MENEHUNE BEACH STORE 店主のブログ
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プロフィール
HN:
menehune
年齢:
60
性別:
男性
誕生日:
1964/09/15
職業:
サーフショップやってます
趣味:
ランニング、作文、お絵かき、料理、丸太切り、丸太割り、波乗り
自己紹介:
ショップのオープンは2001年。それ以来、ロングボードをベースに、フィッシュ、ボンザー、シングルフィン、ニーボード、パイポとさまざまな種類のサーフボードを作り、試してきました。
 還暦を過ぎて、BASIピラティスのマットインストラクターの資格を取得。年齢に関係なく調子良く動けるカラダ目指しています。
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土曜、日曜と休みましたが、今日からいつもどおりに営業しております。皆さま、ご無事でおられますでしょうか?

それは10月9日でした。台風19号が恐ろしく発達しながら関東方面へ向かってくる予報を見ているときに始まりました。突然、何かの本能に動かされるように「これは備えなくては…」と動きはじめました。仕事中の今できることは?と考えて、まずはガスコンロ用のガス缶を店から歩いて1分ほどのところにあるドラッグストアで購入。

次に食料です。飲料水はミネラルウォーターをたっぷり備蓄してあるので大丈夫として、無いのは非常食です。非常食というとレトルト食品やカップ麺などが思い浮かびますが、普段避けている食品だけにかなりの抵抗を感じつつ購入。それから米です。家にあるのは玄米だけ。玄米は炊くのに時間がかかるので、やっぱり抵抗を感じつつ普段は食べない白米を購入。

贅沢なんぞ言ってられない非常用のはずなのに、身に沁みついた習慣なんですね。面倒くせえ奴だと自分で思いました(イザとなったら何だって食います)

それから、やっとこうと思うことをリストアップしてからは下の11日のブログです。

イロイロと準備をして、今夜は台風がやってくるぞという12日はもう朝から強い雨。炊きあがった玄米でおにぎりをたくさん作って準備完了です(玄米おにぎり、旨いです)

ずっと動いていたので結構ヘロヘロ。万一の事態に備えて体力回復&温存でソファに寝転がってテレビの台風情報を見たり、うとうとしたりしているうちにすっかり夜です。

風は東から強く吹き付けてきます。この風が北へ変わっていけば、台風は自分よりも南側を通過。北と西の風をかわす場所にある我が家はひと安心です。あらかじめ火を通しておいた冷たい肉をかじり、玄米にぎりを食べてエネルギー充填。風向きを見守ります。

午後8時近く。風はますます強まって雨を打ち付ける音が強くなってきます。まだ家がきしむほどではありませんでしたが、どうやら風は南寄りに変わっている気配。

午後8時半ごろ、台風は東京都町田市付近を通過中の模様とニュースから流れてきます。

その町田市にある店は看板を補強(しといて良かった)して、外の照明は電球を外して壁に寄せ、店の中のボードは(飛来物で割れることを考えて)できるだけ窓から離れたところへまとめました。浸水はあまり心配していませんでしたが、万一を考えて大元の電源を切っておきました。

さーて、こいはもう逃げられん。そろそろドカンとくるばいと九州弁で身構え、気持ちも構えますが、できることはただ待つだけです。瞬間最大風速60mですから、何が飛んでくるか分かったもんじゃありません。屋根だって飛びかねない風速です。

上陸地点の伊豆からたどって、それまでの台風経路を町田からそのまま延ばすと、ばっちり自宅の位置です。真ん中です。

風は南寄りになってきたものの東まじり。南東から強風です。家が大きく揺れはじめたと思った8時50分ごろ、急に雨風が弱まってあたりが静かになりました。

これはもしかして台風の目?それまでの強い風が嘘のように静かになりました。衛星写真では、はっきりとした台風の目は上陸前に無くなっていたからか星空は見えませんでしたが、たぶん目の中だったと思います。

しばらくすると、それまでの風向とは反対側にある山の尾根の樹々が大きく揺れ始めると、風はほとんど収まってしまいました。(北と西の風はかわすのです)

30分ほど様子を見ていましたが、それからは北西側の尾根からごうごうという風の音が聞こえてくるばかり。スーパータイフーンと呼ばれた19号、どうやら無事にくぐり抜けることができたようでした。

翌日は台風一過の爽やかな快晴。四日間ずっとひとつのことを考えていた気持ちが緩みますが、各地の大雨被害を思うと気持ちは複雑です。あの山々のさらに右手、秩父山系の向こうは千曲川が流れています。


そんな複雑な心境をすっかり吹き飛ばしてくれたのが昨夜のラグビーの試合でした。自分は自分の毎日を前向きに続けていくだけです。誰もが同じです。ときには戻されても、あきらめずに少しずつでもゲインしてゴールラインを目指すだけのことです。

笑顔と音楽とサーフィンを忘れずに…です。

思い返せば、長い五日間でした。

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