MENEHUNE BEACH STORE 店主のブログ
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プロフィール
HN:
menehune
年齢:
59
性別:
男性
誕生日:
1964/09/15
職業:
サーフショップやってます
趣味:
ランニング、作文、お絵かき、料理、丸太切り、丸太割り、波乗り
自己紹介:
2001年のオープン以来、ロングボードをベースに、フィッシュ、ボンザー、シングルフィン、ニーボード、パイポとさまざまな種類のサーフボードを作り、試してきました。
 気が付けば還暦が近づいてきていますが、浮力を頼りにしながら、カラダもキープして、人生の荒波にチャージしていきたいと思っています。
 2006年に始めたこのブログ、サーフィンの他にランニングなどのフィットネスや食べ物、フツーの普段の生活のことなども綴っていきたいと思います。
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先日出来上がった、プリモのストックボードです。ストック、つまり店置きのボードですが、もちろん皆さんからいただいたオーダーと同じ工程を経て出来上がります。形を作るのはシェイパーさんとラミネートに携わる職人さんたち。そして、カラーやラミネートなど最終の仕上がりをどうするかというのを考えるのは私です。

たかだかサーフボードのカラーですが、何色にするかを決めるのは結構な大問題だったりします。定番的に使っている色もありますし、チャレンジというか想像した通りに仕上がるかどうか冒険してみることもあります。

色を指定するには、カラーサンプルをオーダーシートに添付して指定します。チャレンジの要素のひとつとしては、私が感じた色のニュアンスと同じものを、ラミネート職人がカラーサンプルから感じ取ってくれて、さらに実際に顔料の混色で再現できるかどうかというところにあります。

ですので、あまり微妙で繊細な色はリスクが大きくなります。たかだかサーフボードのカラーに「リスク」なんていう言葉を使ってしまう私もずいぶん神経質だと思います。おそらく普通の人よりも色に多くのものを感じてしまうせいです。重要なのは色のニュアンスです。指定したカラーと100%同じというのはあり得ないと思いますが、ニュアンスが再現されていればいいのです。

あとはレールやデッキパッチなどのクロスの重なりでも、全体の雰囲気というか見え方が変わってきます。せっかくのきれいな色がクロスが重なって色が重なったら暗く濁っちゃうんじゃないか?などと、もう大変です 笑。

そうやっていちいちピリピリしながら色を考え作ってきた経験の蓄積があります。皆さんのオーダーのお役にも立てていると思いますが、問題は最初に戻ってストックボードのカラーです。

ストックボードの目的のひとつには「提案」という要素があります。色は無限じゃありません。限りがあります。まだ使ったことが無い色もありますが、サーフボードに合わない色というのもあると思います。(やってみないと分からないかもですが)

そうなんです。長年そんなことをやってきて経験が蓄積し過ぎたのか、ワクワク感が無いというか、何百色とあるカラーサンプルを見ていても、これやったよなあ?という感じになってしまうのです。色を見ると出来上がりが頭の中に浮かんでしまいます。そうするとその色を使うにしても、自分で自分を納得させているような気がして新鮮さが無い。面白くないのです。

こんな話、いったいどのくらいの人が共感してくれるんでしょう?笑 でも、いつもそんなことを考えているんです。

自分のボードだったらそれは自分の作品です。もう自分が好きなように、パープル、ピンク、マジェンタと躊躇なく使います。でもサーフボードは「作品」と呼ぶのとはちょっと違います。実際、パープルで、ピンクで、マジェンタでお願いしますという方は今までにはおられません。ちょっと残念ではあります。

そんなことを言いつつ、今回の8フィート4インチは見事にクリアです。クリア。色が無い透明(クリア)の樹脂でのラミネートです。濃い色のストリンガーとボランクロスがカラー着色の代わりです。

決して色を考えるのが面倒になった訳ではありません。考えた末のクリアです。

クリアの良さはシンプルさ。そのシンプルさというのは、シェイプそのままという意味でもあります。シェイプが仕上がった活さんの手作業をそのまま透明な樹脂でラッピングした、色が着いていない、無垢な存在です。

美しいでしょ。たくさんの色を試してきたからこそたどり着いたひとつの境地みたいなものです。色が無い色というのもあるのです。

でも、これからも精一杯悩むつもりです。まだまだ新しく表現できる色はあると思ってます。

タイトルは、1983年のカルチャー・クラブのアルバム。子供のぬりえですね。




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