MENEHUNE BEACH STORE 店主のブログ
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プロフィール
HN:
menehune
年齢:
60
性別:
男性
誕生日:
1964/09/15
職業:
サーフショップやってます
趣味:
ランニング、作文、お絵かき、料理、丸太切り、丸太割り、波乗り
自己紹介:
ショップのオープンは2001年。それ以来、ロングボードをベースに、フィッシュ、ボンザー、シングルフィン、ニーボード、パイポとさまざまな種類のサーフボードを作り、試してきました。
還暦を過ぎて、BASIピラティスのマットインストラクターの資格を取得。年齢に関係なく調子良く動けるカラダ目指しています。
還暦を過ぎて、BASIピラティスのマットインストラクターの資格を取得。年齢に関係なく調子良く動けるカラダ目指しています。
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マリブサーフボードのヴィンテージボードが入荷しました。60年代にロングボードの時代からサーフボードを作り始めた、純国産のサーフボードメーカーです。
活さんはマリブの「コンペティター」というロングボードのモデルに乗っていたそうです。「けっこう調子良かったんですよ」とたまに話題に上ることがあります。今回のボードのは、その後のトランジション期に作られた当時のショートボードです。
マリブサーフボードのことは、これまでにも何度か雑誌などで取り上げられているのでご存知の方も多いと思います。
マリブサーフボードは1960年代に本格的な工場生産によってサーフボード製作をスタートさせた、日本で初めてのサーフボードメーカーとして知られていますが、カリフォルニアのデューイ・ウェーバーでシェイパーとして働いていたタック・カワハラ氏を招いて技術を学んだとは言え、すべてを国内生産でまかなうのは並大抵の苦労ではなかったと思います。
最初のボードは1963年だったそうです。アメリカならいざ知らず、日本は戦争が終わってまだ20年経っていない時代です。
現在のサーフボード製作の現場を見ると、使っている材料はほとんどが海外からの輸入です。55年以上の昔に、それをすべてゼロから国内生産で作り出したのですから、その情熱たるや(資金も)ものすごいものであったと思います。
そんなことを考え併せていくと、この古いサーフボードに、日本の新しい時代への夢や期待がこめられているのを感じます。そういうものが溢れていた時代に作られたサーフボードだと思うとワクワクしていまうのは私だけ?
面白いのは、このボードのボトムにうっすらと残っている文字です。おそらくマジックペンでボトムの表面に書かれたものが微妙に色焼けとして残ったものではないかと想像しています。
書かれているのは、ある住所です。英語表記っぽい書き方になっています。筆跡はどう見ても日本人です。
○○○○BANCHI MORIMACHI ISOGO YOKOHAMA で、名前も書いてあったように思われますが、それは判別できません。つまり、横浜市磯子区森町○○○○番地 ということです。
調べてみたら、森町というのは古い住所表記で、それが現在の磯子区「森」と「森が丘」に変わって、1丁目、2丁目というように住所が分けられたようです。
変わった時期は、1971年となっていました。
ということは、この住所を書いた人は1971年以前にこのボードを購入した、(おそらく)オリジナルのオーナーだという推測も一応は成り立ちます。
だから、どうした?と言われてしまえば、別にそれだけですと答えるしかないのですが、こういうところがヴィンテージの面白さだと思っている私です。
それが作られた昭和40年代、どんな世の中で、どんな街並みで、どんな人がどんな服を着て、どんな車に乗って海へ行っていたんだろうというような想像の翼がひろがるところを含めたのが、ヴィンテージの魅力です。雰囲気というか、気配というのか、新しいものには無いものだと思います。
フィンは、当時の純正品がきれいな状態で付いています。
60年代終わりごろのFINS UNLIMITED社のフィンシステムに似ていますが、フィンもBOXも自分たちで作っているところに頭が下がる思いです。
チキンラーメンの次は、マリブサーフボードで朝ドラどうでしょう。
MALIBU SURFBOARDS Royal Hawaiian model
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