MENEHUNE BEACH STORE 店主のブログ
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プロフィール
HN:
menehune
年齢:
60
性別:
男性
誕生日:
1964/09/15
職業:
サーフショップやってます
趣味:
ランニング、作文、お絵かき、料理、丸太切り、丸太割り、波乗り
自己紹介:
ショップのオープンは2001年。それ以来、ロングボードをベースに、フィッシュ、ボンザー、シングルフィン、ニーボード、パイポとさまざまな種類のサーフボードを作り、試してきました。
 還暦を過ぎて、BASIピラティスのマットインストラクターの資格を取得。年齢に関係なく調子良く動けるカラダ目指しています。
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最初にサーフボードを抱えて海に入ったのは、梅雨どきの少し肌寒い時期でした。それから夏秋と過ぎ、冬に備えて買っておいた5/3ミリのフルスーツを着て海に入ったときには嬉しくて堪りませんでした。

どうしてかと言うと、冬でも海に入って遊ぶことができるという事実が嬉しかったのです。

子供の頃から海で遊ぶことが大好きだった私ですが、遊べるのは夏だけ。海水浴場だってお盆が過ぎてしまえば、「地獄の釜の蓋が開く」などと言われていたくらいで、9月に入ってしまったら海で遊んでいる人なんていませんでした(子供の頃の九州でのお話)。

それが季節に関係無く、ましてや寒い冬だって海へ行けるじゃないですか 笑。いつでも海で遊べるのが妙に嬉しくて、寒さなんて気になりませんでした。波乗りを始めたのは二十歳を過ぎてからですが、子供みたいに喜び勇んで冬の海に出かけていっていたもんです。

波乗りを始めたきっかけは人それぞれだと思いますが、私の場合はそれが一番です。上達するにしたがって波が良いとか、今日はダメなんていうサーファーの目線が加わってきましたが、根本的なところは海が好きなのです。

冬は寒いです。当たり前です。波乗りを始めたばかりの頃は冬の装備も分からず、ウェット着てるから大丈夫…ぐらいの考えでした。今思い出すと、あのときは寒くて堪らなかったろうなあ、といろいろと思い当たるフシはあります。低体温症の初期症状ですね 笑。

いまじゃ笑いごとじゃありませんが、夏場の熱中症と同じで、昔はイロイロと現代とは思考が違っていたのです。

低体温症の初期症状は、身体の震えが止まらなくなる状態です。それくらいならもしかして経験あるかもしれません。それを過ぎると身体の動きに支障が出始めます。

ウェットは進化しているし装備も豊富で、昔と比べると今は夢みたいです 笑。真冬のいちばん寒い日でも、装備次第で寒さを感じないばかりか、海の上でほっこりすることもできます。北風ピープーでも平気です。

ウェットももちろん重要ですが、風と水を通さないインナーやブーツ、グローブ、フードは首からの浸水をストップしてくれます。それらの防寒効果は(使ったことが無い人がいれば)想像以上のものがあります。手、足、首、頭を保温は大切なのです。

ウェットに最低限の浸水と防寒機能があれば、プラスの装備で寒さ知らずです。(腰が心配ならブーツ、肩が凝る人はグローブです)

品切れしているブーツは週末、プレミアムブラックの起毛インナー(これが暖かいのです)は年末に入荷する予定です。

今日の気温は例年の1月と同じくらいだそうです(午後5時現在で7度です)。しばらく暖かい日が続いていたので急な寒さが身体にこたえますが、1月はこんな感じだという予行演習にはなりそうです。海の水温は気温に2か月遅れなのでまだそれほど冷たくなってはいないと思いますが、これから確実に冷たく寒くなってきます。

いろいろと試してきています。冬のウェットスーツと防寒対策のことはご相談ください。

澄んだ海水、海底のリーフ、冷たい海水、風。気持ちもキリっとする冬の波乗り、大好きです。







何気なくネットを見ていたらすごい動画がありました。これです。

Long Reef vee bottom & old mal surf festival from Chappo Productions on Vimeo.



Long Reef vee bottom & old mal surf festival つまり、ロングリーフビーチでのヴィーボトムとヴィンテージロングボードフェスティバルということです。(オーストラリアではロングボードのことをMALと呼びます)

ヴィンテージロングボード(old malですね)というのには特に驚きません。60年代のログを持ち出してきて皆で乗ろうぜ的な集まりはよく耳にすることです。すごいなあと思ったのはもうひとつの vee bottom の方です。

VEE BOTTOM、ご存知ですか?60年代の終わりごろ、ロングボードがどんどんと短くなっていく過程で登場したサーフボードのデザインです。

現在でも同様のデザインを作っているシェイパーさんもいて、それほど多くは無さそうな愛好家の方たちもいます(それでも、ニーボードよりは多いでしょうね 笑)

いまどきのシェイプは、レールエッジがしっかり入れられていたり、テールの浮力を落とすようなシェイプがされていたりと多少は乗りやすくなってはいるみたいですが、うまく乗りこなすのは難しいボードだと思います。

確か6.10だったと思いますが、68年製のVEE BOTTOMを所有していました。何度かチャレンジしましたが、横に走るので精一杯でした。昔のVEE BOTTOMは、丸いボトムと丸いレールでテールに強烈VEEというデザインで、コントロールもままなりませんでした。

いま考えても、フラット気味でレールエッジが効いているテールを持つHULLの方が、まだ扱いやすいんじゃないかと思えてきます。

若干ふらついて失敗もしてますが、これだけできるデヴォン・ハワードやっぱりすごいです。


彼のツイッター。コメントに、「Most difficult thing to ride, ever」と書いてあります。


マクタヴィッシュもさすがのライディング。この作品が撮影されたときに、スキップ・フライがVEE BOTTOMのデザインをカリフォルニアへ持ち帰って上のデヴォン・ハワードが乗っているボードが作られたわけです。

VEE BOTTOMにちゃんと乗っている映像を見たことがあるのは、あとはジーン・クーパーさんくらいか。

VEE BOTTOMは短い期間に作られた過渡期のデザイン(脚注1)です。そういうボードを皆で乗ってやろうという集まりがあるのはすごいことだと思います。オーストラリアで生まれたきたデザインだけに、オーストラリアの人たちにとっては愛着があるデザインなのだろうと思います。

皆さん、楽しそうですもんね。



脚注1;ポール・ウィツィグの三部作。「 67年 HOT GENERATION」「69年 EVOLUTION」「71年 SEA OF JOY」でボードデザインの移り変わりを見ることができます。69年 EVOLUTIONでは、最初の方ではVEE BOTTOMが登場しますが、後半ではミニガンタイプのボードに変わってきています。71年 SEA OF JOYでは、VEE BOTTOMはまったく登場しません。(テッド・スペンサーの超ショートボードに若干名残りがあるくらいです)
昨日、朝食の卵を前にして茹でるか目玉かオムレツかと考えていたのですが、そのときに浮かんできたのは「これってサーフボードも同じじゃん」ということでした。

卵を使った料理はいろいろあります。ボイルドエッグ、フライドエッグ(サニーサイド、ターンオーバー)、ポーチドエッグにオムレツ、その他もろもろ。卵を使った料理はたくさんありますが、シンプルで基本的で簡単なものが多いです。それにおそらく嫌いという人も少ないと思います。

シンプルで調理法が簡単でも、それぞれ美味しく綺麗に仕上げるには微妙なコツが必要だったりします。

卵はエッグ 笑。つまりサーフボードでは「エッグボード」です。ノーズからテール全体的に丸みがあってタマゴみたいな形なので「エッグ」。卵を見ていてそこからサーフボードを連想したのです。

浮力があって安定感があります。卵料理が料理の初心者にも簡単に作れるのと同じで、エッグボードは初心者にもフレンドリーな性格です。でも、それだけじゃありません。

滑り出しが速いのは当然のこととして、丸いノーズのアウトラインは浮力があってスピードを生み出しやすく、その気になればリップもできます。

浮力があるというのは大事なポイントです。デッキを積極的に踏み込むようなサーフィンをしなくても、レールをキープしてトリミングすることで自然とスピードが付いてくれます。これがエッグのスタイルを生み出しています。

ロングボードのような乗り方とも言えますが、レングスが違うのでマニューバは軽快です。上級者ならリップからカットバック、自由に波の上を動き回ることができます。

フィンは、シングル、スタビ付き、トライ、クアッド、ツインなど自分が好きなスタイルを選ぶことができるのもエッグの面白さです。もちろんそれぞれのセッティングで、違うサーフィンスタイルになるのは言うまでもありません。

卵料理と同じです。初心者から上級者まで、いろんな使い方ができて使う人のレベルそれぞれで楽しめるというのがエッグボードです。

活さんのラインアップでエッグと言えばこれでです。MINI 6’8”。


小波から台風の波までカバーしてくれます。フィンはお好みで。そして、昔からずーっと言っておりますがロンガーさんが短いボードに乗り換える最初のボードとしても最適です。MINIの次はフィッシュですね。

少しスマートなエッグはPRIMOです。



ロングボードのマスターのエッグ。リップ以外はログと変わらないスタイルがエッグの魅力です。

JOEL TUDOR - RINCON from Matuse Inc. on Vimeo.



余らせてしまったらスペイン風オムレツで。


どちらの卵も応用が効いていろいろ楽しませてくれます。


明日は北風が強い予想。リーフ方面は今日とあんまり変わらないかも。東うねりのポイントへ。






どうも腰痛が治りません。ぎっくり腰を治したときと同じことをやっているのですが、いつもはそれで治るものが改善しません。今回はなにやら違うみたいです。



人の身体って、すごいですねー。

トレーニングはしばらく控えめにして、お尻の筋肉とそれに関係しているインナーマッスル、それから背中のストレッチ、トリガーポイントと身体のケアに取り組みたいと思います。

それで過去の自分のトラブルをもう一度見てみようと思い、ブログを検索したらこういうときには、BOOGIEが良いようで…笑。

ちょうど久しぶりに乗ってみたいなあと考えていたところでした。

七年前のブログです。


波はコシ~ムネくらいでした。ボードはBOOGIE TWIN FINです。ここのところ身体の調子がいまいちなのですが、ボードのおかげで楽しめました。

どこがいまいちかと言うと、たくさんです。左足首、左ヒザ、左モモ、腰の右側、左ヒジ、股関節、あとは忘れましたが、なんだかこれまで痛くなったところが全部痛いみたいな感じです(笑)ボードをターンさせようと思っても、いろんなところがこわばってアタマで考えているようには身体はツイストしてくれません。

でもそんなおじさんサーファーでもBOOGIEは優しく波の上を運んでくれます。立ち上がるときもいまいち身軽になれない身体で、ドッコイショと立ち上がっても、スーっと波を滑り降りてくれてスピードは勝手にボードが付けてくれています。

波が崩れてきても捕まりません。スープの下から波の先を見て「あそこまで行ってちょうだい」とイメージするとたまに引っくり返ることもありますが、たいていはそこまで行ってくれます。まるで私が考えていることがわかるみたいです。

いまいち自由がきかない身体ですが、ボードを波のトップまで上げていきつつ上体をなんとなくツイストさせて、カットバックの姿勢をゆるくとるだけでボードはスーっと回ってくれて、気が付くと柔らかいスープの上にフワッと乗っかっている感触があって、いつのまにかリエントリーしてくれています。

BOOGIE、みなさんが乗ったらきっともっとすごいと思います。



それで思ったのですが、BOOGIE TWINはこんな人に向いているのかなーと。

1.小波でもロングボードじゃなくて、とにかくたくさん波に乗れて楽しめるボードが欲しい
2.最近、短いボードがいまいち楽しめなくなってきた。
3.今乗っているトランジションタイプのボードが、なんとなくいまいち
4.ロングボードだけでなく短いボードにも乗れるようになりたい
5.変なボードが好きだ

その他、いろいろありますが、とにかく楽しみたい人にオススメなBOOGIEです。昨日は朝起きたときから、今日はなんか調子わりーなーと思っていたのですが、パドルアウトした瞬間にいきなりいい波捕まえて、とりあえず立ち上がったらインサイドまで出たり入ったり楽しめてしまいました。昨日楽しめたのは正直言ってボードのおかげです。

どんどん兄弟が増えつつあります。




引きの時間なら東うねりでロングボードできそうだったので、ボードとウェットをクルマに積んで、準備もしておりましたがどうも腰が痛い。月曜から治りません。その直前の土日は大した運動はしてないし、何が悪かったのかは不明です(月曜日に海へ行こうと起きたときから痛かった)が、無理するほどの波でもないので今朝は止めときました。

腰の案配は、右側が痛かったのがなぜか今度は左へ移ってきました。右から左へ受け流して、次は治ってしまうことを期待いたします。思えば腰痛は30代からの付き合いで、昔はCW-Xの腰サポーターをウェットの下に付けて波乗りしていた時期もありました。

海へ入れなかったのは残念ですが、いろいろなことへの弾みにしてしまうことにします。きっかけと考える方がポジティブですが、とりあえずは痛みを治すことです。


シェイプルームでは、私の8’4”が出来上がっておりました。これで同じサイズで三本目です。サイズ違いでは、6.9、7’3”、8.0、9.0です。PRIMO、どれだけ気に入っているのかお分かりいただけると思います。


微妙なコンケーブの配分とレール、このボトムがいいのです。


レールエッジとコンケーブ。オリジナルロッカーよりも、レールロッカーとコンケーブのボトムロッカーが独立してより直線的になるように調整されています。マニューバとスピードの両立の秘密。つまりプリモの面白さの秘密の部分です。

他に似たものはあっても、違うのです。

これからラミネートです。このレールのエッジのラインやテールのコンケーブの配分が活きるのもラミネートの優れた技術があってこそです。仕上がりの美しさはもちろんですが、グラスロービングやフィンBOX、プラグの入り方を見れば、技術の高さはお分かりいただけると思います。

今回もシンプルにクリアでいきます。楽しみです。

次は10’2” 笑。

DEAD HEADSとまではいきませんが、結構聴いてます。





point ; ポイント、先端、突端、岬、点、問題点、論点。ポイントという言葉を英和辞典で検索すると、こんな言葉が出てきます。

先日も貼り付けたこの動画。ほとんどの人は乗っているサーファーばっかり見ているんじゃないかと思います。無理もありませんが、他にも良く見てもらいたいところがあります。

SUGAR For JOSIE from McTavish Surfboards on Vimeo.



それはボードの航跡です。ボードのテールから噴き出してくるホワイトウォーターに頑張って集中してみてください。

ターンしているときに三本の白いラインが出ていると思います。二つはボードの両側のレールから。そしてもう一つはテールの先端です。1分50秒過ぎからが良く分かります。ダウンザラインで横に真っすぐ滑っているときは、テールの先端から一本のホワイトウォーターが飛び出しています。

ターンしているときはマニューバのラインに沿って、海面を切っているテールの先端から海水が飛び出しているのが分かります。

ボードのアウトラインにある「ポイント」、主にテールまわりにあります。テールエンドがほとんどですが、ウィングという形状もあります。

スクエアテールはテールエンドは面になりますから、動画のラウンドピンのような航跡は出ません。テールのポイントはレールの両側にそれぞれあります(ポイントの角度はピンテールよりも鈍くなります)。

スクエアテールとラウンドピンの性格の違いがイメージできると思います。

スクエアテールの真ん中を伸ばすと、ダイアモンドテールになります。スクエアとピンの中間です。逆にスクエアテールの真ん中を縮めて切れ込みを入れるとスワローテールになって、さらに切れ込みを深くしていくとフィッシュテールになります。ポイントがまったく無いのはラウンドテールです。

スワローにすると、テールエンドの角度がラウンドピンに近づきます(フィッシュテールではさらに鋭角に)ピンテールがテールに二つ付いていることになります。テールエンドでは動画と同じことが起こっているはずですから、(フィンを考えなければ)テールエンドがよりレールに近いスワローやフィッシュテールはボードの反応が速くなります。

私が乗っていた、11フィートのグライダーはフィッシュテールでした。ボードコントロールはラウンドピンよりも反応が速いように感じたものです。

サーフボードのレールやボトムはできるだけスムースに水を後ろへ流すように考えてシェイプされます。その水の流れを制御する部分がボードをコントロールするパートになります。フィン、レール(ボトム)エッジ、ウィング、そしてテールの形です。

どの組み合わせが一番すぐれているかと考えると、最終的にはどれも同じ形になりそうで面白くなくなります。考えるのは、どの組み合わせがどんな感覚を与えてくれるのかということです。70年代風とか、それぞれの時代をヒントにするのも面白くなります。

深く考えてしまいましたが、深い意味は無いのです。10’2”のグライダー、ラウンドピンにしようか、フィッシュテールにしようか、スクエアも面白そうだと考えていたらこんなお話になってしまいました。

やっぱりラウンドピンか…明日、活さんにも相談してみます。







ロングボード、やっぱり面白いです。重たいクラシックなロング、取り回しが良いロング、9フィートを切る長さのロング、ロングフィッシュなんていうのも乗っていますが、それぞれの面白さがあります。

面白さはやっぱり滑り出しの速さと気持ち良さ。コントロールはそれなりに技術は必要ですが、横に真っすぐ滑っていくだけでも気持ちいいものです。

Dフィンのログを操るには技術とパワーが必要です。じじいの私はやり過ぎると股関節が痛くなったりもして大変です。9フィートちょうどの長さや先日の8フィート4インチなんていうサイズが最近お気に入りなのは、身体への負担が少なく楽しめるからという点もあります。

老後への備えかもしれません 笑。昨日のブログのグライダーも、長くても動きが軽くなるように考えてみようと思っています。そうやって、歳取っても楽しめるボードを今のうちにいくつか開発しておこうという魂胆ではありませんが、そういうボードを求めているというのは事実です。

もちろん、まだまだオルタナ系も行きますが、今しばらくはロングボードに眼が向いていそうです。やっぱ、面白いんですもん。




AXXE CLASSICの年内納めは、11月13日(金)までにいただいたオーダーで締め切りになります。状況で変わる場合もありますので、今年中に手元に欲しいという方はお早目にどうぞ。

ZEROウェットスーツは、年内納めは締め切りました。出来上がりは年明けになります(すでにオーダーいただいている方は年内OKです。)ウェットスーツ。今年はお早めに。


昨日のプリモ 8’4”の次には、8’6”~8’8”くらいの短めのログを作ろうと思っていました。50/50レールとロールボトムでシングルフィンのクラシックシェイプの短いミニログです。

でもちょっと気が変わってきました。この動画のせいです。

SUGAR For JOSIE from McTavish Surfboards on Vimeo.



気持ち良さそうに乗っているのは、そうです、グライダーです。

気が変わった理由はもうひとつあります。それは活さんのシェイプルームに置いてあった、10’2”のブランクスです。9’0のプリモを作ったのと同じシリーズのひと回り大きいサイズのブランクスです。

このブランクスをフルレングス使ってプリモ作ったら面白そうだなあと、すっかりその気になっていたところへ上の動画です。さらにその気になってしまいました 笑。ミニログはとりあえず後回しです。

私にとってのグライダーの一番深いところにあるルーツはこれです。

30年ほど前のオアフ島ワイキキビーチの写真です。当時はボンガ・パーキンスも乗っていたシピ・カバトのCLASSIC SURFBOARDSのレンタルボードです。

この黄色いボード、ハワイに行くたびに同じボードをよく借りて遊んでいました。10フィートオーバーの長さで、壊れないように丈夫にラミネートしてあってかなりの重量がある代物。

自分のボードを持っていても、これが面白かったのです。

大きなボードが波の緩い斜面から滑り出すときの浮遊感。長くて重たいボードが滑るときのグライド感。自分の9フィートのロングボードには無い、波を滑る気持ち良さがあってしょっちゅう借りていたら、レンタルスタンドの兄ちゃんと顔見知りになってディスカウントしてくれたりもしていました。

そしてさらにロングボードよりも長いボードを意識したのはこの頃、ロングボードのリバイバルで出始めたロングボードのビデオです。

ハービー・フレッチャーのフレッチャーメディアから発売されたビデオのハイパフォーマンスロングボーディングに混じって登場したスキップ・フライ。ブルースハーブのBGMに乗って、サンオノフレの波で誰よりも長いボードを操っているスキップ・フライのパートを繰り返し見たものです。

それから実際に自分で乗り始めたのは、クリステンソンの11フィート。小さい画像ですが当時のクリステンソンのガレージの写真です(2004年)。これを見て、11フィートをシェイプしてもらいました。


グライダーの面白さはその長さにあると思います。浮力の大きさが生み出す浮遊感とスムースさです。当時のメルマガを見ると、まるで空を飛んでいるようだと書いています。長さだけでなく、良いシェイプが必要なのは言うまでもありません。

グライダーは小波用というわけではありません。グライダーが面白いコンディションは、上の動画みたいな厚めの波のときです。以前、サイズアップしたときにいつもは割れないポイントで、大きい厚いうねりが盛り上がっているのを見つけ、10フィートで滑ったことがありますが、そういうときは最高なボードです。

もちろん普通のロングボードと同じようにも使えます。大きな浮力を利用していろいろな楽しみ方があるのもグライダーの面白さです。

本当は11フィートと言いたいところですが、あまり大きくて重たいのは腰にきます。それに10’2”ならルーフキャリアに縛り付けなくても、カングーの助手席に突っ込めるので出かけるのも簡単です(そういうところも大事です)

以前にもグライダーは、10’0、9’9”と二本作っていますが、それらとは違うロッカーです。最初は10’2”のプリモからの発想ですが、プリモに捕らわれずに考えてみようと思います。

楽しみが増えました。


ルックスもサーフィンもイケている二人のサーファー。ジョック・サザーランドとビル・ハミルトンの二人。


ジョン・セバーソンのパシフィック・バイブレーションのワンシーン。空港でビル・ハミルトンがボードをピックアップするこのシーン大好きです。

ミスター・スタイリストと呼ばれるビル・ハミルトンのサーフィン。ジョック・サザーランドは、ブッチ・ヴァン・アーツダレンと並ぶミスター・パイプライン。

スタイリッシュという言葉は良く使われますが、彼らにこそふさわしい言葉だと思います。

ブッチ・ヴァン・アーツダレンのパイプラインの動画は見つかりませんでしたが、サンセットでもスタイリッシュ。どっちのスタンスでもスタイリッシュ。波が大きくなればなるほどスタイリッシュ。


さて、ブッチ・ヴァン・アーツダレンの本当のスタンスはどっちだと思いますか?



L I F T from Josh Seemann on Vimeo.


ノーズコンケーブの働きやノーズライドのしくみが良く分かる映像です。しかし上手ですね。

ノーズライダーと呼ばれるロングボードの基本的なシェイプは、フラット気味なノーズロッカーにノーズコンケーブ、それにテールキックです。

幅が広くパラレルなアウトラインだとより安定感が増します。面積が広いフィンだと安定してノーズに乗っているサーファーを支えてくれます。

ボードの前方に体重が乗ると、ボードは加速します。でもそれだと、波の前へ出過ぎてしまって上の映像のように波のカールに留まることはできません。

ノーズコンケーブはその上にサーファーが乗ると、ノーズがリフトするように働き始めます。さらにテールのキック(もしくはロッカー)がブレーキの役割をすると同時にデッキに乗ってくる水流がテールを支えて、ノーズがリフトするのを助けてくれます。


私が好んで乗っているフラットロッカーのDフィンのPIGでは、前へ出ると加速して波の前で出過ぎてしまいます。ロッカーやテールキック、コンケーブというような概念がまだ存在しないころのデザインだからですが、そんなことを考えるとこの方の凄さが良く分かります。



ノーズに乗ってもリフトしてくれませんが、やっぱりこの時代の波乗りの方が好きだなあ~。


ニール・パチェス・ジュニアのフィッシュのユーズドが入荷しました。


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