MENEHUNE BEACH STORE 店主のブログ
カレンダー
04 2024/05 06
S M T W T F S
2 3
7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
ブログ内検索
最新コメント
無題(返信済)
(04/27)
無題(返信済)
(04/05)
無題(返信済)
(04/04)
プロフィール
HN:
menehune
年齢:
59
性別:
男性
誕生日:
1964/09/15
職業:
サーフショップやってます
趣味:
ランニング、作文、お絵かき、料理、丸太切り、丸太割り、波乗り
自己紹介:
2001年のオープン以来、ロングボードをベースに、フィッシュ、ボンザー、シングルフィン、ニーボード、パイポとさまざまな種類のサーフボードを作り、試してきました。
 気が付けば還暦が近づいてきていますが、浮力を頼りにしながら、カラダもキープして、人生の荒波にチャージしていきたいと思っています。
 2006年に始めたこのブログ、サーフィンの他にランニングなどのフィットネスや食べ物、フツーの普段の生活のことなども綴っていきたいと思います。
バーコード
カウンター
[4904] [4903] [4902] [4901] [4900] [4899] [4898] [4897] [4896] [4895] [4894]

何に見えますか?打ち上げられたダイオウイカ、には見えませんね…。これ、サーフボードの皮、つまりラミネートです。ハクリをリペアするのに、浮いた部分をはがしたものです。

ずいぶんとハデにハクリしてしまったものですが、ハクリした原因やハクリ部分のフォームがどんな状態になっていたのかなどを観察しているうちに、ずっと謎だったことが解けました。

それはピグメントカラーで着色したボードのラミネートで、ボトムとデッキのクロスのつなぎ目はどうやって処理しているんだろう?ということです。ピグメントでもティントカラーと同じように、クロスを切ったラインを見せるラミネートの方法もありますが、デッキもボトムにもそれが出てこない仕上がり、全体をペンキでべったり塗ったような(表現悪いですね)仕上がりはどうやって、ボトムとデッキのクロスをつないでいるんだろう?というのが不思議でした。

聞けばすぐに分るんでしょうけど、どちらにしても仕上がりはペンキべったり(すいません)なので、ついつい聞きそびれたまま20数年でした。

それがこの剥がしたラミネートを見ているうちに、どうやっているのかが分りました。ヒントは細くなっている上の部分にありました。ちょっとだけ白じゃない部分があると思いますが、そこです。これを見て分かりました。


AC SHAPEのVEEボトムも同じファクトリーでのラミネートですが、老眼鏡をかけてよーく見て確かめたら予想したところにつなぎ目を発見しました。それで嬉しくて、つい書いてしまいました。どうもすいません 笑。なるほどです。これなら全体をすっぽり同じ色で包み込んだように見えるはずです。


子供の頃はいろいろ分解しちゃう子でしたが、サーフボードも分解してみたら分かりました 笑。

こちらが本来の目的ですが、剝がしたラミネートの内側です。ハクリした部分のフォームがどんな状態になっているのかが分かります。上の画像の真ん中あたりのアップです。


剥がしたラミネートにくっついてくるフォームの量は画像の上のデコボコに見えるところが多く、下の平らに見えるところはほぼラミネートのみです。下の平らに見える部分は比較的しっかりとしていましたが、上の部分のラミネートについてきているフォームは触るとポロポロと崩れてきます。

これがハクリです。何かの原因でフォームがもろくなって、その部分が崩れて浮いている状態です。考えられる原因は浸水や熱、それに手や足によるプレッシャーです。(頻繁に手を着くところ、足で踏むところです。活さんのボードはこれには強い。)

熱はフォームを収縮させることがあります。夏場のクルマの中では日光が直接当たらないようにしてください。真夏にルーフキャリアにボードをそのまま括り付けて走っている車を見かけますが、ボードが可哀そうで…かならずケースに入れてあげてください。

浸水はフォームを劣化させます。キズは良く乾かして速やかにリペアが基本です。いつまでもキッチンテープじゃダメですよ。今回の原因はどうも浸水のようで、浸水箇所に気が付かないまま使っていてハクリが広がってしまったようです。

ハクリした部分が大きかったので、ハクリ部分のラミネートをはがしてしまってQセルフィラーで形を整え、その後にラミネートし直しました。きれいに仕上がりました。

ハクリ部分が大きくない場合は、その部分を開いて樹脂を入れて接着して仕上げます。ハクリはリペア可能ですが、外から見た以上にリペアの範囲が広がっていることもあります。いずれにしても費用が嵩んでくるリペアになってしまいます。

はっきりとハクリはしていないみたいだけど、なんとなく気になるところが…というときには補強という方法もあります。お気に入りのボードで気になるところがあったらご相談ください。

さて、金曜あたりは少し波ありそうな気配です。梅雨時期の予想は変わる可能性も大きいですが、そろそろパドル出来るかどうか試してみたいです。VEEボトムを触っていたら、すっかり乗りたくなっています。

このボトムを滑らせてみたい。スピード出ます。違う感覚のボードに乗ってみたいというロンガーさんにはばっちりだと思います。面白いボードですよ。



この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード
Visitor Map
Create your own visitor map!