MENEHUNE BEACH STORE 店主のブログ
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プロフィール
HN:
menehune
年齢:
59
性別:
男性
誕生日:
1964/09/15
職業:
サーフショップやってます
趣味:
ランニング、作文、お絵かき、料理、丸太切り、丸太割り、波乗り
自己紹介:
2001年のオープン以来、ロングボードをベースに、フィッシュ、ボンザー、シングルフィン、ニーボード、パイポとさまざまな種類のサーフボードを作り、試してきました。
 気が付けば還暦が近づいてきていますが、浮力を頼りにしながら、カラダもキープして、人生の荒波にチャージしていきたいと思っています。
 2006年に始めたこのブログ、サーフィンの他にランニングなどのフィットネスや食べ物、フツーの普段の生活のことなども綴っていきたいと思います。
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CLASSICウェットスーツのニューモデル、U-ZIPのご紹介です…と書き始めたものの、先をどう続けようかとしばし考えております。

というのもこの新しいモデル、これまでニューモデルですと言ってご紹介してきたウェットスーツと同列に出来ないと言うか、単にニューモデルと言う範疇には収まらず、ウェットスーツの新しい流れを作り出しているのではないかと思います。

ウェットスーツというと、背中に着脱のためのジッパーがあるバックジップタイプが最もベーシックです。それからその背中のジッパーを廃したノンジッパータイプ。大きくはこの二つに分けられると思います。

ノンジップは胸と肩回りにフラップを配した形から始まり、ネックインスーツへと進化し高い防水性と運動性を実現しましたが、着脱に若干のスキルを必要とすることから、より着脱が楽でネックインスーツと同様の防水性と運動性を持っている胸に長いジッパーがあるロングチェストジップという形へと変わっていきました。

そして、そのロングチェストジップがさらに進化したのが、今回のこのU-ZIPというモデルです。スーツの形状は最初のノンジップタイプの形に戻ったと言って良いと思います。

よりシンプルになった訳ですが、それを実現させたのは柔軟性があるストレッチファスナーと、ロングチェストジップのファスナー周りの防水のノウハウです。


従来の大きくて固いファスナーでは、カーブの部分に歪みが出てしまうため、人の肩回りの立体的なカーブにフィットするこのファスナーのラインは作れません。



それを実現しているのがストレッチファスナーとそれをカーブさせる高い技術です。真っすぐなファスナーをカーブさせている手法は上の画像をよーく見るとお分かりいただけると思います。微妙な作業はウェットスーツの縫製を超えています。すごいです。

フラップの内側はロングチェストジップと同じ構造になっています。防水性が確保されているということが良く分かると思います。

ロングチェストジップではジッパーが肩より先の上腕の力こぶのあたりから始まっていましたが、ジッパーをU字型にして背中側へ曲げて持っていったことで、ロングチェストジップでは上腕から肩にかけての生地が二重に重なっていた部分を、一枚の生地にすることができました。

ロングチェストジップの防水性と保温性を受け継いで、シンプルな構造でより軽く、より動きやすく、着脱もより簡単にというウェットスーツに求められるほとんどの要素を実現しているのが、この新しいU-ZIPモデルです。

これはもう、ノンジップモデルの新しい流れと言っていいと思います。

ロングチェストジップではどうしても胸まわりはジャージになっていましたが、U-ZIPではラバーにすることが可能になりました。ラバー派の方たちには朗報です。


フラップの内側は一枚構造です。これでスーツの内部への浸水はほぼありません。画像は3ミリのジャーフルで春秋用です。冬用のセミドライタイプはもう少し首の前部分が高くなってきますが、湘南では低い方のインナー形状で問題無いと思います。インナーの首回りの高さは選択できるようになっています。水温と着脱のしやすさで選べます。


さらなる工夫は冬用のセミドライの下半身にもあります。これは腰のすぐ横のアップですが、下半身のジャージ部分の縦方向の合わせ目は縫い合わされていません。接着とこのテープで生地と生地をつないでいます。


身体の動きに合わせて伸縮するウェットスーツは、どうしても縫い合わせた部分から弱くなります。何シーズか使っていると股やお尻からなんとなく水が染みこんで、冷たく感じるのは皆さん経験したことがあると思います。

縫わずに生地をつなぎ合わせるこの方法は、生地に縫製の針穴が開きません。縫製糸が通る針の穴はラバーを貫通はしません(貫通すると水が入ります)が生地の途中まで穴を開けます。新しいU-ZIPモデルでは生地に穴を開けずにつなぎ合わせて、生地への負担を減らし耐久性を向上させています。

股の部分も同じです。(ラバー派の方はモモ回りまでラバーにするオプションも用意してありますが、従来の縫製になります)


フラップタイプのノンジップと同様に軽く動きやすくて、防水性と保温性はロングチェストジップやネックインと同じという夢のようなウェットです。U-ZIPはバックジップモデルのオートジップと並んで、ウェットのスタイルに二つの流れを作り出すと言って良いと思います。

バックジップタイプは、オートジップシステムという傑作です。冬はコロナのせいで、セミドライを着た回数も少なめでしたが、動きやすさと保温性、防水性は今までのバックジップとは違います。バックジップ派には自信を持ってお勧めできます。昨冬のウェット総括はこちらをどうぞ。

バックジップのオートジップとノンジップのU-ZIP、どちらアルティメイトかもです。AXXE CLASSICさん、追求しすぎです 笑。

U-ZIP、さっそくテストしてみなくちゃとセミドライを作ろうかと思ったのですが、昨年オートジップのセミドライとZEROのエアドームの5/3ミリの二着も作ったので、3ミリのフルスーツにしました。プレミアムブラックのインナーを着れば冬も行けるんじゃないかと想像しております。

U-ZIPは8月からオーダーOKです。納期を秋に調整することもできます。もちろんオーダー料はいただきません。





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