MENEHUNE BEACH STORE 店主のブログ
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プロフィール
HN:
menehune
年齢:
59
性別:
男性
誕生日:
1964/09/15
職業:
サーフショップやってます
趣味:
ランニング、作文、お絵かき、料理、丸太切り、丸太割り、波乗り
自己紹介:
2001年のオープン以来、ロングボードをベースに、フィッシュ、ボンザー、シングルフィン、ニーボード、パイポとさまざまな種類のサーフボードを作り、試してきました。
 気が付けば還暦が近づいてきていますが、浮力を頼りにしながら、カラダもキープして、人生の荒波にチャージしていきたいと思っています。
 2006年に始めたこのブログ、サーフィンの他にランニングなどのフィットネスや食べ物、フツーの普段の生活のことなども綴っていきたいと思います。
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うねりは小さそうで海へは行かないつもりだったのですが、なぜか朝の4時半に目がぱっちりと目が覚め「海行くぞ」と、10’6”のグライダーと傍にあった5’2”のニーボードを積んで出かけました。

着いてみたら波はコシくらい。ロングボードなら普通に出来そうな波です。10’6”だったら十分に楽しめそうです(木曜日の朝のお話です)。


セット待ちのポジションよりも少しインサイド寄りで待っていると、緩いモモくらいのうねりが波待ちの人たちをすり抜けて近づいてきます。これは行けるなあと、パドルでタイミングを合わせるとそれだけでもう滑り出していました。

浮力が大きなボードが緩い斜面を滑り出すときのなんとも言えない独特の感覚。フワッと滑り出す感じは、無重力感とでも言えばいいんでしょうか。ロングボードが滑り出すときの感触をさらに柔らかくしたような、なんとも言えないグライダーならではの感触です。

ヒザ立ちになって滑りながら、波が立ち上がってくるのに合わせて立ち上がります。オレ流のグライダーのテイクオフのひとつです。波を滑る感触とスピード感が気持ちいいのです。

そこからは、崩れそうな波のリップと追いかけっこの真っすぐなダウンザラインです。大事なのは滑ること、滑らせること。そしてスピードです。ボードの上での身体の「型」を決めたら、そのまま真っすぐ。波に合わせる必要があれば次の「型」に移ってトリミング。そして戻って、また真っすぐの「型」。余計な動きは滑るラインを乱します。

大きなボードのグライド感とスピードが最高に気持ちがいいのです。派手な動きはありません。波に合わせて滑らせるだけ。そんなのがグライダーです。

そんなことをたっぷり楽しんで、岸まで乗り継いだらプルアウト。ゆっくり沖へと戻って、待つ間も無く来たうねりにパドルして岸まで…の繰り返しでもう何本乗ったか分からないくらいたくさん波に乗りました。

このグライダー、10’6”と長いですがコントロールはとても軽いのです。その気になれば、9’3”のTOTOと同じ動きができると思いますが、それは緊急時だけにしておきます。人が多いところで乗るつもりはありませんが、大きくてスピードが出るので急には止まれません。危険回避の技術は必須です。

この大きなボードが軽く感じるのは、ボードのデザインに加えて別の理由がありそうです。それはまた別の機会に書いてみようと思います。

そんな感じで、たっぷりお腹いっぱいに波に乗りました。やっぱりグライダー最高です。老後ボードとしてキープ決定です 笑。

小さい波でしたが、潮の上げのせいか入ったときより少し上がってきたので、お腹いっぱいのグライダーから、5’2”のニーボードにチェンジです。



前回サイズアップしたときにうまく乗れずに振り落とされた、じゃじゃ馬です。乗れなければプローン(腹ばい)で滑るのも面白そうだと再トライです。絶対に攻略してやると言ったでしょ。

前回の感触から、乗り方をなんとなくイメージしていました。ぺらぺらのノーズと極端に厚いテール、内側に入ったダブルフォイルのキールフィン。ポイントはテールのボリュームの使い方ではないかと考えていました。

これでっせ 笑。


長くなるので結論から言いますが、このニーボードかなり面白いです。そしてかなり変。

変で面白いのです。振り落とされたのは、ボリュームがあるテールを波のフェイスに入れることが出来ずに弾かれたからだと思います。なので今回はそこを意識して乗ってみました。波も前回とは打って変わってコシくらいの優しい波です。

どう変なのかは、変なのでうまくお伝えできません。ボリュームがある部分に重心を置きながらのダウンザラインは普通に滑って気持ちが良いです。そこからのカットバックは、いつものように戻る方向のレールは食い込ませず(そもそも厚いので食い込まない)、軽く滑らせる感じで回転させると、ぜんぜん軽快ではありませんがレールで反発しながらフィンに支えられてボードが回ってきます。

その感触がまず変。それからリエントリーですが、フィンがレールから離れているせいで抜けます。ずるずるとボトムへ横滑りしながら滑り降りて、ボトムでグリップしてまた走り始めます。このフィンが抜けている状態がコントロールできるルースさで、これがとても面白い感触なのです。ターンするときには、結構な量のスプレーがバシャッと飛ぶ音が聞こえてきます。

これは前方で波が崩れ始めるようなセクションでも同様で、崩れたところへ当てて先へ抜けて行こうとすると、フィンが抜けてボトムへ落ちます。そしてそこでグリップしなおして走り出します。

おそらくニースタンスだからコントロールできているとおもいます。スタンディングだったらひっくり返ってます。

こんなボード初めてです。波が大きいと怖い動きですが、このときくらいのコンディションならかなり楽しめます。そして変です 笑。

膝立ちできなさそうなときは、腹ばいです。腹ばいでは、ほとんど動けませんがよく滑ります。それも気持ち良い。すっかり気に入ってしまって、持ち主(川南正さん)が乗らなくなったら譲ってくださいとお願いしております。

T・K ニーボードシリーズ、次はシングルフィンに挑戦です。


10’6”も5’2”も小波でしたが、どっちも最高でした。グライダーはその大きさから、そしてニーボードはフィッシュという形とレールのボリューム、ニースタンスでのボードとの一体感、そして波への近さ。5フィート以上も差がありますが、どちらも波を滑る感触、グライド感は最高です。

どちらもグライド。滑ることを楽しむ。私にとってのテクニックは、気持ちよく波を滑るためのものだけで十分です。

波の上を滑ることの気持ち良さ、そんなシンプルな楽しみ方をあらためて教えてくれたグライダーとニーボードでした。


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10’6”のグライダーです。すぐに持ち出せるようにとワックスアップしました。こうやって見るとやっぱり長い。当たり前です。でも、こんなに長くなってくると乗り方も変わってきます。

グライダーに乗っていたのは、もうずいぶん前のことです。まずは乗り方を思い出さなくてはいけません。イメージはおよそ覚えているのですが、その通りに身体が動いてくれてボードを操ることができるかどうかはまた別の話です。

ロングボードがさらに大きくなっただけと思われるかもしれませんが、私にとってグライダーはロングボードとは別の乗り物です。それなりにこだわりがあるのです。

グライダーに乗っている動画はネットにいくつかアップされていますが、お手本はやっぱりスキップ・フライです。スキップ・フライが登場する映像と言って思いつくのは、90年代のビデオ、GLASS LOVEのときのスコットランド、それからトマス・キャンベルのSPROUTです。

ビデオはデッキが無いから無理、スコットランドの映像はCOLD RUSHというDVDで見られるのですが行方不明、SPROUTのDVDも…と思っていたらYOU TUBEにありました。短いシーンですが、これぞグライダーという乗り方の片鱗を見ることができます。(50:15、51:00、52:35の3シーンです)


最初のシーンのトリミング。二つ目のシーンのカットバック、三つ目はトリミングとカットバックです。どれもカッコ良くて痺れます 笑。

最初のシーンはたぶんですが、波に合わせて若干ストール気味に滑っていたのを前方の波が崩れそうになってきたので、後ろ足を前にスッと出してレールへ加重し(ボトムが一瞬見えています)ボードの位置を高めに修正してスピードアップしたんじゃないかと思います。

二つ目のカットバックは、身体を戻る方向へ開くと、長いボードがそれに従ってスムースに向きを変えていっています。必要以上に後ろ足に体重を載せたり蹴るような動きでは無いスムースな身体の使い方です。

三つ目はパラレルスタンスです。滑っている途中で前方でパドルをし始めた人がいたので後ろ足でストールしてスピードダウンしています。その後、パラレルスタンスに戻ってスピードアップ、後ろ足でストールしながらカットバックに入る動きも滑らかです。

ひたすら滑らかにスムースに、このリズムがグライダーだと思います。

しっかり乗ってやろうと思いますが、明日はどうしようか思案中です。グライダーデビューは、潮が多めでブレイクが厚い、人が少なめのコンディションが良いなあと考えてます。気象庁の明日の相模湾沖の波浪予報は午前9時で、南南西のうねり2.3m/10秒です。

ニーボードであのポイントも良さそうです。どうするかは現場対応です。明日は定休日ですので、その後はシェイプルームへ行ってきます。


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お待ちかねのグライダーが出来上がりました。サイズは、10’6”x23”x3”1/8。テールは細めのスクエアテール。ロングボードのTOTOというモデルからのヒントで作ったアウトラインです。ボリュームを落としたポイントノーズは、プリモのテンプレット。すんなりときれいに流れています。

ボトムはノーズからVEEで入って、センター付近にフラットなパート。ここで走ります。そこからテールにかけては緩いロールからVEEで抜ける極めてシンプルな形状です。

そしてレール。このボードの重要なパートになりそうな予感がする部分です。

上のボトム側の画像を見れば、ボトム側にボリュームが降りて来ている、ダウンレールっぽいレール形状が分かると思います。
形状はダウンレールですが、ボトムとレールが合わさる部分はエッジでは無く、丸く落とされています。それでも触っていると、しっかりとしかしスムースに波をとらえ、滑ってくれそうなポイントを感じることができます。

そのレールがボトムのパートごとにバランスを変え、10’6”の長さをノーズからテールまで流れています。スピードに乗るトリムスポットでもコントロール性がありそうで、テールでのコントロールでは、ボトムのロールやVEEのルースさを活かしつつ、しっかりとホールドしながら前へとボードを進めてくれそうな手触りです。



ロッカーはしっかりと入っています。これまで乗ってきたグライダーは11フィートに始まって、どれもがローロッカーでしたので、それもこれまでとは違う楽しみなポイントです。これは同様にロッカーがしっかりと付けられている、TOTOからの影響でもあります。

ロッカーはありますが、テールコントロールで振り回すような乗り方はしないボードです。スピードに乗るポイントから外れず、大きなコントロールができれば大正解です。

この10‘6“での波乗りを想像していたら、90年代のビデオを思い出しました。スキップ・フライがグライダーでトリミングするシーンです。私が初めてグライダーというボードを認識したそのはそのときです。あの作品、デジタルで再販してくれないもんでしょうか。ビデオはまだどこかにあるはずですが、デッキが無いので見られないし見られても、大きな画面で観ちゃったら画質ひどいんだろうな 笑。



10’62グライダー、ショップに置いてありますので、興味ある方は見に来てください。


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10'6"のシェイプがコンプリートしました。ノーズはプリモと同じです。長さが感じられると思います。

テールはTOTO。今使っている、9’3”とほぼ同じテール幅です。ノーズライダーなんかのスクエアテールよりは細めのテールです。


ボトムはシンプルです。ノーズからはVEEで入ります。VEEはセンターの少し前あたりからフラットに移行したあと、ロール気味になりテールにかけてVEEになってテールへと抜けます。

ボトムのフラットな部分はスピードのためのパートです。そこに立ったときのスピードと滑走感がグライダーの醍醐味です。



大きいのでうまく撮れません。全貌は出来上がってからのお楽しみということで。





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お知らせ:1月20日(土)はお休みいたします。よろしくお願いします。

カツカワミナミサーフボードのシェイプルーム。全てはここから生み出されます。今回は私の10フィート6インチのグライダー。懸案事項はテールにつながるラインです。

いくつか引いていただきました。自分の中のイメージは、センターよりも少しだけ前方にバランスがあって、そこからストレート気味のラインでテールに繋がっていくようなアウトラインです。


ボードのセンター付近でノーズへのラインにつながってくる一番内側のラインが、そのイメージにぴったりです。「自分が乗っている9’3”のTOTOをそのままストレッチしてノーズはプリモ」という妄想そのままの形じゃないですか 笑。


もうばっちりです。下は先ほど活さんから届いた画像です。来週は完成したシェイプが見られると思います。


グライダー、かなり楽しみです。


話は変わって、AXXE CLASSICでお馴染みのシ・ワールドさんがプロデュースするSURF GRIPのグラフェンブーツの面白い記事が、雑誌BLUEのサイトに掲載されていました。うちでは、AXXE CLASSICのロータスのロゴマークで入荷してきているブーツです。
https://www.blue-mag.com/pickup/surf-grip-booties/


このブログのウェットマニアじゃないですが、サーフブーツマニアが編集部におられるようです。面白いので読んでみて下さい。ブーツが気になったら下のリンクからサイトチェックしてみてください 笑。


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活さんから画像が届きました。10’6”のグライダーのアウトラインです。画像を見ただけですが、テールにかけてのラインをもう少しだけ絞りたい気がしています。テールにかけて自然と絞られていくようなイメージです。

上の画像のままフィッシュテールにしちゃったら良いい感じになりそうですが(笑)、最初のインスピレーションはTOTOのこのテールの感じなのです。


テンプレットのラインが少しだけ内側になってくるはずですので、ボリュームがもう少しだけ前寄りになったアウトラインを妄想しています。

ノーズは見慣れた8’4”のプリモそのまま。ばっちりでしょう。全体的なアウトラインは、シェイプルームへ行って決めたいと思います。明日が楽しみです。


ラミネートはやっぱりクリアかな~。

このグライダーはムーンテールですね。



長ーいブランクスが届きました。そのまま立てかけると上の方が庇の影に隠れてしまうので斜めに立てかけました。グライダーをシェイプしていただこうと頼んでいたブランクスです。レングスは10フィート6インチ。センチにすると3メートル20センチ。どちらにしても長いです。

今度の木曜日にアウトラインを作りましょうと活さんが用意してくれました。今のところノーズはプリモ調のポイントノーズに、テールをTOTO調の細めのスクエアテールの組み合わせにしようとイメージしています。

昔乗っていたクリステンソンのフィッシュテールも調子良かったので少しだけ迷っています。11フィートの長さにもかかわらず、いい動きをしてくれたのです。でもやっぱり、最近実績があるTOTOのテールかな。


このグライダーを手に入れたのは2004年。もう20年も前ですよ 笑。カーディフにあるクリステンソンの家に行ったら、ガレージにグライダーがあるのを見て、グライダーも作るのねと数本オーダーを入れてきたその中の一本です(そんなこともやっていたのかと思い出すと、なんか懐かしい)。

7~8年ほど乗って手放しましたが、ずっとグライダーというサーフボードの感触は忘れていませんでした。Dフィンで頑張り過ぎて痛めた股関節が治ってロングボードに復帰したら、さらに長いグライダーもコントロールできそうな自信がついてきました。

10’6”に縮めたのは20年間の加齢分を差し引いたのと、クルマに中積みできるサイズにしとく方が気楽に持ち出せるから。

ラミネートはボランクロスだと重くなってしまって、ジジイには扱いが大変になってしまうので止めときます。使うならニーパドルパッチくらいですね。

カラーはシンプルにクリアかと思いますが、こんな感じの薄めのカラーでティントラミネートで、クロスの重なりを表現するのも良さそうです。ボランだとクリアでも表現できるんですが、やっぱり重たい。


テールはTOTOで、ラミネート(カラー)は少し悩みます。どちらにしても、次の定休日が楽しみです。

グライダーはたぶんこれで最後だろうなあ 笑。


グライダーが完成しました。プリモをベースに作った10’6”ですが、やっぱり長いです。このサイズになってくると、まさに大作といった風格があります。


プリモがベースですが、ミッドレングスサイズのプリモをそのまま持って来てしまうと、コントロールのクセが強くなってきます。そもそもの乗り方が違います。7’3”のプリモのようにテールのコンケーブとエッジを使いながらターンという訳には行きません。

スピードを付けるパートをしっかりと作り、テールはそれを逃がしながら、長いボードのコントロールが考えられています。ゆるい加重でスムースにターンして行ってくれると思います。

グライダー好きはかなりそそられる、ボトムシェイプだと思います。



実際にはきれいなティールグリーンティントなのですが、どうしてもブルーに写っちゃいます。


10’6”のサイズで作るにあたって、シェイプルームの広さと使えるブランクス、フォームの状態でのグラスショップへの移動など、いくつかクリアしなければいけない部分はありましたが、こんな大作を作る機会をいただけたことに感謝です。

自分でも作っちゃおうかなあ~と考え始めたのは、クルマに中積みができるから 笑。NV200で持って帰れるのかと心配でしたが、10’6”でも余裕でクリアできました。NVなかなか使えます。

10’6”はぎりぎり無理なショップの天井は、この穴が久しぶりに活躍しています。



仕事場の机の目の前にピンで留めたオーダーシートが一枚。昨年からいろいろと考えていたグライダーのオーダーシートです。アイデアはあるものの、なんとなく決め手に欠ける(いままでのと変わりが無い)ような気がして、そのままになっておりました。

過去に、10フィート、9フィート9インチと作ってきました。それぞれ面白いボードが出来たとは思いますが、自分としてはなにかが違っていたのです。

グライダーはかつて11フィートをずっと乗っていました。ロングボードと言えばグライダー。小波からムネカタまでいろんなコンディションで楽しませてもらいました。そのイメージがあまりにも強いせいだと思います。

腰を痛くして、手放してしまったのですが、まだ未練があります。自分のロングボードでの波乗りにはグライダーのスタイルがしっくりくるからだと思います。ノーズコンケーブを入れない理由です。

10フィートの長さがあるとは言っても、サイズダウンするとどうもイメージが違ってしまうのです。

でも気が付いたことがあります。昨日のブログのログですが、あれに乗っていて思ったのは、もしかするとグライダーという先入観にとらわれ過ぎていたんじゃないかということでした。

グライダーのイメージとしては、ポイントノーズにピンテール(私の場合はフィッシュテール)があります。皆さんも同じかと思います。

でも先日の9フィート6インチで感じたのは、グライダーのイメージに近いものでした。11フィートにはかないませんが、(9.6が)滑り出す感じやコントロール、トリムする感じがいままでの中で一番グライダーっぽかったのです。

それで気が付きました。昨日のブログでもちょっと書きましたが、ノーズとテールがとんがっている必要は無いのです。逆でした。見た目にこだわる必要は無かったのです。重要なのは見た目じゃなくて乗ってどう感じるかです。とんがって細くなるとアウトラインに曲線が増えて浮力を落とすことになります。

ボトムも必ずしもコンケーブじゃなくてもいいのです(ノーズコンケーブのことじゃありませんよ)。テールエッジはどうでしょう?いま考えている形がシェイパー的に作ることができるかどうか相談してみようと思います。

面白そうなのでグライダーのオーダー、進めてみようと思います。形はまだヒミツにしときます。出来上がってからのお楽しみです。

11フィートに乗れれば何の問題も無いのですが、じじいになってきた今、あの重量に乗るとおそらく身体壊れます 笑。




川南活シェイプのロングボードが入荷しました。9フィート6インチのクラシックログです。


私がロングボードにカムバックして以来、ずっと乗ってきたノーズコンケーブが入らない、スムースなボトムのタンカーです。



ボトムはスムースで抵抗が無いシェイプです。海に浮かべてパドルをしてみれば、そのスムースさがすぐに分かると思います。当然、滑り出しの感触も違います。ノーズコンケーブが抵抗になっているのがよーく分かると思います。

ノーズコンケーブはロングボードの代表的なマニューバである、ノーズライドをやりやすくしてくれます。ノーズに立つとコンケーブ内の水流がノーズを浮かすように作用します。ボードをスピードダウンさせて、より長くノーズに乗っていられるように働きます。

このログは、あえてそれを無くしました。波を滑るスムースさだけを純粋に味わうためです。波を滑る感触とトリミングのためのログです。ボードから伝わってくるグライド感、波のカールでトリムスポットに立ったときのロックされる感覚とスピード。

ノーズライダーほどでは無いとしても、ノーズに立つことはできます。チータファイブでスピードをつけて、というのが最高です。



テイクオフの感じはグライダーに似ています。大きな浮力とスムースなボトムで緩い斜面から滑り出してくれます。自分自身でもずっと乗ってきました。「タンカーグライダー」や「タンカースライダー」などと呼びたい新しい楽しみかたのカテゴリーを作り出せそうなロングボードだと思います。

ロングボードの純粋なグライドを楽しんで欲しいです。

タンカーグライダー、MENEHUNE BEACH STORE ウェブサイトでご覧ください。

7’2” シングルフィンの未使用ユーズド(?)ボードも入荷しています。






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