MENEHUNE BEACH STORE 店主のブログ
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プロフィール
HN:
menehune
年齢:
60
性別:
男性
誕生日:
1964/09/15
職業:
サーフショップやってます
趣味:
ランニング、作文、お絵かき、料理、丸太切り、丸太割り、波乗り
自己紹介:
ショップのオープンは2001年。それ以来、ロングボードをベースに、フィッシュ、ボンザー、シングルフィン、ニーボード、パイポとさまざまな種類のサーフボードを作り、試してきました。
 還暦を過ぎて、BASIピラティスのマットインストラクターの資格を取得。年齢に関係なく調子良く動けるカラダ目指しています。
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本年度の営業は今日までです。今年もいろいろあった一年でした。歳を取ると時間が経つのが早くなると言いますが、そんな事を思いつつもなかなか充実した一年間だったと思います。

今年の初めは五十肩で肩が動かずノーサーフでした。そんな中でワラにもすがる気持ちで始めたピラティスが救世主になりました。長年の腰痛まで改善して、今ではすっかり欠かせないものになりました。

肩の痛みがやわらいで、パドルがなんとなくできるようになって波乗りを再開したのは4月ころからです。乗り慣れた8.0と8.4のプリモ、それにニーボードでリハビリです。


ニーボードに関しては、今年は私にとっては実りの年だったと言えます。これまでに作って試してきたニーボードの経験とデータの集約に新しいロッカーをプラスしたら、最高の一本が出来上がりました。


ニーボードのもうひとつはシングルフィンです。ニーボードではほとんど目が行かなかったシングルですが、ダイアモンドシングルと同じに作ってもらったこのボトムで滑る気持ち良さに、トライフィンには無い大きな魅力を感じています。


それから二本目の長いフィッシュです。一本目と変わらず楽しめます。


そして新しいプリモは 8’1”。これはまだ何か言えるほど乗り込んでいません。活さんがパーソナルの8’2”のプリモを乗ってみてと貸してくれたので、年が明けたらその二本を持っていって試してみようと思っています。


それから新しくお付き合いをスタートした、AC SHAPEです。

まずは、HELLO VEE 8’6”。

面白いです。書いていると思い出して乗りたくなってきます。60年代のVEEボトムを再現したモデルですが、扱いやすくよーく滑ってくれてスピード出ます。ロンガーさんが乗ったら、ハマる人多いと思います。

そして初のツィンピン。8’0です。

シングルに馴染んだ身体ではツィンフィンとテールを使ってコントロールするのはなかなか難しいです。何度か乗って、ようやく扱い方のポイントが分かってきました。同じツインでも、長いフィッシュとは違うのです。

そしてロングボードは、SLIDEというモデルです。

安定感があってクセが無く反応が良くて扱いやすい。全方位的に様々なレベルのサーファーが楽しめると思います。股関節を痛めて遠ざかっていたロングボードですが、このSLIDEのおかげでまたワクワクしてきています。

ブランクスが滞りがちだったのが徐々に解消してきて、夏過ぎごろからこれらのボードが一度に出て来たので大忙しでした 笑。

年明けは引き続きこれらのボードに乗っていきます。活さんの新しいロングボードもこれからです。股関節とロングボードに自信が出て来たので、一本残っているDフィンにまた触手が伸び始めてます。やっぱり好きなんです。


こんな感じでたくさんありすぎて気持ち的にはどれもこれも、とにかくやっちゃえ、行っちゃえの真っ最中です。納得できているのは二本のニーボードぐらいですが、この状況のまま2023年になだれ込むつもりなので年明けからも楽しみがたくさんです。

このまとまらない感じが今の私のアタマの中そのままです 笑。この歳になって何やらぜんぜん落ち着かない感じになってきた自分的には面白くて、それが行動の原動力にもなっているみたいです。

そんなところでひとまずは、今年一年いろいろとありがとうございました。新しい年もよろしくお願いいたします。

良いお年をお迎えください。




明後日の木曜は波が少し上がりそうな気配ですが、年末の大掃除もやらなくちゃいけません。午前中だけでも行けるように段取りしとこうと早めに掃除をスタートしたのですが、これがなかなか大変で、海へ行ってたら終わらなそう。

海行ったら、午後はグデグデしちゃうのが目に見えてます。もう若く無いのです 笑。今年の波乗りは、きっぱりとあきらめて年末の掃除とお正月の準備に専念しようと思います。

月が変わるだけで時間の経過という面から見ればいつもと同じはずなのですが、やっぱり12月から1月へというのは気持ちが違ってくるものです。今年はもう終わりで次は来年…なんて、なんだか当分の間、海はお預けみたいな気持ちになってくるから不思議です。

波乗りしたくてウズウズしているのは事実ですが 笑。

皆さんも同じだと思います。波乗りってつくづく不思議なものだと思います。いちばんはじめは、波打ち際でスープに押されてまっすぐと滑ったとき。それから少し沖へ出て、うねりの柔らかな斜面をサーフボードとその上に乗った自分の身体が滑り出したときの感覚。

陸上では感じることが無いその特別な感覚に引き寄せられるように、自然と気持ちは海へと向かい、いつのまにか離れられない存在になってしまいました。

波を滑るのが好き。波を滑りたい。ただそれだけで気が付けば、ずいぶん長い時間が経っていました。今でも波乗りを始めたときと同じ気持ちです。

例えば、ロングボードで波を滑りたい。両脚でしっかりとボードの上に立ち、足の裏から伝わってくるサーフボードが水面を滑走している感覚。それからスピード。盛り上がってくる波にボードを押しつけるように立っていると、それが前へ進むスピードへと変わっていく不思議な体験。

ニーボードだったら、低い視線の中で目の前に丸く広がる波のカール。その海面が次から次へと後へ流れていく光景。そのスピードとうねりのチカラを感じ取りながら滑っているときの光景。

ボードの長さは長いのから短いのまで様々ですが、どれもそんなことを楽しませてくれることがベースにあって、それぞれのキャラクターでそのお楽しみに色付け、味付けをしてくれる。そんなことを考えて波乗りをしてきたように思います。

いろいろと夢想しつつ、次の出会いを楽しみにしながら大掃除しようと思います 笑。






昨日のお話です。低気圧が通過する前、風がオフのうちに入ってくる波を狙って海へ行きました。天気が回復するのは9時ごろの予想です。経験上、天気の回復に従ってうねりが入り始めることが多いので狙ってみました。

8時ちょっと前に海へ到着。雨は本降りで、クルマのフロントガラスからは沖へ向かって強いオフショアが海面を撫でるように吹き付けているのが見えるだけ。


フリースのブランケットに包まって、半分寝ながら待つこと約一時間。8時半過ぎですが天気は一向に変わりそうにありません。これは今日はダメなのかなあと、先に用事を済ませとこうとリペア工場へ向かいます。

これ、なんだか以前にも同じようなことがありました。そのときは戻ってきたらちょうどいい具合にうねりが入り始めたのです。でも、今日は昼前には強オンの予報…。(ありました。ずいぶん前です。しかし、やっていることが変わり映えしないこと 笑)

用事を済ませた午前11時前。相変わらず雨です。再び戻ってみますが変化の兆候はありません。


このあとオンショアが吹きまくる予報だし、今日はダメだったかとあきらめ、活さんのシェイプルームへ行き、オーダーの打ち合わせをして、今日はもう帰ろうと家に戻りました(の前にちょっとでもネット見れば良かったんだよなあ、って後の祭りです 笑)

家に戻って何気なくフェイスブックを見たら、知り合いがアップした波の写真。いい波だなあ、いつのだろう?と時間をみたらついさっき。

ありゃーと思って、ライブカメラの過去の映像を見たら、なんですかー、このスジスジは 笑。私が二度目にチェックした少し後から急速に、このスジスジとこの天気に様変わりしたようです。サイズもしっかりあります。


あと30分違っていたらこいつに出会えてたのかと思うと…。結局午後の2時過ぎくらいまではオフショアだったようなので、どうやら予報よりも低気圧がノロノロだったみたいです。自然相手だから仕方が無いのはよーく分かってますが、昨日はタイミング悪かったなあ。

しかし、この行き場の無い気持ち 笑。自分がどれだけ波乗りしたかったのか、改めて分かりましたよ。

オンショアは明日も吹きそうです。昔からクリスマスは波があるというジンクスを勝手に作っている私ですが、今年のクリスマスはどうでしょう。

気持ちを切り替えて、次を待つことにいたします。

暖かいインナー、ブーツソックス、ストレスフリーフード、冬の装備揃ってます。
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期間限定 BONITA FISH 10%オフ 12月28日まで。



夜明けの空。新月に近い下弦の月が、南東の空に残っています(タップして探してみてください)。波はヒザから、セットでなんとかハラくらい。初霜が降ってすっかり冬になりました。

ウェットはU-ZIP起毛3ミリにブーツ、それにオフショアが冷たいので念のためフードです。フードは使わなければ、外してネックウォーマーのように使えます。腰が気になる人はブーツは早めに使い始めましょう。NV200にしてからは、車の中で着替えるのが楽になりました。


ボードはこれ。ツインピンに乗ろうと思ってましたが、ゆるい波が多いので今日はロングボードでしょうとSLIDEの9’2”を浮かべてみることにしました。


でも本当のところを言うと、ロングボード;に乗るのは気が重かったのです。何故かって、以前のように思うようにコントロール出来ないし、ウォーキングだってなんだかベタベタです。もしかして、ロングボードはもう無理なのかと若干寂しくもなっておりました。

何本か乗りますが、ネガティブは感覚は消えません。滑り出しても、きっちりコントロールできない。何かが違う。そんなはずは無いのにテイクオフだって8.0の方が速いんじゃないかと感じるくらいです。気が重かったのは前回からそんな気分を引きずっていたからです。

どーしよーか、オレ? 自分がロングボーダーというのは、もう返上かあ?などとすっかりネガティブです。楽しいはずの海の上がいまいち楽しくない。こんなんだったら、車へ戻ってボードを8フィートのツインに換えようかなあなどと考えていた矢先でした。その時がやってきたのは 笑。

小さなうねりに滑り出したものの、立ち上がるにはまだ早そうなのでボードの上にスッと座り込んでニーパドルの姿勢で滑り出しました。

長いニーボードみたいにニーライドでコントロールしながら波が立ち上がってくるのを待って、ボードをゆっくりとフェイスの方へ向け滑っているとなんだか気持ちが良い。気持ち良さにまかせ、そのまましばらく走って立ち上がりました。

そうしたら、今までには全くなかったスムースさ、それにスピード感。

そのままボードの上に真っすぐ立ち、先の方で少し掘れてくるセクションのリップの真下にボードをうまく合わせ、その先へ出たら後ろ足を少し下げつつ波の高いところからカットバックです。

戻ったらまた足を揃え、足先へ少しだけ体重を乗せながらレールでスピードをコントロールしながら真っすぐ滑って行き、最後にゆるく崩れる波頭に乗せて前へ押し出されたら、そのスピードを使ってプルアウト。

あ、これじゃん!!!!でした 笑。

次の波も、滑り出したら両手をついてムネを持ち上げつつボードにスピードが付くのを待って、波に合わせてポップアップ。つま先に軽く体重を乗せ、ボードを動かすよりも滑らせる意識でターンさせ、ゆるく斜めに波を滑ったら、前に立ち上がっている波のフェイスにレールをセット。そうしておいて、何もしないでそのまま真っすぐ…。

さっきまでの、なんとなくネガティブな気分は一発で吹き飛びました。ヒザ・モモの小波のスープだらけのインサイドで、まるでロバート・オーガストがケープ・セント・フランシスの波に乗ったときみたいにストークして叫んでました。完全に変な人ですが、本当にそのくらい最高だったのです。

それからはもう最高、ニコニコです。そうしたら不思議、滑り出しは速くてスムースだし、ウォーキングだってもうキャットウォークです 笑。

腰と股関節に不安があったので、しばらくロングボードから離れていました。Dフィンや重いログはもう無理と手放して、作ってもらったのがこの9’2”です。

その間に乗っていたのは、8.0と8.4のプリモに小さくて良く動くニーボード、そして最近のツインピンは8.0です。

このSLIDEは9’2”ですが、重量級では無いまでも決して軽いボードではありません。デッキは6オンスで三層ラミネートしています。そういうシングルフィンのロングボードの乗り方、楽しみ方、気持ち良さ、そんなものをすっかり忘れてしまっていたみたいです。

8フィート代のプリモはロングボードみたいだとは言っても、やっぱり軽いです。立ち上がったらポンと踏んでスピードを付けて走り出します。マニューバも軽いです。ロングボードのようだけどコントロールが軽い。そんなところが面白さなのですが、やはりログとは違うものです。

プリモと同じように体重を乗せていたからギクシャクしてしまっていたのかもです。ログは純粋に、シンプルにボードが波を滑る感覚を楽しむものです。そのための動作のタイミングは、他のボードよりもゆっくりです。

ゆるい波の斜面で波をつかまえて滑り出す感覚。滑り出したボードの上で、立ち上がるタイミングを計っているときに顔に感じる風。ゆったりと体重をかけたボードがスムースにターンしながら滑り出す感覚。ヒザを軽く曲げ、腰は落とさないでモモと丹田でボードを押さえてボードを滑らせる感覚。崩れそうなリップの下にトリムしたときの感覚。波のフェイスを大きく使ったカットバック。

そして、最後のプルアウト。

余計な動きは不要です。波に合わせスピードを調節しながら、波と遊ぶように滑って行く。まるで何もしていないように。それがロングボードです。

そんなことは分かっていたはずですが、身体は忘れていたようです。余計な動きでボードと身体の調和がギクシャクしてしまっていたみたいです。

ミッドレングスって面白いものです。ロングボードでは出来なかったことも楽に出来たりします。取り回しが軽く楽なので、ロングボードにだんだんと乗らなくなる人は多いみたいです。たまに乗ると重たくて、なんだか面白くない。それは、いつのまにかミッドレングスと同じように操ろうとしてしまっているからです。

ロングボードは乗り手がコントロールしつつも、ボード任せのところが多分にあると思います。ボードがナチュラルに波を滑る感覚。このログはどんな風に滑ってくれるのか?ボードを上手く滑らせ、ボードが返してくる感触を感じ取るのがロングボードじゃないかと思います。

テクニカルというよりもフィーリング。そんな感じでしょうか。

活さんにお願いしているTOTOというロングボードは扱いやすいように短く軽くしとこうと、9フィートちょうどで頼んでいたのですが、海から上がってすぐに「ブランクスの範囲内で、もう少し長くしたいです」と連絡したのはそんなことに気が付いたからです。

しかしこのSLIDE、本当によく滑ってくれます。コントロールも面白くて、いい板を削ってくれたシェイパーに感謝です。おかげでロングボードの楽しみ方を思い出すことが出来ました。

皆さん、ロングボード持ってますか?最近あまり出番が無くて、という方はこのブログみたいなことを思い出しながらぜひ乗ってみて下さい。ロングボード、再発見です。


11月には岩がむき出しだったところは、ここのところの西風のおかげなのか砂がだいぶ戻ってきました。


明日は定休日です。

暖かいインナー、ブーツソックス、ストレスフリーフード、冬の装備揃ってます。
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期間限定 BONITA FISH 10%オフ 12月28日まで。

ストックボード10%オフキャンペーン FISHの次は年明けからロングボードで開催予定です。


お知らせ:12月20日(火)はお休みいたします。よろしくお願いします。

The Yin&Yan of Gerry Lopez。興味深く、そして面白いです。YOU TUBEではなく、このブログから再生すれば途中のCMは入りません。全画面表示にして、ぜひ。


カツさんとYUさんがGLANDへ行ったときの写真です。映画の中の、G-LANDのシーンに出てくるのと建物が同じです。




ジェリーさん、ジャック・マッコイ、ピーター・マッケイブ…。


カツさん。ジェリーさんのボードだそうです。





ライアン・ラブレイス、ポイントコンセプトのユーズドボードが入荷しました。今はポイントコンセプトというこのペリカンロゴのレーベルは無いのかな?私は以前彼にスプーンニーボードを作ってもらったことがあります。

ロングボードは股関節を痛めて以来、久しく乗っていなかったのですが先日のAC SHAPEのSLIDEが面白くて、ロング熱が再燃しております。SLIDE、いい板です。いつでもお作りできますので相談してください。


カツカワミナミサーフボードでも、新しいテンプレットと新しいブランクスを使ったロングボードのテストボードを作っています。先週行ったときに皮むきをしていた、ロングのブランクスが私のになるのかなあと期待しております。

話はユーズドのポイントコンセプトに戻ります。かなり面白そうなシェイプです。レールはテーパーで、ハルのようなナイフィーな50/50レールです。ボトムもトリミングスポットはハル。そこに立ったら、無重力状態で走りそうです 笑。それでも後ろ足でコントロールするパートは、フラットな面をとったパネルVEEで、しっかりとコントロールできるように作られています。

ノーズコンケーブは滑らかに浅く入っています。テールはアッシュトレイテールに作られていてノーズもしっかりと考えられているようです。

興味がわいた方は、MENEHUNE BEACH STOREウェブサイトへ。

活さんに作ってもらうロングボードは、9フィートちょうどです。8.4のプリモのことがありますから、9フィートにこだわらず、8.6や8.10のようなサイズでも面白いんじゃないかと考えております。

ロングボードはDフィンのPIGや、大きなログのような重量級ばかり作ってきましたが、これからはそれほど重くないロングボード、波のキャッチが速く、スピードが出てコントロールが軽いけれどグライド感がしっかりあって(これ大事でしょ)、楽しくなっちゃうようなシングルフィンをご紹介できたらなあと考えています。

どんなボードが出てくるのか、かなり楽しみです。



フィンが鳴ります。久しぶりのことです。音が出るのは、SLIDEに付けたこのグリノーフィン。4Aという形で、サイズは9.75インチです。


テイクオフでレイト気味に滑り出したとき、ブーンと結構はっきりと聞こえてきます。フィンが鳴った記憶は過去にもあったと思いますが、しっかりと覚えているのはもう30数年前。トライのオンフィンのロングボードでした。

スピードが出るセクションで、フォーンと響いていたのをなぜか良く覚えています。今回は波を遅めのタイミングで滑り降りるときに聞こえてくるようなので、やはりスピードが出ているときのようです。でも、どうしてフィンが鳴るのか?

音が出るということは、それが振動しているということです。おそらくスピードと水流を受ける角度など、条件がいくつか揃うとフィンに振動が発生して、それにサーフボードのテール部分が共振して音を増幅しているんじゃないかと思います。

うねりから滑り出して、という場面では鳴りません。サーフボードが滑走するスピードでキャビテーション(水流中の圧力の差で水中に気泡が発生する現象。振動を伴います。)が起こるのかどうかは不明ですが、振動しない限り音は出ないはずですので、それに似た現象が起きているのかもしれません。

フィンを見ると、先端部分の左右のフォイルが少しねじれ気味ではあります。


樹脂板をフォイルして作られるフィンは、必ずしも左右が正確に同じではありません(サイドフィンはそもそもです)。人の手で作られる以上、多少の違いがあるのが普通だと思います。考えられるのは、その狂いがちょうど良い案配になって振動が発生している可能性は考えられます。

フォイルを修正してみるのもひとつの方法ですが、もう少しフィンは前寄りでもいいかなと考えていたので、まずはフィンの位置を変えてみようと思います。フィンの微妙な位置でボードの反応は変わります。フィンと水流の関係も変わるはずです。

コシ・ハラの波をゆっくり滑るだけですので、そのスピードで波乗りに支障が出ることは考えにくいですが、どうして音が出るの?という疑問はわいてきます。

まずはフィンの位置を変えてみて、それで変わらなければちょいと削ってみようと思います。



削ると言えば、ツインピンのフィンです。


これを作ったフィンマンががんばってシャープにフォイルしてくれたのですが、シャープ過ぎて切れそうなくらいで怖いのです。サーフキャンプでナイフ替わりに使えそうなくらい、おそらく機内持ち込みも無理なくらいに鋭くフォイルしてくれてます。

先日、上がるときにフィンが当たった足首は治りましたが、当たっただけでもあんなに痛かったんです。このエッジが当たったら嫌だなあと、フィンをひと回りヤスリをかけてエッジ部分を丸く鈍くしました。

安全第一。これで安心です。



サーファーズジャーナル日本版を読んでおります。ウェイン・リンチ氏のお話、そしてYUこと植田義則氏とジェリー・ロペス氏の話、さらにチャネルボトムの話から、シェイパーのラスティ・プレゼンドファー氏の話はまだ途中までですが、これからじっくりと読もうと思っています。

ジェリーさんのお話は活さんからも良く聞きますし(本文中にも活さんの名前が)、フューチャーされているサーフボードデザインについて長いキャリアを持ったシェイパーたちの話も興味が尽きません。

サーフィン誌が少なくなってしまった現在ですが、内容に根がしっかりと張っている文章を読めるのはこのサーファーズジャーナルくらいです。サーフボードがどうやって作られるのか、つまり作り手であるシェイパーが何を考えてボードをシェイプしてきたのか、しているのかの一端を知ることができます。

ハンドシェイプとはどういうものか?マシンシェイプよりも優れているのか?という疑問に上手い説明をつけるのは難しいのですが、この雑誌の編集者であるスティーブ・ペズマンが巻末で上手な説明をしてくれています。要約するとこんな感じです。

ハンドシェイプはブランクスの中に自分が作ろうとするボード形状を思い描き、そのビジョンに従って段階を経て余分なフォームを除去していく繊細な作業である。目指す形状をできるだけ効率よく最小限のシェイプで正確に削り出す作業だ。
「手を加えるたびにデコボコが増える」という言葉のとおり、考え抜かれた一手一手が必要かつ最小限であればあるほど意図した結果に近づくことができる。
完璧なシェイプなど存在しない。完成度の高さが必ずしも性能に影響するわけでもない。サーフボードの完成度とはシェイパーのコントロールの度合い、つまりシェイプがどこまで意図的になされているかを示すものにすぎない。

ブランクスの中に描いたビジョンがどこまで具現化されているか?それがシェイプの完成度を測るものであるということですが、まさにそれこそが「ハンドシェイプ」だと思います。そしてさらに、それが無駄が無い作業の元に削り出されていればいるほど、出来上がったボードが’マジック’になる確率は高くなるのだということです。

かなりシンプルな答えですが、まさにその通りだと思います。

チャネルボトムに興味津々です。





ジョシュ・ホールのユーズドボードをアップロードしました。サイズは、9’4”x22”3/4x3”。クラシックだけどモダン、そんな表現がぴったりくるシェイプです。その訳はご自身で触って確かめてください。

うっすらと焼けは入っていますが、それも味と言えてしまうのはレッドシダーの3ストリンガーだからでしょうね。フットマークは目立たず、ボトムはヘコミありません。もちろんキズやクラッシュはありません。

MENEHUNE BEACH STOREウェブサイトご覧ください

オーダーいただいた、STEAMERのセミドライが到着しました。


納期は2週間ほどです。作っていただいた方からは「水入ってきません。動きやすいです。」とご好評いただいています。今年の春先に試作を繰り返した甲斐があったというものです。

自分でもここのところ、STEAMERばかりを使ってみてますが、動きやすいし防水性も高いです。まだオール3ミリですが、もう少し気温が下がるのを待って、5/3ミリを試してみるのが楽しみです。コレです。


ロゴ無し、真っ黒でもOKです。



夜明けの時間。サイズはありますが、まとまりが無いうねりとは言えない波が次々と押し寄せてきます。沖にでるのも大変そうで、沖に出たとしてもまともな波乗りは出来なさそうです。

ちょっと早過ぎました。経験上、今日見たいなときは待てばそれほど時間はかからずに落ち着くはずなので、しばし時間稼ぎで他のポイントはどんな風になっているのかと海岸線をドーンパトロールしてみることにしました。

ここも今日はあまり良く無さそうです。


これから潮が上げてくるので、潮が多いときに良くなるポイントをいくつかチェックしてみます。ここはうねりの向きが合っていないのか、ずいぶん静かです(ポイントは写ってません)


途中通過したニーボードでたまに入る沖の浅瀬のポイントも、潮が多い時の方が良いことが多いのですが、そこも波がまとまっていません。あちらへ行ったり戻ったり、どこもいまひとつで、ドーンパトロールというよりは、ただ右往左往しているだけになってきました。

そうこうしているうちに、雲が取れて太陽が顔をのぞかせてきました。これも波が良くなる兆候のひとつ(と思っています)なので、また最初のいつもの場所へ引き返してみます。

だいぶまとまってきました。セットはアタマ越えです。

もう少し待ちたいところだったのですが、店を開けなければいけないので入ってみることにします。

挙動が分からない初めてのボードに乗ってみるには少々ハードかと、ツインピンはあきらめて、乗りなれたニーボードで入ることにしました。


波のサイズは十分あります。滑り降りるのが気持ち良いです。アタマを超えるとスピードも別になってきますが、それでもこのボードはコントロールしやすく、しっかりと海面をとらえて行きたいラインをトレースしてくれます。

セットを何本か乗って、上がるのが大変そうなので早めに切り上げようと岸へ戻ります。潮が上げているのと、砂浜が小さくなっている両方が原因のように思いますが、ショアブレイクがすごいのです。

砂がすっかり持って行かれてこの状態です(今朝)。この場所からは出入り不可能です。


これは今年の三月です。砂はたっぷりあります。




どういう仕組みなのかは分からないのですが、砂が無くなったり戻ってきたりしているのです。以前は変化はあっても砂が無くなってしまうことはありませんでした。砂が無くなる現象が起き始めたのは三年くらい前じゃないかと思います。

砂が無くなっている原因は分かりませんが、海からは上がらなくちゃいけません。ちょっと前に書いたと思いますが、フィンを履いたニーボードは波打ち際では動きが不自由です。

入ったところからは上がれ無さそうなので、横へパドルしながら楽に上がれそうなところを探しつつ、岸に近づいたり離れたりしていたのですが、大きめのショアブレイクに巻かれたはずみに、フィンを右足首にヒットさせてしまいました。

海の中でイテテテとなりながら、そのまま浅瀬へ引きずられ砂まみれになってなんとか上がってきました。ボードは無事ですが、右足をひきずって帰ってきました。

どうなることかと心配してましたが、午後五時過ぎの今、まだ腫れてますが痛みはだいぶ無くなってきました。たぶん大丈夫です…なんて、明日の朝歩けなかったり 笑。波が大きい日は気を付けなければ。

明日は定休日です。リペア工場とシェイプルームへ行ってきます。波乗りはできるかな?

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