MENEHUNE BEACH STORE 店主のブログ
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プロフィール
HN:
menehune
年齢:
60
性別:
男性
誕生日:
1964/09/15
職業:
サーフショップやってます
趣味:
ランニング、作文、お絵かき、料理、丸太切り、丸太割り、波乗り
自己紹介:
2001年のオープン以来、ロングボードをベースに、フィッシュ、ボンザー、シングルフィン、ニーボード、パイポとさまざまな種類のサーフボードを作り、試してきました。
 気が付けば還暦が近づいてきていますが、浮力を頼りにしながら、カラダもキープして、人生の荒波にチャージしていきたいと思っています。
 2006年に始めたこのブログ、サーフィンの他にランニングなどのフィットネスや食べ物、フツーの普段の生活のことなども綴っていきたいと思います。
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お盆休みは九州の長崎へ行っておりました。長崎は母が生まれたところです。私は小学生から高校を卒業するまで住んでいました。父母はすでに亡くなり、住んでいた家も無くなってしまい、だんだんと馴染みが薄くなってきているのも事実です。自分がよく知っている頃とは街も変わっています。

海の上にある長崎の空港に降り立ち、市内行きのバスにゆられ着いたのは中華街。子供のころから親しみがある場所です。

昼飯時ではあるし、とりあえずはちゃんぽんを食べてみようかと昔から好きな中華料理店に入りました。年をとって口が淡泊になったのか、以前ほど食べたいという欲求はありませんでしたが、ひと口食べたら箸が止まらなくなっていました 笑。


旨いんです 笑。ちゃんぽん、皿うどんってやっぱり長崎で食べるのと他の地域で食べるのとでは全然味が違います(リンガーハットはまったく違う食べ物です)。

ここの中華料理店は、高3のときクラス全員で海へ行った帰りにみんなでちゃんぽん食べた店です。懐かしい記憶です。妙にみんな仲が良くて、海へ行こうと言ったらクラス全員一緒に行っちゃうようなクラスだったんです。青春でしょ?笑 

ちゃんぽんと皿うどんですっかり長崎人に戻ってきている自分に気が付いて、なんとなく気分が上がってきました。

予約していたホテルは、JRの長崎駅のすぐ隣でした。駅へ着いてみたら私が知っている緑の三角屋根の駅舎は取り壊されて、たくさんの思い出がある駅のホームも位置が変わってしまっていました。

新しい長崎駅です。素敵じゃありませんか。昔の駅舎も良かったけれど、新しい駅も良い。古い長崎を良く知っている「他所者」ですが、なんとなくホッとしてしまいました。


ホテルでひと休みしたら、もうひとつの懐かしい長崎を食べに出かけます。私らの年代くらいまでだと思います。これを懐かしいと言えるのは。

クジラです。子供の頃よーく食べていました。長崎は国内でも有数のクジラの水揚げ港で消費量は日本一です。


クジラのステーキは給食の味の記憶。


いまどきの人は、クジラがかわいそうとか言って食べないんでしょうか?そういう人たちが普段何を食べるのかは知りませんが、不思議なことです。「食べる」ということに、かわいそうも何もありません。命をいただくことに肉も野菜も果物も変わりはありません。動物はそうしないと命をつなぐことはできないのです。

美味しいクジラ料理と美味しいお酒にすっかりいい気持ちになってホテルへ戻りました。ちゃんぽん、皿うどんとクジラの味が自分の家に帰ってきた気持ちにさせてくれたみたいです。

翌朝、早朝から墓参りです。ここに父と母がいます(いるの?)


今回は時間があまり無いし暑いしで、市内から少々離れた場所にある墓へのお参りは勘弁してもらおうかと思ってました。でも昨夜のクジラがパワーをくれたのか、朝目を覚ましたらよーしお墓行くぞ!になっていました。

やっぱり長崎は私にとってそういう土地なのです。

6年ぶりです。きれいに掃除して、本当だったらお盆に備えて提灯を吊る竿を組み立てるのですが、もうお盆に来る人もいません。長崎では提灯をたくさん吊るして、お墓で花火をするのです。子供の頃はそれが楽しみでした。

こんな感じです。(長崎観光振興課から拝借)


私、爆竹は手に持ったまま鳴らせます 笑。

ちょっと墓掃除して、線香をあげて来ただけですが、やっぱり行って良かった。


市内に戻って、すぐ近くの海辺の町へ昼飯を食べに行きました。食後、海沿いの道を歩いていたら降りられるところがあったので堤防の下の小さなビーチへ降り、靴を脱いで海に入ってみました。

海に足を浸けた途端、身体に涼しい風が吹き抜けたような気がしました。どこまでも透き通って、ひんやり冷たい海水に涼しい海風。このまま海へ倒れ込みたい衝動にかられましたが、着替えも無いのでなんとか我慢しました。


この海です。思い出しました。長崎の海って、海へ入って浮かぶだけで気持ちがいいんです。いつまでも居たい、そんな気持ちになってしまう海です。還暦を迎える年齢になった今でもそんな気持ちにさせてくれる素晴らしい海なのです。

もし機会があるなら、ぜひ行ってみて欲しい海です。

すっかり里心が付いてしまったところで高校の頃の友人たちと再会です。会場は素敵なロケーションで、この後夜景がきれいでした。


いいおっさん、おばさんになった友人たちが、たくさん集まりました。アメリカから参加の友人は、ハワイやロスに良くいそうな日系アメリカ人といった風情です。しゃべり方までアメリカンなのが面白かったです。

海にみんなで行っちゃった私の仲良しクラスは、約半数の人が参加していました。一番高い出席率でやっぱり仲良しでした 笑。

そんな感じで同窓会もたっぷりと楽しんできました。次は5年後です。

その土地を離れた者は歳を取るとともに、だんだんとその土地との関りは薄くなっていきます。人も景色も変わります。自分も変わっているかもしれません。私に限ったことではなく、故郷から離れて暮らす人は皆同じだと思います。

短い滞在でしたが、それでも自分は今でも長崎という土地とつながっているということを強く感じられたことが嬉しい旅でした。

実はもうひとつそれを感じさせてくれた出来事がありました。

昨年、友人のひとりが亡くなりました。長崎では初盆に船を作って故人を送り出す、精霊流しという風習があります。私は15日にはもう東京へ戻っていたので、実際に見ることは出来なかったのですが、友人たちがその模様を動画や写真で送ってくれました。

爆竹を盛大に鳴らしながら進んでいくのですが、その音が大きければ大きいほど切なく聞こえてきました。他所から来た人から見れば、ただ大騒ぎしているよう見えるかもしれません。でも長崎の人たちとって、爆竹の音は特別なものなのです。

そんな風に感じることができる私は、やっぱり長崎の人。

彼の船です。おくんち(長崎のお祭り)でも活躍していたらしく、地元のテレビ局と新聞社が取材に来ていたそうです。おくんちの唐人船を模した精霊船です。


ありがとなー!


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