8フィート代のプリモはロングボードみたいだとは言っても、やっぱり軽いです。立ち上がったらポンと踏んでスピードを付けて走り出します。マニューバも軽いです。ロングボードのようだけどコントロールが軽い。そんなところが面白さなのですが、やはりログとは違うものです。

プリモと同じように体重を乗せていたからギクシャクしてしまっていたのかもです。ログは純粋に、シンプルにボードが波を滑る感覚を楽しむものです。そのための動作のタイミングは、他のボードよりもゆっくりです。

ゆるい波の斜面で波をつかまえて滑り出す感覚。滑り出したボードの上で、立ち上がるタイミングを計っているときに顔に感じる風。ゆったりと体重をかけたボードがスムースにターンしながら滑り出す感覚。ヒザを軽く曲げ、腰は落とさないでモモと丹田でボードを押さえてボードを滑らせる感覚。崩れそうなリップの下にトリムしたときの感覚。波のフェイスを大きく使ったカットバック。

そして、最後のプルアウト。

余計な動きは不要です。波に合わせスピードを調節しながら、波と遊ぶように滑って行く。まるで何もしていないように。それがロングボードです。

そんなことは分かっていたはずですが、身体は忘れていたようです。余計な動きでボードと身体の調和がギクシャクしてしまっていたみたいです。

ミッドレングスって面白いものです。ロングボードでは出来なかったことも楽に出来たりします。取り回しが軽く楽なので、ロングボードにだんだんと乗らなくなる人は多いみたいです。たまに乗ると重たくて、なんだか面白くない。それは、いつのまにかミッドレングスと同じように操ろうとしてしまっているからです。

ロングボードは乗り手がコントロールしつつも、ボード任せのところが多分にあると思います。ボードがナチュラルに波を滑る感覚。このログはどんな風に滑ってくれるのか?ボードを上手く滑らせ、ボードが返してくる感触を感じ取るのがロングボードじゃないかと思います。

テクニカルというよりもフィーリング。そんな感じでしょうか。

活さんにお願いしているTOTOというロングボードは扱いやすいように短く軽くしとこうと、9フィートちょうどで頼んでいたのですが、海から上がってすぐに「ブランクスの範囲内で、もう少し長くしたいです」と連絡したのはそんなことに気が付いたからです。

しかしこのSLIDE、本当によく滑ってくれます。コントロールも面白くて、いい板を削ってくれたシェイパーに感謝です。おかげでロングボードの楽しみ方を思い出すことが出来ました。

皆さん、ロングボード持ってますか?最近あまり出番が無くて、という方はこのブログみたいなことを思い出しながらぜひ乗ってみて下さい。ロングボード、再発見です。


11月には岩がむき出しだったところは、ここのところの西風のおかげなのか砂がだいぶ戻ってきました。


明日は定休日です。

暖かいインナー、ブーツソックス、ストレスフリーフード、冬の装備揃ってます。
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期間限定 BONITA FISH 10%オフ 12月28日まで。

ストックボード10%オフキャンペーン FISHの次は年明けからロングボードで開催予定です。


お知らせ:12月20日(火)はお休みいたします。よろしくお願いします。

The Yin&Yan of Gerry Lopez。興味深く、そして面白いです。YOU TUBEではなく、このブログから再生すれば途中のCMは入りません。全画面表示にして、ぜひ。


カツさんとYUさんがGLANDへ行ったときの写真です。映画の中の、G-LANDのシーンに出てくるのと建物が同じです。




ジェリーさん、ジャック・マッコイ、ピーター・マッケイブ…。


カツさん。ジェリーさんのボードだそうです。




このブログでは紹介済みですが、改めてもうひとつのブログにAC SHAPEを4本アップしましたので、チェックしてみてください。MENEHUNE BEACH STOREサーフボード画像ブログ

それぞれ個性が立ったラインアップです。

60年代の終盤に作られていたVeeボトムは、ハルのデザインソースにもなっていることもあって、ハルの性格が強く表れています。シェイパーの新井さんはハルのシェイプも得意です。

ワイドなテールに目が行きがちですが、ボードコントロールは特別ではありません。この三本の中ではもしかしたら一番速いかも。とにかく良く滑ります。パドルやテイクオフはロングボードと変わりません。ニーパドルも楽勝です。

SLIDEは扱いやすい素直な性格のロングボードです。どっしりとした安定感があるくせに、テールを踏むと軽~く回ってきてくれます。

ノーズがとても安定しそうな雰囲気で、股関節の故障でしばらく離れていたロングボードをまた楽しませてもらえそうです。

目下、攻略中のツインピン。あきらめてシングルで乗ろうかとくじけそうになった瞬間もありましたが(笑)、前回でいろいろ分かってきて俄然面白くなってきました。

テールをしっかり踏んで、フィンとボトム、Veeのボトムに入ったダブルコンケーブのひとつが働き始めたときのあの感覚。ツインとシングル、しっかり乗り分けられるようにしようと思います。

いろいろと面白くなってきました(いつもですが 笑)


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人気のブギーのストックボードが入荷しました。レングスはいつもの6フィートジャスト。ボリュームもいつものようにたっぷりあります。


ブギーは6フィートしか無いのですか?と良く聞かれますが、6フィートでしか作っていません。ふた回り近く大きなブランクスから削り出すのですが、ふた回り長いブランクスの中にあるブギーのパート、とでもいうべきところが6フィートなのです。試行錯誤の結果のサイズです。

サイズやボリューム感は変わらず、シンプルな造形は多くの手は加えられていないように見えます。思い出してください、サーファーズ・ジャーナルに書かれていたスティーブ・ペズマンの「考え抜かれた一手一手が必要かつ最小限であればあるほど意図した結果に近づくことができる。」という言葉を。サイズが試行錯誤の結果なら、そのシェイプも試行錯誤の結果です。

シンプルな造形の中には、シェイパーのインスピレーションからスタートした、長年にわたる試行錯誤の結果が盛り込まれているのです。

と、どうも歳を取ると理屈っぽくなっていけません。早い話がテイクオフが誰よりも速くて、良く動いてくれて乗ったら楽しいですよ~ということです。そんな長年にわたって作り続けられて、多くの方々に乗っていただいているブギーですが、進化は常に続いています。

何かを少しでも変えたときには納得がいくまでテストを繰り返し、良い結果が出たものが進化の系譜に加わってきます。当然、淘汰されるものも出てきますが、今回のこのブギーはそんな進化の中で「突然変異」とまでは言いませんが、かなり良い感触のブギーに仕上がったようです。

ボリューミーでファットな全体的な雰囲気は変わりません。その中で、ノーズとテールのボリュームとロッカーのバランスが微妙に変わっているのが分かります。滑り出しの速さは変わらず、動きの良さはさらに向上しています。

ここのところツインフィンがかなり気になっている私ですが、このブギーはちょっと乗ってみたい。ちなみに同じツインでもブギーはフィッシュと同じで、シングルフィン乗りでもすぐに乗れます。2013年、私のブギー初乗りの模様です。ツインピンをしっかり乗ってからこのブギーに行ったら、また違うものを感じるんじゃないかと思ってます。

乗ってしまいたいのは山々ですが、とりあえずのところはこのブギーはストックボードとして店頭に並んでおりますので、サイトをチェックしてください。

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カツさんのブギーシークエンスです。






沿岸の風は北からのオフに変わりました。沖の西風がコシ・ハラのきれいなうねりを送り込んでくれます。セットはムネくらい。しかし北風の冷たいこと。水温はまだ高めですが、風が冷たくて太陽が低い時間はフードが欲しくなりました。


ボードは前回に引き続いて、ツインピン。AC SHAPEのSTANDARD GLIDEというモデルです。もともと、シングルフィンとツインフィン(フィッシュじゃありませんよ)というのは相容れないところがあるものですが、意識を切り替えるポイントみたいなところが分かってきました。

まだうまく言うことができませんが、ツインは常にフィンを意識する必要があると思います。シングルで意識しているのはフィンよりもレールです。フィンはそれを支えている存在です。その大きさや形、セットする位置で支え方が変わってきますが、そのフィンとレールやエッジとのバランスでボードからのレスポンスが決まってきます。

ツインはレールよりも強力なフィンの存在があります。常に向きを変えようとするフィン(センターフィンが無いので直進をうながす存在はありません)をどう制御して使うかです。

ダウンザラインで波のフェイスを真っすぐ横へ走らせようとすると、自分の意志よりもレールが入り過ぎてしまい倒れました。シングルの意識のままレールを入れるとシングルの場合はフィンが直進を支えるだけですが、ツインのフィンはボードを回旋させようとするからです。ボードは波のトップ方向を向きたがります。

センターフィンは無いのでそれを押さえ込むのは乗り手です。そして押さえ込むポジションはフィンの近く、テール寄りです。6フィートぐらいのサイズなら後ろ足は自然とフインのすぐ前あたりにきますが、8フィートの長さがあるとついつい前よりのレールを意識してしまうのはシングル乗りの性みたいなものです。

ボードのレングスも含めて理屈はこんな感じですが、それを理解していてもシングルフィンの身体はなかなか言うことを聞いてくれない 笑。

自信が無いので進行方向にクロスする人がいないかどうかをよーく見て滑り出します。前回の感触は忘れてます 笑。何回か制御不能に陥りつつも少しずつ修正していっているうちに、フィンをしっかりと感じられるようになってきました。レールよりもフィンを強く感じます。レールは必要なだけを自然と使っているような感じです。

そうなると今度はこのボトムが機能し始めるのを感じます。ツインフィンのおかげか、VEEを伴ったボトムのおかげかレールの切り返しが軽くて速い。それによく滑ります。


ツインピンのコントロール、面白くなってきました。やり過ぎると今度はシングルに乗れなくなりそうですが、それはそれでまたお得意(笑)の「意識を変えるポイント」を探ってみることもできそうですので、しばらくはツインピンに乗ってみようと思います。ツインピンとは違いますが、ロングフィッシュの方でも面白い結果が出るかもしれません。

HELLO VEE、SLIDE、そしてこのSTANDARD GLIDE。それぞれ個性が立っていて、それぞれ面白い。AC SHAPE、良いですよ。


海から上がったら、朝の寒さとはうって変わってポカポカ陽気で思わず撮ってしまいました。NV200、活躍してます。


今年の冬は波がありますね。冬装備を整えて楽しみましょう。



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あらためて見ると、ボードの感覚がより理解できます。まだダメなのはスープの中。戻ってポンと飛び込むとリエントリーがうまく出来ない。シングルの感覚でボードの真ん中(ストリンガー上)に体重を乗せているから?ここも試行錯誤です。















パイポを作る動画です。使っているのはブルーのカラーブランクスで、いちばん最初のスワローテルの形は全体のアウトラインを作って、パイポに使いたい部分だけを切り取ったのか、それとも何かミスをしてしまったので、途中からパイポにしちまえ~とノーズとテールを切り落としたのか?そこはどちらでも良いのですが、こういうのが欲しい心境なのが最近の私です。

パイポボードというのは古代ハワイのパパヘエナル、つまりサーフボードのひとつで、一番小さくプローンスタイルで波をすべるボディボードやベリーボードのような存在です。

以前、活さんが桐板をシェイプして作ってくれたパイポは今でも使っているのですが、欲しいのは、動画に出てくるようなフォームとグラスファイバーで出来たパイポなのです。

どこかのどなたかが作ってないのかとネットでパイポと検索すると、小指を立てたおっさん(懐かしいでしょ 笑)の他にヒットしてくるのは木製のものがほとんどです。私も昔からやっているので、このブログの記事も挙がってきます。

木製とウレタンでは浮力がまったく違います。木材は沈みはしませんが浮力はほぼありません。ボディサーフィンみたいなものです。ウレタンの浮力とレールやエッジの感覚。フィンが付いていれば全く違ってくると思います。

なんでまたパイポ?と思われるかもですが、理由は簡単です。面白いから。

波を滑っている感覚やその滑走体との一体感は、スタンディングよりもニーボードの方が、ニーボードよりも腹ばいのパイポの方が強くなります。目線が下がるというのもあります。目の前に見えるのは波の丸いカールで、その海面すれすれを滑っていくスピード感はそれだけで楽しくなっちゃいます。

海から上がるとき、波に押されて腹ばいのまま滑って戻ってくることってありませんか?あれ、結構気持ち良くありませんか?ボディボードでも良いのかもしれませんが、やっぱり硬いグラスファイバー製でエッジやコンケーブ、それにフィンを付けても試してみたい。

長さは、3’6”くらいかと考えていたら動画のパイポもそのサイズでした。

シェイプしてグラッシングとなると、普通のサーフボードと同じ工程で同じくらいコストもかかると思いますが、やってみたくてたまらない好奇心オヤジです。

明日は定休日です。



ライアン・ラブレイス、ポイントコンセプトのユーズドボードが入荷しました。今はポイントコンセプトというこのペリカンロゴのレーベルは無いのかな?私は以前彼にスプーンニーボードを作ってもらったことがあります。

ロングボードは股関節を痛めて以来、久しく乗っていなかったのですが先日のAC SHAPEのSLIDEが面白くて、ロング熱が再燃しております。SLIDE、いい板です。いつでもお作りできますので相談してください。


カツカワミナミサーフボードでも、新しいテンプレットと新しいブランクスを使ったロングボードのテストボードを作っています。先週行ったときに皮むきをしていた、ロングのブランクスが私のになるのかなあと期待しております。

話はユーズドのポイントコンセプトに戻ります。かなり面白そうなシェイプです。レールはテーパーで、ハルのようなナイフィーな50/50レールです。ボトムもトリミングスポットはハル。そこに立ったら、無重力状態で走りそうです 笑。それでも後ろ足でコントロールするパートは、フラットな面をとったパネルVEEで、しっかりとコントロールできるように作られています。

ノーズコンケーブは滑らかに浅く入っています。テールはアッシュトレイテールに作られていてノーズもしっかりと考えられているようです。

興味がわいた方は、MENEHUNE BEACH STOREウェブサイトへ。

活さんに作ってもらうロングボードは、9フィートちょうどです。8.4のプリモのことがありますから、9フィートにこだわらず、8.6や8.10のようなサイズでも面白いんじゃないかと考えております。

ロングボードはDフィンのPIGや、大きなログのような重量級ばかり作ってきましたが、これからはそれほど重くないロングボード、波のキャッチが速く、スピードが出てコントロールが軽いけれどグライド感がしっかりあって(これ大事でしょ)、楽しくなっちゃうようなシングルフィンをご紹介できたらなあと考えています。

どんなボードが出てくるのか、かなり楽しみです。



フィンが鳴ります。久しぶりのことです。音が出るのは、SLIDEに付けたこのグリノーフィン。4Aという形で、サイズは9.75インチです。


テイクオフでレイト気味に滑り出したとき、ブーンと結構はっきりと聞こえてきます。フィンが鳴った記憶は過去にもあったと思いますが、しっかりと覚えているのはもう30数年前。トライのオンフィンのロングボードでした。

スピードが出るセクションで、フォーンと響いていたのをなぜか良く覚えています。今回は波を遅めのタイミングで滑り降りるときに聞こえてくるようなので、やはりスピードが出ているときのようです。でも、どうしてフィンが鳴るのか?

音が出るということは、それが振動しているということです。おそらくスピードと水流を受ける角度など、条件がいくつか揃うとフィンに振動が発生して、それにサーフボードのテール部分が共振して音を増幅しているんじゃないかと思います。

うねりから滑り出して、という場面では鳴りません。サーフボードが滑走するスピードでキャビテーション(水流中の圧力の差で水中に気泡が発生する現象。振動を伴います。)が起こるのかどうかは不明ですが、振動しない限り音は出ないはずですので、それに似た現象が起きているのかもしれません。

フィンを見ると、先端部分の左右のフォイルが少しねじれ気味ではあります。


樹脂板をフォイルして作られるフィンは、必ずしも左右が正確に同じではありません(サイドフィンはそもそもです)。人の手で作られる以上、多少の違いがあるのが普通だと思います。考えられるのは、その狂いがちょうど良い案配になって振動が発生している可能性は考えられます。

フォイルを修正してみるのもひとつの方法ですが、もう少しフィンは前寄りでもいいかなと考えていたので、まずはフィンの位置を変えてみようと思います。フィンの微妙な位置でボードの反応は変わります。フィンと水流の関係も変わるはずです。

コシ・ハラの波をゆっくり滑るだけですので、そのスピードで波乗りに支障が出ることは考えにくいですが、どうして音が出るの?という疑問はわいてきます。

まずはフィンの位置を変えてみて、それで変わらなければちょいと削ってみようと思います。



削ると言えば、ツインピンのフィンです。


これを作ったフィンマンががんばってシャープにフォイルしてくれたのですが、シャープ過ぎて切れそうなくらいで怖いのです。サーフキャンプでナイフ替わりに使えそうなくらい、おそらく機内持ち込みも無理なくらいに鋭くフォイルしてくれてます。

先日、上がるときにフィンが当たった足首は治りましたが、当たっただけでもあんなに痛かったんです。このエッジが当たったら嫌だなあと、フィンをひと回りヤスリをかけてエッジ部分を丸く鈍くしました。

安全第一。これで安心です。


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