MENEHUNE BEACH STORE 店主のブログ
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プロフィール
HN:
menehune
年齢:
60
性別:
男性
誕生日:
1964/09/15
職業:
サーフショップやってます
趣味:
ランニング、作文、お絵かき、料理、丸太切り、丸太割り、波乗り
自己紹介:
ショップのオープンは2001年。それ以来、ロングボードをベースに、フィッシュ、ボンザー、シングルフィン、ニーボード、パイポとさまざまな種類のサーフボードを作り、試してきました。
 還暦を過ぎて、BASIピラティスのマットインストラクターの資格を取得。年齢に関係なく調子良く動けるカラダ目指しています。
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最初にお知らせです。ウェットスーツをご検討中の皆さま、AXXE CLASSICの年内納めは、11月13日(金)までにいただいたオーダーで締め切りになります。今週末の状況で変わる場合もありますので、今年中に手元に欲しいという方はお早目にどうぞ。

ZEROウェットスーツは、すでに2か月待ちの状況ですので出来上がりは年明けになります(すでにオーダーいただいている方は年内OKです。)

他のメーカー、STEAMER、AIDENTIFYも含めて、今年はお早めにお願いします。


さてさてさて、昨日のシェイプルームです。やっと私の順番が回ってきました。お待ちかね、プリモ 8’4”。


仕上げ前のボトム。角が残っているので構成が良く分かります。


ノーズからシングルコンケーブで、ボトムにまだ残っている角になっている箇所は丸く落として滑らかにデッキ側へ上がって行きます。レールのトップにはエッジが入ります。


テール側です。この後、ダブルコンケーブがもう少し入ってくるはずです。


コンケーブの中、ボードのセンターのロッカー、ボトムの高い位置のロッカー、レールラインのロッカーが組み合されるシェイプはとても手間がかかります。

それが、ダウンザラインのスピードとコントロール性というプリモの性格を作り出しています。そのボトムに今回はちょっとした活さんのアイデアが入っています。それが何かは乗ってみてからのお楽しみです。

8’4”のプリモは、これが三本目です。6’8”~9’0まで乗って、それぞれ良いです。ミッドレングスのレンジも面白いのですが、根がロンガーなせいなのかこの8’4”の長さが一番好きです。

重たいログに比べれば、取り回しが良くて滑り出しは速いミッドレングス感は十分ですし、5’10”のフィッシュと比べれば今度はロングボード感がたっぷりです。それでいて、動きは軽快(振り回したりはしませんが)。

つまり、それは楽しいということです 笑。

私はシングラー(分かりますよね?)なのでサイドフィン付きはあまり乗りませんが、サイドフィン派にはTIKIというモデルがあります。基本はプリモと同じですが、テール周りのシェイプがサイドフィン付き仕様になっています。

当たり前ですが、動きはプリモよりも良いです。本当に軽く動きます。プリモの滑りでさらなるマニューバ性も欲しいという方はTIKIです。

川南活シェイプ、ぜひ乗ってみてください。ハマりますよ。




ルックスもサーフィンもイケている二人のサーファー。ジョック・サザーランドとビル・ハミルトンの二人。


ジョン・セバーソンのパシフィック・バイブレーションのワンシーン。空港でビル・ハミルトンがボードをピックアップするこのシーン大好きです。

ミスター・スタイリストと呼ばれるビル・ハミルトンのサーフィン。ジョック・サザーランドは、ブッチ・ヴァン・アーツダレンと並ぶミスター・パイプライン。

スタイリッシュという言葉は良く使われますが、彼らにこそふさわしい言葉だと思います。

ブッチ・ヴァン・アーツダレンのパイプラインの動画は見つかりませんでしたが、サンセットでもスタイリッシュ。どっちのスタンスでもスタイリッシュ。波が大きくなればなるほどスタイリッシュ。


さて、ブッチ・ヴァン・アーツダレンの本当のスタンスはどっちだと思いますか?


久しぶりに読んでみようと思い、ダニエル・デュエインのCAUGHT INSIDEを引っ張り出してみました。1998年の作品です。

この作品を読むのは、これでもう何度目でしょうか。1998年、バーンズ&ノーブルやボーダーズといったリアル書店がおしゃれで元気だった時代です。

ずいぶん昔の本ですが、それぞれの年齢で感じることが違うせいか、いつ読んでも面白い。

読書を重ねてきたおかげかなのか、今回は特に何か感じるものがあります。

当時は半年に一度にもらえるまとまった休みでハワイやカリフォルニアへ出かけていましたが、その数年後にまさか自分がサーフショップを始めるなんて考えてもいませんでしたから、人の人生なんてどうなるか分からないものです。

この本の主人公もそうです。波乗りを生活の中心に置いた暮らしをするために、都会での会社勤めからドロップアウトして北カリフォルニアの海辺の家に暮らし始めます。

有名なサーファーになったわけでも無く、読む限りではどれほど(波乗りが)上達したのかも疑問に思えたりもするのですが、そもそもそういう話でもありません。

作者は私たちと同じ波乗りが好きな普通の人です。サーファーとして海辺に住み、その目を通して感じたことや、海や植物、生物など北カリフォルニアの自然をつづっている物語です。

自然描写は「沈黙の春」で知られるレイチェル・カーソン のセンス・オブ・ワンダーを思い起こさせるリリカルな文章です。

そしてサーフィンの精神世界は、超自然学者のライアル・ワトソンのように神秘的に静かに(つまり眉唾的に)語られています。(それが波乗りじゃないかと)

そもそもサーフィンをという行為をサーフィンしない人に説明するのはかなり厄介なことですが、それをうまく表現するとすればこんな風になるのではないかと思います。

サーフィンを長く続けている人が読めばあたりまえの内容だと思います。でも改めてどうして?と聞かれるとうまく言えない。

波乗りって、そんなもんだと思います。この本を読むとなんとなく何かが分かるように感じると思います。でも実際にはそんな気がするだけで本当のところは分からない。

だからずっと続けていられるんでしょうね。

CAUGHT INSIDE、文学的にも素晴らしい作品です。翻訳者の東理夫さんは私たちの年代にはお馴染みですが、この方のおかげでもあると思います。

読んだことない人はぜひ。

L I F T from Josh Seemann on Vimeo.


ノーズコンケーブの働きやノーズライドのしくみが良く分かる映像です。しかし上手ですね。

ノーズライダーと呼ばれるロングボードの基本的なシェイプは、フラット気味なノーズロッカーにノーズコンケーブ、それにテールキックです。

幅が広くパラレルなアウトラインだとより安定感が増します。面積が広いフィンだと安定してノーズに乗っているサーファーを支えてくれます。

ボードの前方に体重が乗ると、ボードは加速します。でもそれだと、波の前へ出過ぎてしまって上の映像のように波のカールに留まることはできません。

ノーズコンケーブはその上にサーファーが乗ると、ノーズがリフトするように働き始めます。さらにテールのキック(もしくはロッカー)がブレーキの役割をすると同時にデッキに乗ってくる水流がテールを支えて、ノーズがリフトするのを助けてくれます。


私が好んで乗っているフラットロッカーのDフィンのPIGでは、前へ出ると加速して波の前で出過ぎてしまいます。ロッカーやテールキック、コンケーブというような概念がまだ存在しないころのデザインだからですが、そんなことを考えるとこの方の凄さが良く分かります。



ノーズに乗ってもリフトしてくれませんが、やっぱりこの時代の波乗りの方が好きだなあ~。


ニール・パチェス・ジュニアのフィッシュのユーズドが入荷しました。


MENEHUNE BEACH STORE ウェブサイトご覧ください



ランニングで通りかかるたびに気になっていた、捨てられたダルマストーブ。


懐かしいと感じる人は、私と同年代かもう少し年上の方だと思います。雪国の木造駅舎の待合室にでもあったらしっくりきそうです。

薪も燃やせますが、主に石炭を燃やしていたようです。九州育ちの私にはダルマストーブの記憶はありません。せいぜい練炭火鉢くらいです。

サーファーがサーフボードに反応するのと同じように、薪ストーバーの私はこういうものに多いに反応します 笑。クラシックでいいカタチです。

今日も通りかかったのですが、たまたまこの家の人がいたので話しかけてみました。

そうしたら、この家の人はまだ現役でダルマストーブを使っているそうで、いろいろと教えてくれました。今は端材を燃やしているけど(大工さんでした)、子供の頃は石炭燃やしてたとか、油が浸みた軽石の着火剤で焚き付けをしていたとか、嬉しそうに話してくれました。

それで、使わなくなったこのストーブ持っていっていいよとのお許しをいただいて、貰ってきました。もちろんもう薪は焚けません。


いい錆び具合で、植物とうまく組み合わせて庭先のインテリアにしようと思います。先週、海で大きな流木を拾ってきましたが、ヤレ具合がそれとばっちりです。

ひとつ楽しみが増えました。


台風は二つとも西へまっすぐ行く予想で、うねりは期待できなさそうです。台風シーズンはひと段落で、冬型になるまでの待ちの季節だなあと思っていたら、来週末あたりに早くも西高東低の冬型が決まりそうな感じです。波が立つかもしれません。

今年は冬が早そうですね。





こんなものを買いました。DICKIESのアイゼンハワージャケットです。いかにもワークウェアっぽいこのカラーのSサイズ(アメリカサイズなので大きいのです)が欲しくてずっと探していました。

アメリカのDICKIESに直接問い合わせたら、日本には送れないんだゴメン、日本に代理店があるからそこで買ってくれという返事で半分諦めていた(日本のDICKIESにはこれ無いみたい)のですが、ひょんなことから見つけてしまいました。

この方も着ています。生地が頑丈なのでこんな風に馴染むまでは少し時間がかかりそうですが、始めのゴワゴワを着るのもワークウェアの楽しみ方です。真似して自分のにも活さんのロゴマーク刺繍してもらおうかしら。


砂浜の色、海に一番似合う色だと思います。

歳取ってくると好きな古着もなんとなく小汚い感じになってしまいますが、ワーク系なら逆に歳取った方が味になってくるかな。

これとほぼ同じ形でRED KAPにスラッシュポケットジャケットというのもあるので、気になる人は探してみてください。(サイズはやっぱり大きいので日本のサイズのひとつ下でOKです)





昨日が十三夜の月だったのとは関係無いと思いますが、活さんはムーンテールのロングボードをシェイプしていました。長さは9’8”。ご自分で乗られるみたいです。

イメージはこのボードだそうです。MALIBU SURFBOARDSですが、この粗い写真で見て分かるくらいにノーズとテールが薄くシェイプされています。ダブルステップデッキっぽいシェイプです。


ボードを抱えているのはもちろん川南活さん。ずいぶん昔の七里ガ浜です。後ろの景色が今とは全然違います。70年代の初めでボードはもうショートボードになっていた時代ですが、このロングボードはずいぶん調子良くてお気に入りだったそうです。


ダブルステップデッキではありませんが、50/50のテーパー気味のレールのクラシックなロングボードで、ノーズとテールはかなり薄くシェイプされています。ペラペラです。


ボトムはコンケーブとロールボトムのブレンド。コンケーブとロールという正反対の形のブレンドというは、少し妙に聞こえると思います。

ノーズからコンケーブが入り、ノーズコンケーブかと思いきやそのコンケーブがずーっと続いています。それがテールのロッカーと絶妙なバランスの曲面となって交わり始めるところから、ごく自然に当たり前のようにロールボトムにすり替わるように移行しています。

フィンはシングル。これは想像がつかないボトムシェイプです。どんな感じなのか乗ってみたーい。出来上がったらぜひ貸してください。

MATT WESSEN。こっちを通れ~って、こんな波乗りいいな~。

Matt Wessen from SaltwaterSoulutions on Vimeo.




次世代新幹線の試験走行のニュースをテレビでみました。時速382㎞。怖いくらいのスピードです。デザインがまた凄い。先頭車両はほとんどがノーズ。中には何が入っているんでしょう?


ネットから借りてきた画像ですが、注目したのは長いノーズの先端です。イメージだけで考えたら、一番先端はロケットみたいに丸く尖っている方が抵抗は少なそうに思えますが、そうではなく多面体で構成されています。抵抗が少なくて安定する形状がこれなんだと思います。

これを見ていて思い出したのがこのボードです。

ジョージ・グリノウが作った、バックヤードスペシャルと呼んでいるセイリングボードのノーズの形です。ジョージ・グリノウはこのノーズの形について、こんなことを言っています。

「どう見てもおしゃれではないが、しかしながら、無骨でぶ厚いこのノーズの形状は空気力学から導き出された結果である」

ウィンドサーフィンは速い時で、50~60㎞くらいでしょうか。西のどん吹きのときにすごいスピードでプレーニングしているのを目にすることがあります。ALFA-Xの380㎞とは次元が違いますが、自然の力を使ってそれだけのスピードで海面をプレーニングさせるには、次元は違っても同じような考え方が当てはまるのかもしれません。

活さんのシェイプにだって同様のものがあります。

これです。ブギーです 笑。


サーフボードとなるとさらにスピードは遅くなります。速くても時速30㎞くらいです。比べることは出来ないと思いますが、与えられている動力の範囲で最大限に効率よくスピードを得るという観点から見れば、次元は違っても考えることは同じ方向を向いています。

ブギーだって、ノーズまわりのレールをボトムの形はいろいろとテストされています。その結果があの形です。ジョージ・グリノウが言うのと同じです。どうみてもおしゃれではありませんがこれが一番良いのです。

私たちみたいな普通のサーファーが波乗りする上でいちばん大事なことは、「スピード」だと思います。ネットの動画に出てくるような波から飛び出しちゃうようなマニューバをする訳じゃありません(それをやるならまた話は別ですが…)

シングルのミッドレングスが…なんて言っている時点でマニューバは限られてきます。ダウンザラインのスピードにカットバックの動きが出来るマニューバ性能があれば十分だと思います。そうなるとやっぱり面白いのは、スピードが出るボード、気持ちよく滑ってくれるボードです。

夏過ぎから、プリモ、ロングフィッシュ、ニーボードなどを試してきましたが、つくづくそう感じました。思い出しているとまた波乗りしたくなってきます。そんなボードたちです。


スピードが出る形というのは、どこか共通しているのかもです。

1964年。時速200㎞がのんびりに感じます。サーフボードはDフィン、PIGの時代ですね。





お知らせ:10月27日(火)はお休みいたします。よろしくお願いします。

明日はお休みいたします。自営業者には一日フリーの休みは貴重なので、なんとなく嬉しいおっさんです。朝の引きの時間にロングボードでできるかどうかという感じです。(今日よりも北が強くなるので、もしかしたら厳しいかも)

それとも久しぶりにロングトレイルでも行ってみましょうか。季節が良いので気持ち良さそう。休みの前の日はいいもんですね。

Tシャツマーケットに長袖Tシャツをさらにお値下げしてアップしてみました。第一弾はパームグラフィクスです。今仕入れているアパレルはトランクスぐらいです。服はじじいには分かりません。なので原価無視で値下げしちゃいました。


MENEHUNEウェブサイト よかったらのぞいてみてください。

気温が下がって空気がきりっとしてくるとこの人の声が聞きたくなります。






少しだけ冷たく感じる風と柔らかい日差し、湿度が低くなってきたので山の稜線がくっきりと見えます。丹沢の向こうに山頂だけ見えている富士山は薄く雪化粧です。暑くもなく寒くもない最高のお散歩日和です 笑。

去年は残暑が続いて、秋らしい日が無かっただけに久しぶりの秋晴れが気持ちいい朝です。

大事にしているマユハケオモトの鉢植えも時期を違えずに花を咲かせました。


水温も順調に下がって、3ミリフルスーツで快適です。海も気持ちが良い季節です。

夏前ぐらいから気が付かれていると思いますが今年は海の中、いつもより人が多いです。コロナでリモートワークになって通勤時間の分だけ海に入れるようになったという人や、健康志向やアウトドアスポーツとして波乗りを始める人も増えているようです。

そのせいかどうかは不明ですが、サーフボードとウェットスーツの製作現場にも影響が出ています。

シェイプに必要なブランクスが届くのにいつもより時間がかかっていたり、ラミネートの工程もいつもの倍以上の時間がかかっています。それだけの本数のサーフボードが作られているということです。

私のところは普段と何ら変わりありませんが、そんな周囲の事情でご注文いただいたボードの出来上がりにいつもより少々時間がかかってしまっています。

ウェットスーツも同様です。AXXE CLASSICやZEROは一か月ちょっとかかっています。ボードもウェットもこの時期に何やらちょっと異常な感じがしないでもありません。

じきに落ち着くとは思いますが、もし真冬用のセミドライを作ろうとお考えでしたら今のうちにオーダーしていただくのがお勧めです。もしかするとそろそろ年内納めが…なんてことにならないとも限りません。

煽るつもりは全くありませんが、ウェットは冬の海の必需品です。必要なものは今のうちに準備をするのが良いようです(特に今年は)

AXXE CLASSICのU-ZIPはもう何度か海で試しました。私のは3フルです。春秋用なのでネックは防水ではありません。それでも首、手足首の防水性はかなりあります。セミドライはさらに良いのではないかと思います。


ZEROのエアドームも防水性は同じです。そして動きやすい。


AXXE CLASSICは今年はキャンペーンは開催しませんが、お店独自のプレゼントでささやかですがZEROとAXXE CLASSICのフルスーツをオーダーいただいた方にウェット専用ハンガーをプレゼントします(すでにご注文いただいた方にも差し上げます)

以前のブログでおすすめウェットを紹介しています。参考にしてください。http://menehune.blog.shinobi.jp/Entry/4202/


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